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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

意外と身近に居る猛毒なガラガラヘビ 2018年夏

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    ガラガラヘビと留見子

    マイフィールドの早朝、トレールに出てきてとぐろを巻くガラガラヘビ。もう少しで踏みそうになり冷や汗をかいた。

     

    アリゾナソノラ砂漠で見られるガラガラヘビは和名「西ヒシモンガラガラヘビ」で、菱形の紋の模様から名づけられた。英名 " Western Diamondback Rattlesnake " 学名 " Crotalus atrox " 通称 " Arizona Diamond Rattlesnake " とも呼ばれており、主に南アリゾナなど北米の南西部とメキシコに分布している猛毒なへびである。

     

     

    留見子の前横切るガラガラヘビ

    Wash (乾いた川)を横切って行く西ヒシモンガラガラヘビ、こわごわと双眼鏡で見るバーダー

     

    ガラガラヘビは夜行性のため昼間はほとんどお目にかかれないが、朝早い時間帯や夕方のバーディングではちょくちょく遭遇することがある。特に春、夏、彼らは活発にエサ取りをするので、鳥見歩きも細心の注意が必要となる。バーダーたちはしばしば鳥探しに夢中になり、よく整備された正規のトレールから外れて、ラフな馬用のトレール( Horse Trail )や Wash を歩く。こんな時しばしばガラガラヘビにお目にかかることがあり、鳥の姿を双眼鏡で追うのと同時に、常に足元や周りを気にしながら歩かなくてはならない。南アリゾナでのバードウオッチングは決して気楽な自然探索ではない。

     

     

    灌木の根元ガラガラヘビ

    低灌木の根元で静かに獲物を狙う西ヒシモンガラガラヘビ。

     

    昼間はこうして木の根元に居ることが多いが、土の色と同じ灰色がかった茶色でカモフラージュされてるので、見慣れないとなかなか見つけ難い。ただ性格はおとなしく向こうから襲ってくることはほとんどない。私の経験から、ガラガラヘビを見つけたらスティックで突っついたり足で蹴ったりしないで、静かに距離(40センチ以上)を保っていれば怖がることは一切ない。

     

     

    ガラガラヘビの尾

    西ヒシモンガラガラヘビの特徴である尾

     

    白黒の美しい縞模様の尾は、西ヒシモンガラガラヘビの特徴である。そのため愛称「アライグマの尾をしたガラガラヘビ」 " Coontail Rattler " とも呼ばれている。白黒の尾の先に付いてるプラスチックのキャップのような突起、これを振って音を出し、外敵に警告を発する。和名はその音から「ガラガラヘビ」と言われるが、実際にフィールドで聞くと、その音はホースで水を出してる時の音「シュル、シュル、シュル…」に似ている。今までの経験ではフィールドで彼らに出会う時、かなり近づかないとなかなか警戒音は出さない。ほとんど目が見えないので静かにとぐろを巻いて何時でもジャンプ出来る状態でいる。しかし、特に若いヘビは警戒音を全く出さない個体もいるので気は抜けない。

     

     

    庭のホップブッシュ

    6月の朝、ハミングバードのフィーダーの砂糖水を取り換えてる時、すぐ横の灌木ホップブッシュの根元(赤い矢印)にガラガラヘビが隠れてるのを見つける。

     

    ヒシモンガラガラヘビは夏のモンスーン期が特に活発で、毎年1〜2度は庭に入って来るのでこの時期のガーディニングは非常に注意を払わなくてはならない。恵みの雨のおかげで灌木の新芽が出てくるのと同時に、雑草が一挙にウワーと生えるので草取りをしなくてはならず、ガーディニングといえども少々緊張する作業となる。アメリカ人の多くは庭に除草剤を撒いて手っ取り早く草を枯らしてしまうが、近年この除草剤がミツバチを殺してしまい、その数が激減してきてる問題が生じている。庭には色々な昆虫が住んでるのと、これを食べに鳥やトカゲが庭に来るのでそれらへの悪影響を考えると、出来る限り除草剤、殺虫剤は使わないようにしている。庭の環境破壊を防ぐためにも「雑草は一本一本手で抜くしかない!」と自分に言い聞かせながら・・・重労働に耐えている。

     

     

    庭に出たガラガラヘビ

    ホップブッシュの根元で隠れるようにしてとぐろを巻く西ヒシモンガラガラヘビ。

     

    ガラガラヘビは夜行性なのと、人家の周りにはあまり近づかないので庭で目にすることは少ないが、噛みつかれると少々厄介なのであまり庭に入って来てほしくない「生きもの」ではある!噛みついた時に出す分泌液が神経組織を壊すので血管や心臓、筋肉などが駄目になり呼吸困難となってしまう。そして噛まれたらすぐ救急病院へ行き、解毒剤の投薬を受けないと死に至ることがある。しかも、この費用が非常に高価で3百万円から5百万円ぐらい最低でも掛かり健康保険も効かないので家計上大変なことにもなる。

     

     

    ガラガラヘビ捕獲器

    ガラガラヘビはもちろん手でつかめないので、特殊な捕獲器を使わなくてはならない。

     

    この捕獲器はスーパーマーケットなどどこでも手に入るポピュラーなもので、南アリゾナではヒシモンガラガラヘビが如何に身近な「生きもの」であるか・・・が判る。捕獲器は取っ手を握ると棒の先が開き、バネガ効いてヘビを挟むことが出来る。とぐろを巻いてるヘビをジャンプして襲ってくる前に手早くその形のまま挟まないと危険なので少々勇気とコツがいる。

     

     

    捕獲器挟まれたガラガラヘビ

    捕獲器に挟まれて木の根元から取り出された西ヒシモンガラガラヘビ。

     

    町の郊外の住宅街でも年に数件はガラガラヘビに噛まれる事故は起きてる。夜中ガレージのシャッターを開けっ放しで家の中に入られたり、街灯も点けない真っ暗な玄関や庭に出て、ガラガラヘビが居るのも気が付かずに踏んだりして噛まれるケースがほとんどである。また、飼い犬を夜庭に放して噛まれることはよくあり、ここでは飼い犬をガラガラヘビには近寄らないための訓練を受けさせないとならない。兎に角、彼らの習性をよく判っていれば日々の生活で危険な目に会うことは少ない。彼らも私たちと同じ砂漠に暮らしている「生きもの」、しかも自然界の食物連鎖の上で大切な「生きもの」なので間違っても殺すことは出来ない。

     

     

    箱に入れられたガラガラヘビ

    移動用プラスチックの箱に入れられた西ヒシモンガラガラヘビ、特徴の背中のひし形紋、縞模様の尾も大きくて、立派に成長した個体であった。

     

    西ヒシモンガラガラヘビは州法で殺すことが禁じられており、人家の庭に現れると消防署に電話して係員に来てもらって捕獲してもらう。もちろん有料であるが、慣れない手つきで恐々と捕獲器でヘビを捕まえようとして失敗し嚙まれた例が結構多くあるので「触らぬ神に祟りなし」である。たまたま私には爬虫類が大好きで、ガラガラヘビの捕獲を得意とする友人がいるので、今回も彼に頼んで来てもらい、素早く捕まえて二度と庭に入って来ないよう15キロ以上離れた場所(主に州立公園や国有林)へ運び砂漠へ返してもらった。これは砂漠で暮らす私たちにとって、そこで同じく生活している「生きもの」に対する礼儀の一つでもある。


    アメリカドクトカゲ庭に現れる 2017年初夏 (下)

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      ヒラモンスター歩き
      ​水をたっぷり飲み終えて、もと来た方へ帰って行くアメリカドクトカゲ(ヒラモンスター / Gila Monster ) 

      ​アメリカドクトカゲは亜種を入れると2種類に分けられる。写真のアミメアメリカドクトカゲ ( Heloderma suspectum ) は主にアリゾナ南部、隣の州ニューメキシコ南部、そして隣国のメキシコ北部に生息する。もう一種のオビアメリカドクトカゲ ( Heloderma cinctum ) はアリゾナ西部、カリフォルニア南西部、ネバタ、ユタ、メキシコに生息し、私が住んでる南アリゾナでは見られない。
       
      ヒラモンスター舌出して歩く
      ​舌を出し方向を確認しながら入って来た塀の方へ歩いて行く。

      ​有毒な「ヒラモンスター」は噛まれると激しい痛みや腫れをともない吐き気、目眩などを起こすが、健康な成人の場合は噛まれても死に至ることはほとんどない。それでも「出会ったらむやみに近づかないこと」と言われており、少々緊張しながら観察しなくてはならない「生きもの」である。唾液に含まれる毒は糖尿病者の治療薬(リキシセナチド)として用いられる。
       
      ヒラモンスター歩く後姿
      ​庭を去っていく後姿も堂々としていて格好良い。

      ​「ヒラモンスター」はきわめて動きがスローで向こうから攻撃してくることはないが、近づぎ過ぎて危険を感じると口を開け「ハー」という噴気音をあげて威嚇してくる。昔、インディアンの「アパッチ族」の間では「ヒラモンスター」は獲物や外敵に対し毒息を吹きかけて殺してしまう「怪物」と信じられ恐れられていた。
       
      ヒラモンスター欄干潜る
      塀の欄干をゆっくり潜り抜け保護区へ帰って行く。

      ​アメリカドクトカゲは、過去、毒を持つ恐ろしいトカゲとして嫌われた為、多くが殺され、また、ペット用として乱獲されたので一時生息数が大きく減少していた。日本にもたくさん輸入されていたらしい。1952年にアリゾナ州は「ヒラモンスター」への迫害行為や商品売買、生け捕りを禁止する法律を作り、現在は手厚く保護されている。
       
      ヒラモンスターウオッシュ渡る
      庭を出て灌漑用の水路「ウオッシュ ( Wash ) 」を登り「野生生物保護区」へ帰って行った。

      ​野生の「アメリカドクトカゲ」は20年近い寿命で長生きする。ガラガラヘビのような毒蛇は上顎から毒を分泌するが、「ヒラモンスター」は下顎から分泌する。しかし、毒蛇のように毒を噴出する強力な筋肉を持ってないので、獲物を歯で咀嚼しながら歯の間から毒を出す。また、「ヒラモンスター」は獲物の場所を見つける鋭い嗅覚を持っており、特に大好物の鳥や爬虫類の卵を探し出す能力はすごい。卵がある巣を感知すると、大きな太い木や棘だらけの太いサボテンも簡単に登っていく。

      アメリカドクトカゲ庭に現れる 2017年初夏 (上)

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        Gila Monster 1
        北米で唯一の毒を持つ大型のアメリカドクトカゲ ( Gila Monster ) 

        ​英名 " Gila Monster " (ヒラモンスター)の由来は、アリゾナの隣の州ニューメキシコ州とアリゾナ州にかけて流れるヒラ川 (Gila River ) であり、昔この川の流域にはたくさんの「ヒラモンスター」が生息していた。体長50センチから60センチと非常に大きく。太いボディーと尾が短くて太い、そしてビーズ玉のような皮膚で、ピンクと黒のコントラストが大変美しい。北米で一番大きいトカゲであり、英名の意味もまさしく「ヒラ川の怪物」である。
         
        Gila Monster 2
        隣接する野生生物保護区から壁を登って庭に入って来るアメリカドクトカゲ ( Heloderma suspectum

        ​アメリカドクトカゲ(ヒラモンスター)は主に南アリゾナの砂漠、山麓の乾燥した岩場に生息しており、、重たく太い体であるが鳥の卵を求めて高い木に登ることが出来る。食性は主にトカゲ、ヘビーなどの卵、鳥の卵や雛、小さな動物などである。
         
        Gila Monster 3
        ワニのようにゆっくり歩きながら庭の奥深く入って来るヒラモンスター

        ​アメリカドクトカゲは一年の90%以上を地中で生活しているが、春から初夏にかけての繁殖期には盛んに地上へ出てきてメスを求めて歩き回る。主に薄暮時に活動するが、繁殖期は昼間でもこうして活発に動き回る。
         
        ヒラモンスター花の間
        岩の間に植えられてる野草の花の間から顔を出すアメリカドクトカゲ

        ​「ヒラモンスター」は主に地中で生活してるのと夜行性なのでなかなか見れるチャンスがない。アリゾナのシンボルでもあるが、よく歩き回る地元のハイカーでも「ヒラモンスター」にお目にかかれた人は非常に少ない。そんな珍しい「生きもの」が庭に現れた(2日間)というので、近所の人々が大勢やって来て大騒ぎしながらこわごわと写真を撮って行った。地元の新聞に投稿して掲載してもらった人もおり、エキサイティングな2日間であった。
         
        ヒラモンスター滝の上
        ​滝の岩の上に出てきた「ヒラモンスター」

        ​アリゾナソノラ砂漠の晩春から初夏(4月から5月)にかけてはドライシーズンで、雨はほとんど降らないので湿度が10%以下(時には3%)になる。しかも、強い日照りと風がよく吹くので全てがカラカラといった感じで暑く、砂漠の「生きもの」たちが水場に集まって来る。
         
        ヒラモンスター水飲み
        滝の流れる水をうまそうに飲む「ヒラモンスター」

        ​自然の岩を流れる水音を聞きたいのとハミングバードをはじめとする砂漠の鳥たちに庭へ来てもらうためにポンプで水を汲み上げて岩の間を通して冷やす人工の小さな滝を造ってもらった。4年経過したこの滝も砂漠の「生きもの」たちの間では有名になり,鳥たちはもちろんウサギやボブキャット(野生の猫)、地リス、スカンクなどの動物たちも、昼夜、水を飲みに来る。

        ソノラ砂漠の秋の話題 ガラガラヘビ住宅街に現れる 2016年

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          玄関の案山子人形とガラガラヘビ
          ​玄関に飾ってある「サンクスギビングデー」の案山子人形の足元(右下)で丸まって暖をとるヒシモンガラガラヘビ ( Western Diamond-back Rattlesnake ) 。

          ​11月中旬にもなると、ソノラ砂漠は秋も深まり、朝晩は気温が5度近くまで下がって肌寒くなる。短パン(ショートパンツ)の生活が終わって、Gパンに履き替え、砂漠の「生きもの」の一部は冬眠生活に入る準備をし始める。夜行性のためフィールドを歩いていてもめったにお目にかからない猛毒なガラガラヘビが、この時期になると朝方の寒さを凌ぐために、また冬眠の寝場所探しのために人家近くに現れることがあり大騒ぎとなる。
           
          ガラガラヘビのアップ
          ​玄関の片隅で眠っていたのは今年生まれた未成熟なヒシモンガラガラヘビ ( Crotalus atrox ) で、体長が90センチぐらいと小さい。

          ​今年も11月に入ると、隣近所の家々で「ガラガラヘビがガレージに入ってきて困ってる」とか、「玄関の前でとぐろを巻いている」とか、「庭へ出ようとしたらポーチの出口であわゆくば踏むところだった」などなど大騒ぎになった。ほとんどの家ではこの手の騒ぎは毒蛇やサソリなどを駆除したり、捕えて別の場所へ移すことを専門にしている業者 ( Pest Control Co. ) に電話をして家に来てもらい一件落着となる。

           
          ガラガラヘビの子供
          未成熟な子供のヒシモンガラガラヘビは尾に特徴である大きな白黒の縞模様はあるが、その先の「ガラガラ」という音を出すコイルの形をした突起がまだついていない。

          ​この未成熟なガラガラヘビ、まだ子供の毒蛇であるが、これが意外と恐ろしい。尾の先端の突起がないので警戒する時に発する「ガラガラ」という音を出すことが出来ない。しかも、噛みついて毒を出す時、成熟した大人のヘビは毒を小出しにするが、子供のヘビはすべて出してしまうので毒が非常に強くなる。
           
          ガラガラヘビの大人
          体長2メートル近くある成熟したヒシモンガラガラヘビ。

          ​ヒシモンガラガラヘビは米国南部からメキシコにかけて生息する猛毒なヘビで、噛みつかれた時に出す分泌液が神経組織を壊すので主に血管や心臓、筋肉などを駄目にされ呼吸困難となる。致死率が高いので、噛まれたらもちろん救急病院へ行かなくてはならない。しかし、性格は攻撃的でなく大変おとなしい。家の中に入って来ることはほとんど稀で、よく被害に会う状況は、夜、ガレージを開けっ放しにして入って来られる場合や、ライトも持たず庭や玄関先にうっかり出て、踏んだり触れたりすると噛まれるケースがほとんどである。主なる獲物は砂漠に居る野ネズミや野ウサギ、トカゲなどの小型動物なので、ガラガラヘビの習性をよく理解していれば、まず危険な目に会うことはない。そして彼らも私たち人間と同じ砂漠で暮らしている生きものでもあり、自然界の食物連鎖の上で大切な生きものでもあるので、殺すことはアリゾナ州法で禁じられている。
           
          Western Banded Gecko 1
          ​ヒシモンガラガラヘビの大好物であるトカゲの仲間 Western Banded Gecko 。

          ​このトカゲ、ソノラ砂漠には非常に多く生息しているが、夜行性のため昼間フィールドではほとんど見られない。トカゲの仲間なのに家の壁や塀などを登ることが出来ない情けないやつである。それでも、天敵に襲われそうになると尾を上げてそれを左右に振りながら走るし、また尾をボディーの上にあげて丁度サソリのような形になり威嚇することもある。
           
          Western Banded Gexko 2
          ​親しげに片手を私のスリッパにのせる Western Banded Gecko ( Coleonyx variegatus ) 。

          ​このトカゲの主食は小さな昆虫やクモ、サソリで、秋には時々夜になるとガレージの中に入って来る。体長10センチから15センチの小さなトカゲなのでちょっとした隙間があればどっからでも入って来れる。見かけが華奢なこのトカゲは、他の種と違って瞼があり大きな瞳でじっと見るので実に可愛い。丸まると膨らんだ丸い尾には、9か月近い冬眠を支えるための脂肪が蓄えられてる。

          ボブキャットに出会えた早朝バーディング 2016年6月

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            カタリナ州立公園

            ボブキャットに出会えたカタリナ州立公園 ( Catalina State park ) のハヒロハコヤナギ ( Cottonwood ) と

            メスキート ( Mesquite ) の林。

             

            カタリナ州立公園は私の家から15分で行けるマイフィールドで、春から初夏にかけての渡りの時期によく通うスポットである。小灌木の林と丈の高い草が生い茂っているトレールは、鳥や動物の種類が大変豊富で、前々から会いたかった野生の猫ボブキャットについに会うことが出来た。

             

             

            ベニタイランチョウ

            タイランチョウの中でも最も美しいと言われてるベニタイランチョウ ( Vermilion Flycatcher / Pyrocephalus rubinus

             

            カタリナ州立公園は毎夏ベニタイランチョウが数多く営巣している所で、今年も彼らの美しい姿を撮るために、3月中旬頃から毎朝トレール歩きをした。ベニタイランチョウはシジュウカラと同じ大きさの小さな可愛いタイランチョウである。特にオスは赤黒のダンディーな姿なので、新緑の林の中でエサ取りにヒラヒラ舞う光景は実に美しい。

             

             

            ボブキャット 1

            早朝、カメラの前に突然現れたボブキャット ( Bobcat / Lynx rufus

             

            ほとんど人の居ない早朝の公園、鳥たちはテリトリー宣言とエサ取りに活発に動き回っている。ベニタイランチョウを夢中で撮影している時、草の茂みがかすかに動いているのに気がついた。とっさに双眼鏡を向けると、ボブキャットがこちらに向かってゆっくり歩いて来る姿が目に入ってきた。喜びで高鳴る胸の鼓動を感じながら、身動き一つせずにじっとボブキャットが近づいて来るのを待つ。

             

             

            ボブキャット 2

            ボブキャットは私が居るのも気がつかずどんどんこちらへ近づいて来る。

             

            和名ボブキャット、英名 Bobcat 、学名 Lynx rufus 、英名はショートカットしたような短い尾からきている。体長90センチから1メートル20センチと飼い猫の2倍ぐらいの大きさで足が長い。全米のほとんどの地域(森林、草原、砂漠など)に生息している動物であるが、夜行性のためフィールドではなかなか出会える機会がない。

             

             

            ボブキャット 3

            ついに私が居ることに気がつき、じっとこちらを見ているボブキャット。

             

            精悍な顔、黒い飾り毛の付いた耳、そして黒い線が前足にある実に美しい野生の猫である。南アリゾナの砂漠では、主にワタオウサギやジリスなどを捕食している。

             

             

            ボブキャット 4

            ボブキャットは驚く様子も全くなく、悠然と後ろを向いて去って行く。

             

            ほんの1分間もない短い対面であったが、私が立っていることなど全然気にせずゆっくりと向きを変えて歩き始めた。私をじっと見つめたあの精悍な目は今でも忘れられない。

             

             

            ボブキャット 5

            林の中へ去って行くボブキャット。

             

            ボブキャットは獲物を補食する自分の縄張りを持っており、単独で行動することが多い。私が住んでる南アリゾナは人間の生活する場所が彼らの縄張りと重複していることがあって、これまでに3度ほど夜明けに庭をパトロールしている姿を窓越しに見たことがある。また、縄張りのマーキングを行った後と思われる「糞」が時々木の下に落ちているのも見ることがある。自然の中での思わぬ出会いで見る彼らの姿はやはり美しく感動的であった。


            驚異的な旅をする蝶 オオカバマダラ ( Monarch )  その5(最終)

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              モナコ蝶のオス、メス
              我が家で育ったメスに近づくオスのオオカバマダラ。

              庭で生まれ育ったオオカバマダラのメスが初飛びをすると、何処からともなくオスが近づいて来た。オスはコートシップ独特の飛び方で、尾を上げて毛の束を出しフェロモンを放出しながらメスの周りを飛び回っていた。アメリカ各地には秋になると、オオカバマダラを捕獲し翅に標識シールを貼ったりマークを書いたりして放し、渡りの生態を調査している愛蝶家が多い。
               
              木にぶら下がるモナコ蝶
              大きな木の太い枝で休むオオカバマダラ。

              秋の天候は変化が激しく、雨、風が強く気温が低い日がある。悲しいかな、彼らは気温が15度以下になると飛べなくなる。そんな日は、ソノラ砂漠で唯一大きなマメ科の " Foothill Palo Verde " の枝にぶら下がってじっと雨が止むのを待つ。アメリカは近年、多くの州でオオカバマダラの数を増やそうと、ホストプラントであるトウワタ ( Milkweed ) を植える運動が盛んになってきている。非営業団体の " Monarch Watch " が行ってる運動もその一つで、 " Monarch Waystation " (オオカバマダラの渡りの中継地)を個人の家や学校、オフィス街、公園、ネイチャーセンターなどに作り、オオカバマダラの保護と生息地を守ろうというのが目的である。我が家の庭にもトウワタをたくさん植え、オフィシャルな " Monarch Waystation " として登録されてる。
               
              飛び去るモナコ蝶
              メキシコへ向けて去って行くオオカバマダラ。

              書斎の瓶の中で育ったオオカバマダラはサナギから蝶になった後5日間ほど花の蜜を吸いながらゆっくり庭で過ごし、6日目の朝、空高く舞い上がって北風に乗り去って行った。越冬地である中央メキシコ「ミチョアカン州」の森林までの長旅である。越冬地の一つ " Sierra Madre Mountains " には毎冬6千万匹から1億匹のオオカバマダラが集まるので、木々がオレンジ色と黒の毛布で包まれたようになる。ここで冬眠に入った蝶は非常に密で、時にはその重さで木の枝が折れて落ちることもあるようだ。ここは観光地としても有名で、山岳地帯にもかかわらず年間8万人以上の人々がオオカバマダラを見に来るらしい。
               
              ジョオウマダラの群
              トウワタ (Milkweed ) の花に群がるジョオウマダラ ( Queen / Danaus gilippus ) 。

              アリゾナではオオカバマダラに非常によく似ているジョオウマダラ ( Queen ) という蝶が見られる。ホストプラントがオオカバマダラと同じトウワタであり、しかも活動時期が同じで群で一緒に飛んでいる場合が多いので、見慣れてないとフィールドでの見分けには少々苦労する。
               
              モナコ蝶とジョオウマダラ
              左がオオカバマダラ、右はジョオウマダラ。

              ジョオウマダラもオオカバマダラと同じタテハチョウ科のマダラチョウ亜科に属する蝶で、開長7センチでオオカバマダラより小さい。翅を閉じた時、下翅の色がオオカバマダラは黄色く、翅を開いた時、オオカバマダラは全体的にオレンジ色が濃く、太くてはっきりしている黒いスジがたくさんある。そして、ジョオウマダラは渡りをしないので「砂漠の蝶」とも呼ばれている。
               
              ジョオウマダラの交尾
              ジョオウマダラの交尾。

              ジョオウマダラもオオカバマダラと同じくトウワタの花蜜を吸い、卵を産みつけていく。幼虫の形や色、模様はほぼオオカバマダラと同じであるが、角のような触覚の数が前、後、真ん中にそれぞれ2本ずつ6本あるのが特徴である。(オオカバマダラは4本)
              南アリゾナのソノラ砂漠では、このジョオウマダラの数の方が圧倒的に多い。今年もモンスーンが終わった夏の終わりから秋にかけて、オオカバマダラとジョオウマダラが庭のトウワタに来て、秋の風物詩「蝶の乱舞」が見られるのが楽しみである。

              驚異的な旅をする蝶 オオカバマダラ ( Monarch )  その4

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                サナギから出るモナコ蝶
                サナギからオオカバマダラが出て来る瞬間。

                サナギが真っ黒くなって中の蝶の体や翅が大きくしっかり見えるようになると、すぐにオオカバマダラが誕生する。蝶はあっという間にサナギから出て来るので一瞬も目が離せない。
                 
                サナギから全身が出たモナコ蝶
                オオカバマダラの全体が見えて来た。

                10分ぐらいでサナギから完全に蝶の全身が出てくるが、翅はまだ縮まったままである。縮れている小さな翅と大きくて太い胴体のアンバランスが面白い。サナギの殻にしっかり掴まったまま右回り、左回りと交互に体を回転させてる。そして完全に翅が伸びると、体内の黒い水分を出し、胴体が細くなって蝶の形となる。
                 
                瓶のふちに止るモナコ蝶
                完全な成虫になったオオカバマダラ。

                30分もすると翅はまっすぐ伸びてしっかりした蝶の形となり、瓶の淵に掴まって外の空気を吸っているようであった。蝶は生物学上でも特に「不思議な生きもの」と考えられている。青虫、毛虫の醜い幼虫から、あの輝くような美しい色の翅を持つ蝶に変形する能力を持っているのが驚異なのである。特にオオカバマダラは、四世代かけて一年間を通して旅をする考えられないすごい驚きのスキルもあり、非常に人気の高い蝶の一種である。
                 
                腕を登るモナコ蝶
                腕をよじ上るオオカバマダラ。

                サナギから出て一時間ほどすると、濡れていた翅も乾いて動ける状態になった。オオカバマダラは少々戸惑いをみせながら瓶から出て私の手に移り腕をゆっくり登りながら翅を羽ばたかせて飛ぶ前の訓練をしている感じであった。幼虫からサナギそして蝶になるまで書斎の机の上の瓶の中で変化していく姿を毎日眺めていたので、こうして無事蝶となって元気よく腕を歩く姿を見てると感慨深いものがある。まるで「無事育て、見守ってくれて’’’’’’’’ありがとう」と言われているようで心が温かくなる。
                 
                初飛びしたモナコ蝶
                オオカバマダラの初飛び姿。

                オオカバマダラは腕から最初の短い飛行で、すぐ横の小さな " Butterfly Bush " (フジウツギの仲間で花に蝶が集まるのでこの名がついてる)の花へ移動した。「飛べた!」という喜びが伝わって来る。花の蜜を求めて完全に飛べるまではまだあと3時間から4時間近くは掛かるので、花に止ったままじっとしていた。

                驚異的な旅をする蝶 オオカバマダラ ( Monarch )  その3

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                  モナコ蝶の幼虫
                  瓶に入れて飼育されたオオカバマダラの幼虫。

                  孵化後2週間が経つと、幼虫はサナギになれる場所を探しにホストプラントのトウワタ ( Milkweed ) を離れるので、3匹を瓶に入れて飼育し観察することにした。毎朝、新鮮なトウワタの花を入れてやると、一日で食べ尽くすほどすごい食欲であり、まさにサナギになる直前と思われた。
                   
                  Jの字のモナコ蝶幼虫
                  アルファベットの " J " の字型になって動かなくなったオオカバマダラの幼虫。

                  幼虫はサナギになる準備が出来ると、瓶の上の紙蓋へ登って行く。やがて尻から絹のような糸を出しボタンを作って体を固定させ逆さまにぶら下がって " J " の字型になり、じっと動かなくなった。まるでサナギになれるのかな?’’’’’’と考えているようである。そして10分ほど経つと、サナギの表面となる薄い皮が徐々に下からできて幼虫を包み込んでいった。
                   
                  モナコ蝶サナギ 1
                  宝石翡翠のような緑色に輝くオオカバマダラのサナギ。

                  美しいサナギは上部に金色と黒いリングがあって見事な形をしている。サナギになって10日間ほどこのままの状態が続いて何の変化もなかった。幼虫は体のほとんどが融け、水となってサナギになるらしい。それにしても、水分となって新しい蝶へ変化していく’’’’’’’とは。まだまだ人間には判らない自然の不思議さに驚嘆する。
                   
                  モナコ蝶サナギ 2
                  色が変わり始めたサナギ。

                  瓶に入れて飼育していたもう一匹の幼虫は、サナギになるスポットを割り箸に求め、やがて同じようにぶら下がって " J " の字になりそしてサナギとなった。10日を過ぎると、明るい緑色のサナギは徐々に黒い色が混じった濃い色に変化して来た。
                   
                  モナコ蝶サナギ 3
                  オオカバマダラの翅が見え始めたサナギ。

                  サナギになって2週間後、下の部分が大きく膨れ始め、中に蝶の翅の一部が透けて見えるようになって来た。サナギ自体は大きな動きはないが、中では着々と蝶の形が出来上がってきているのが判る。
                   
                  モナコ蝶サナギ 4
                  蝶の誕生が直前のサナギ。

                  サナギの色が真っ黒に変化して来ると、中から蝶が出て来るのが早い。サナギの皮が破れ蝶が出て来るのは一瞬なので、コーヒーでも飲みながら目を離さずじっくり見てなくてはならない。

                  驚異的な旅をする蝶 オオカバマダラ ( Monarch )  その2

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                    モナコ蝶の白い卵
                    オオカバマダラ蝶の白い卵。

                    卵はトウワタ ( Milkweed ) の葉の裏に産みつけられてる。幼虫に十分な食草がいくように一本のトウワタの葉の裏に一個の卵しか産まない。卵は大変小さく(1ミリ程度)、フィールドで見つけるのは難しい。庭の草花の手入れでも、誤ってトウワタを切り落としてしまうこともあるので、秋のこの時期は十分な注意が必要である。卵が孵化して無事蝶になれる確率はたった10%と言われているほど低い。
                     
                    モナコ蝶のブルーの卵
                    オオカバマダラの白い卵が変色し始める。

                    卵が産みつけられてから4日後には孵化して幼虫が出て来るほど短い。孵化寸前には白い卵が濃いブルーに変色し始める。こうなると幼虫が出て来るのも間近なので目が離せなくなる。
                     
                    モナコ蝶の幼虫 1
                    卵の殻と出たばかりのオオカバマダラの幼虫。

                    卵が濃いブルーに変色してから数十分後、幼虫が卵から出て来る。体長5ミリほどの小ささであるが、オオカバマダラの幼虫の特徴である縞模様がすでにはっきり見られる。
                     
                    モナコ蝶の幼虫 2
                    孵化一週間後の幼虫。

                    孵化したばかりの幼虫と比べると2倍の大きさになってきたが、幼虫の特徴である頭と尾の黒い角のような突起はまだ見られない。葉の表面を削るようにして食べているが、まだ食べる量は少ない。
                     
                    モナコ蝶の幼虫 3
                    孵化後2週間経った縞模様が美しい幼虫。

                    すっかり大きくなった幼虫はトウワタの葉を食べるのを止めて、毎日大量の花を食べるようになってくる。オオカバマダラの幼虫の特徴である前に2本、後に2本の角のような黒い突起が見られる。そして幼虫はまもなくトウワタを離れ、サナギになれる適当な静かな場所で直射日光が当たらない所を見つけるために活発に動き始める。

                    驚異的な旅をする蝶 オオカバマダラ ( Monarch )  その1

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                      ピンククラウドの花に止まるモナコ蝶
                      秋の渡り途中のオオカバマダラ ( Monarch ) 。

                      オオカバマダラはタテハチョウ科のマダラチョウ亜科に属する蝶で、渡り鳥のように旅をする蝶として北米では有名である。日本で見られるやはり渡りをする蝶のアサギマダラと同じ仲間である。オオカバマダラはウイングスパン(翅長)が10センチ以上と大きく、しかも橙色で黒い淵の美しい蝶なので " The King of Butterflies " と呼ばれて非常に人気がある。
                       
                      翅がボロボロのモナコ蝶
                      長い渡りで翅がボロボロになったオオカバマダラ ( Danaus plexippus ) 。

                      オオカバマダラは4世代にかけて一年間のサイクルで越冬地メキシコから北へ3500キロほど移動をし、秋になると一斉に南下する驚異的な旅をする蝶である。3月〜4月に生まれる第一世代、5月〜6月に生まれる第二世代、7月〜8月に生まれる第三世代は北への旅をしながらメーティングの相手を見つけ卵を産んでいく。いわゆる世代を交代しながら次世代へ命を繋いでいくマラソンのようなものである。その後、9月〜10月に生まれる第四世代はマラソンでいう「アンカー」で、両親、祖父母、祖祖父母とちがって一気に越冬地の中央メキシコへ南下しなくてはならないので寿命が8ヶ月近くと大変長い。(第一、第二、第三世代はそれぞれ3週間から6週間と短い)第四世代のオオカバマダラは一日130キロ近くも移動し、2ヶ月近く飛び続けるのもいる。ウイングスパンが10センチ程度しかないことを思うと、この蝶は飛行能力が非常に高く、北風に上手く乗ってメキシコまでの遠距離を飛び続ける驚異的な技を持っていることが判る。
                       
                      トウワタの花に止まるモナコ蝶
                      トウワタ ( Dsert Milkweed / Asclepias subulata ) の花に止るオオカバマダラ。

                      オオカバマダラのホストプラントは幼虫の食草であり、成虫である蝶の主食花蜜を提供するトウワタである。彼らは花蜜を求めて渡りをし、しかも、この上に産卵をし、そして幼虫はこの葉を食べる。つまりオオカバマダラは旅の道中、このトウワタがないと生きてゆけない。おもしろいことに、幼虫はトウワタの葉を食べるとアルカロイドが体内に溜まり毒化する。蝶の天敵である鳥などがオオカバマダラを補食すると、この毒で吐き出してしまうほど苦しむのでめったに捕食しない。捕食者を排除する不思議な自然界のシステムである。
                       
                      モナコ蝶のコートシップ
                      オオカバマダラのコートシップ(求愛行動)。

                      南アリゾナのソノラ砂漠はオオカバマダラが越冬する中央メキシコの山岳地帯に近いので、夏の終わりから秋にかけては庭に植えられてるトウワタの花を求めて毎日のようにオオカバマダラがやって来る。秋の青空を第四世代と思われるオス、メスで北風に乗ってヒラヒラ舞う姿は、とても優雅で秋の風物詩でもある。
                       
                      産卵するモナコ蝶
                      トウワタに卵を産みつけるオオカバマダラのメス。

                      オオカバマダラの数は過去20年間で90%も減少してきている。減少の主な原因は越冬地である中央メキシコのミチョアカン州の "Sierra Madre Mountains " の森林が大規模に伐採されてきてるのと、北米中西部の広範囲にわたる農地化、宅地開発などにより畑や路傍での除草剤の使用が多くなり、オオカバマダラにとっての旅の途中の主食であるネクターを出し、また産卵場所を提供するホストプラントとであるトウワタが減少してきていることにある。


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