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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

驚異的な旅をする蝶 オオカバマダラ ( Monarch )  その4

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    サナギから出るモナコ蝶
    サナギからオオカバマダラが出て来る瞬間。

    サナギが真っ黒くなって中の蝶の体や翅が大きくしっかり見えるようになると、すぐにオオカバマダラが誕生する。蝶はあっという間にサナギから出て来るので一瞬も目が離せない。
     
    サナギから全身が出たモナコ蝶
    オオカバマダラの全体が見えて来た。

    10分ぐらいでサナギから完全に蝶の全身が出てくるが、翅はまだ縮まったままである。縮れている小さな翅と大きくて太い胴体のアンバランスが面白い。サナギの殻にしっかり掴まったまま右回り、左回りと交互に体を回転させてる。そして完全に翅が伸びると、体内の黒い水分を出し、胴体が細くなって蝶の形となる。
     
    瓶のふちに止るモナコ蝶
    完全な成虫になったオオカバマダラ。

    30分もすると翅はまっすぐ伸びてしっかりした蝶の形となり、瓶の淵に掴まって外の空気を吸っているようであった。蝶は生物学上でも特に「不思議な生きもの」と考えられている。青虫、毛虫の醜い幼虫から、あの輝くような美しい色の翅を持つ蝶に変形する能力を持っているのが驚異なのである。特にオオカバマダラは、四世代かけて一年間を通して旅をする考えられないすごい驚きのスキルもあり、非常に人気の高い蝶の一種である。
     
    腕を登るモナコ蝶
    腕をよじ上るオオカバマダラ。

    サナギから出て一時間ほどすると、濡れていた翅も乾いて動ける状態になった。オオカバマダラは少々戸惑いをみせながら瓶から出て私の手に移り腕をゆっくり登りながら翅を羽ばたかせて飛ぶ前の訓練をしている感じであった。幼虫からサナギそして蝶になるまで書斎の机の上の瓶の中で変化していく姿を毎日眺めていたので、こうして無事蝶となって元気よく腕を歩く姿を見てると感慨深いものがある。まるで「無事育て、見守ってくれて’’’’’’’’ありがとう」と言われているようで心が温かくなる。
     
    初飛びしたモナコ蝶
    オオカバマダラの初飛び姿。

    オオカバマダラは腕から最初の短い飛行で、すぐ横の小さな " Butterfly Bush " (フジウツギの仲間で花に蝶が集まるのでこの名がついてる)の花へ移動した。「飛べた!」という喜びが伝わって来る。花の蜜を求めて完全に飛べるまではまだあと3時間から4時間近くは掛かるので、花に止ったままじっとしていた。

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