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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

ハッピーイースター 2016年 春

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    イースターデコレーション
    イースターデコレーション

    3月27日は「イースターサンデー」、待ちに待った春の到来である。北ヨーロッパの人々はイースター4連休の長い春休み、毎年、暖かい南ヨーロッパへ民族の大移動をする。北米では特別休暇はないので、旅に出る人は少なくウサギの人形を飾ったり、玄関のドアーに花輪を掛けたり、庭に色とりどりの卵を埋めて子供たちに掘らせて楽しむパーティー ( Easter Egg Hunt ) をする家庭が多い。
     
    手のひらの子ウサギ
    庭で生まれたサバクワタオウサギ ( Desert Cottontail / Sylvilagus audubonii ) 。

    「イースター」と言えば主役はバニー( Bunny / ウサギ )。イースターを前にして「待ってました!’’’’’’」と庭に子ウサギが現れ驚いた。砂漠ネズミの巣穴を利用していつの間にかワタオウサギが2匹の子供を産んでいたようだ。巣穴の入口はうまくカモフラージュされていてまったく気がつかず、先日、巣穴から顔を出しこちらを見ている子ウサギに初めて気がつき、びっくりしたのが彼らとの出会いである。
     
    ウサギの巣穴
    サバクワタオウサギの巣穴。

    庭の小さな小山にあった古いネズミの巣を改築して作った巣で、夜、母ウサギは巣穴に戻って来て子ウサギに乳を与え、朝になると上手く分からないように穴を塞いで巣から離れて行くようである。(夜なので観察出来ないのが残念だった。)子ウサギが巣立ちした後、穴の奥から動物の毛を利用した巣材が出て来た。子ウサギは生まれた時は毛もない丸裸の状況なので、母親は自分の体の毛をむしって穴の中に敷き、子ウサギの毛が生えるまでの砂漠の夜の寒さを防いでいる。
     
    眠った子ウサギ 1
    手の温かみで眠ってしまったサバクワタオウサギの子供。

    巣穴から出て来たばかりの子ウサギはすでに毛もしっかり生え、大きく目を開けて走るのが早い。しかし、子ウサギはまだ天敵の怖さを経験したことがないので、手を差し伸べるとノソノソ乗って来る。持ち上げて両手で包んでやると目を閉じて眠ってしまう無邪気な姿となる。サバクワタオウサギは体長35センチから43センチ、耳が8センチから10センチと大変大きく,ピーンと立っているのが特徴。この大きな耳で砂漠の暑さから体温を調整している。日中は活発でなく早朝から夕方によく小さなグループでエサ取りしている。白い綿のボールのような尾が走ると目につくが、これは仲間に危険を知らせる手段のようである。
     
    眠った子ウサギ 2
    さらに体を丸めて、深い眠りに入った子ウサギ。

    10分ぐらい手のひらで春の暖かい日に当たりながら眠った後、少し動き始めたので巣穴に戻してやると、そのまま穴の奥深く入って行き、また眠りの続きをするらしく動かなくなった。サバクワタオウサギは北米西側の乾燥した砂漠の草地に生息している。天敵は鷹、コヨーテ、ボブキャット、ヘビ、リス、人間(ハンター)などなど非常に多い。自己防衛は早足でジグザグに逃げることで、時速30キロ以上で走ることが出来る。そして、自分と同じ大きさ、あるいは自分より小さい相手に対しては、時には攻撃的になってころころ転がりながら足で「蹴り」を入れることもあるようだ。
     
    メキシコゴールドポピー
    ハナビシソウの仲間メキシコゴールドポピー ( Mexican Gold Poppy / Eschscholzia californica の亜種 mexicana )。

    2月入ると、庭に春を知らせる野花メキシコゴールドポピーが明るい鮮やかな黄色い花を咲かせる。砂漠の花なので夕方になると花弁を閉じて早春の砂漠の寒さを防ぎ、翌朝、日が照り始めると再び開く。群生するのでまだ花が少ない庭に黄色いジュータンを敷いたようで大変美しい。砂漠の春は短く、もうすぐ中南米から夏鳥である砂漠のアメリカムシクイ「ルーシーアメリカムシクイ」 ( Lucy's Warbler ) が戻って来て囀り始め、初夏となる。
     
    ペンステモン、コスタハチドリ
    イワブクロの仲間ペンステモン ( Parry's Penstemon / Penstemon parryi ) とコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) 。

    ペンステモンも春一番に咲く野花である。背丈も草花にしては高く、春らしいピンクのラッパの形をした花をたくさんつけるので、これが咲きだすと庭や玄関がパッと明るくなる。甘い蜜が出るのでハミングバードがよく花蜜を舐めに来る。花のない冬の間は砂糖水のフィーダーに頼っていたハミングバードも、春に花が咲き始めるとフィーダーから離れてい行く。ペンステモンはもともとアリゾナのような北米の南西部の土着の花であるが、19世紀に入りヨーロッパで園芸種として盛んに栽培されたため市場にも色々な種類が出回っており、日本でも今ではおなじみの花である。

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