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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

アランサス国立野性生物保護区(テキサス) その3

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    アメリカシロヅル、アメリカシロペリカン
    アメリカシロヅルとアメリカシロペリカン ( American White Pelican / Pelecanus erythrorhynchos ) 。

    アメリカシロペリカンもアランサス保護区で数多く越冬し、4月に入ると営巣地であるアメリカの北部やカナダの内陸の湖へ移動する。旅たちの日が近づくと、大きな群で鷹のようにソアリングしながら高い空へ上がって行く美しい光景を目にすることが出来る。アメリカシロペリカンのエサ取り方法は、いつも群で泳ぎ、しかも共同で魚を浅瀬に追い集めて水から魚をすくいあげて捕る。特徴である嘴の袋は11リッターの水が入るほど大きい。
     
    シロペリカン、カッショクペリカン
    中州で休むアメリカシロペリカン ( American White Pelican )、カッショクペリカン ( Brown Pelican ) ミミヒメウ ( Double-crested Cormorant ) 、ミヤコドリ ( Amerikan Oystercatcher ) の群。

    アランサス湾には大きな中州がいくつもあり、これらをボートで案内してくれるのでたっぷりと水鳥が楽しめる。春の暖かい午後には、色々な種類の水鳥が中州に上がって羽を休めているのでボートからだと簡単に見ることが出来る。特にアメリカシロペリカンは体長158センチ、ウイングスパン274センチと非常に大きな美しい水鳥で、しかも、ここでは冬の間しか見られないので、春先にまだ残っている数羽が見れるとちょっと得した気分になれる鳥でもある。
     
    オオアジサシ、カッショクペリカン
    カッショクペリカン ( Brown Pelican / Pelecanus occidentalis ) とアメリカオオアジサシ ( Royal Tern ) 。

    カッショクペリカンは体長122センチ、ウイングスパン213センチと世界で一番小さなペリカンである。主に大西洋沿岸、メキシコ湾沿岸、太平洋沿岸に生息しており内陸ではほとんど見られない。殺虫剤や炭化水素の影響で卵の殻が薄くなって孵化できない状況が続いたため一時は絶滅の危機に落ち入ったが、現在は少しづつリカバリーしてきている。しかし、今でも絶滅にひんする危険がある鳥のリストには上がっている。えさの捕り方がアメリカシロペリカンと違って、空中からまっすぐ水に飛び込んで水面近くにいる魚をすくいあげて飲み込み嘴の大きな袋に入れる。カッショクペリカンはフライトパターンが大変面白く、しばしば群で水面すれすれを長い列になって飛び、しかも動作が一致して羽ばたきや滑空をするので夕日をバックに見ると実に美しい絵になる。
     
    オオアジサシ、サンドウィッチアジサシ
    アメリカオオアジサシ ( Royal Tern / Sterna maxima ) とサンドウィッチアジサシ ( Sandwich Tern / Sterna sandvicensis

    アメリカオオアジサシは体長51センチ、ウイングスパン104センチと北米で2番目に大きなアジサシで、夏鳥として日本の小笠原諸島で見られるオオアジサシ ( Thalasseus bergii ) より大きい。カッショクペリカンと一緒に居ることが多く、ちょくちょくカッショクペリカンが捕った魚をひったくるのを見かける。えさ捕りは水面上12メートルから18メートルの高い所から突っ込むように水に飛び込んで魚を捕る。一方、サンドウィッチアジサシは中型のアジサシで日本のアジサシ ( Sterna hirundo ) より少し大きい。細長い黒い嘴で先が黄色のが特徴。えさ捕りは高い上空でホバリングし水中に飛び込んで魚を捕る。えさ捕りをしていない時は島の浜辺や中州でアメリカオオアジサシの群と一緒に休んでることが多い。
     
    アメリカソリハシセイタカシギ
    夏羽のアメリカソリハシセイタカシギ ( American Avocet / Recurvirostra americana ) の大群。手前はワライカモメ( Laughing Gull ) とクロハサミアジサシ ( Black Skimmer ) 。

    春のメキシコ湾は急に天候が荒れることがある。強い風と横なぐりの雨、渡り途中のアメリカソリハシセイタカシギの大群(300羽ほど)が横に一列になって風かみに向かってじっとしている姿が印象的。日本で見られる体全体が白黒のモノトーンのソリハシセイタカシギ ( Recurvirostra avosetta ) と同じ大きさである。足の長い優雅なこの鳥は、冬羽は白黒のダンディーな姿であるが、夏羽は頭と首が錆色の黄褐色にお変わって別種のように見える。
     
    砂丘
    小さな無人島の砂丘の風紋。

    アランサス湾にはたくさん小さな島が点在している。一日ボートをチャーターすると誰も居ない島へ上陸してくれるので、昼の弁当を食べながらゆっくり羽を休めてるアジサシ類やペリカンなどの水鳥を間近に見ることが出来る。砂浜に座っていると、風の音と水鳥の鳴き声しか聞こえてこないほど静かで、日に当たりながらまったく人の足跡がない砂浜を歩くのも実に気持ちよい。
     
    サンドラー
    砂の「ドル硬貨」と呼ばれるサンドダラー ( Sand Dollar ) 。

    砂浜に白い花が咲いたような美しい Sand Dollar 。別名海のクッキー ( Sea Cookie ) とも呼ばれてる。貝殻ではなく、北半球の海洋の海底に住んでるウニやヒトデと同じ軟体動物で、外側が固い骨で包まれている。死ぬとその骨が体から離れて海に漂い砂浜に打上げられる。この Sand Dollar の骸骨は大変美しいので人気があり、土産物屋にたくさんつり下げられてる。

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