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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

南アリゾナの珍鳥さわぎ 2016年6月 (上)

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    マデラキャニオン 1

    今夏も珍鳥が現れ、大変賑わったマデラ渓谷 ( Madera Canyon ) の上級ハイカー用トレール。

     

    夏の南アリゾナは毎年、中南米の珍しい鳥が国境を超えて現れるので、全米やカナダのバーダーにとっては大変魅力的な人気のある場所となる。特に今年の夏は例年以上の数の珍しい鳥が色々なスポットに現れ、おうぜいのバーダーたちが南アリゾナにやって来た。そのスポットの一つ、マデラ渓谷は私の家から1時間程度で行けるので、四季をとおしてよく鳥見をする「マイフィールド」である。

     

     

    マデラキャニオン 2

    早朝、珍鳥カササギツグミが現れるのを20人ぐらいのバーダーと待ったマデラ渓谷の狭いトレール。

     

    今夏は南アリゾナに5種類の珍鳥が現れ、全米のバーダーたちの注目のスポットとなった。その珍鳥の一つがマツメジロハエトリ ( Pine Flycatcher / Empidonax affinis ) で、北アメリカで初めて確認された’’’’’’’’とあって、ここ数週間毎日のようにたくさんのバーダーが馳せ参じた。この珍鳥が見られる場所は私の家から遠くてメキシコ国境に近い大変険しい渓谷で、普通の乗用車ではもちろん上がれないのと、岩がごろごろして滑りやすいトレールを3キロ以上も登ったり下ったりしなくてはならない難所なので、残念であるが、私は今回行くことをあきらめた。

     

     

    カササギツグミ 1

    早朝、山奥の狭いトレールで待つこと1時間半、ついに現れた珍鳥カササギツグミ ( Azutec Thrush ) 

     

    今夏は私がマイフィールドとしているマデラ渓谷に2種類の珍鳥が現れ大騒ぎとなった。その一つが私の「ライフバード」であるカササギツグミなので、何が何でも行かなくては’’’’’’’’と頑張った。珍鳥が現れた場所は、マデラ渓谷の本格的ハイカー専門のトレールを登り、そしてさらに非常に険しく滑りやすい鉱山跡の登山路を5キロ近くも歩かなくてはならない標高2千メートルに近い狭い渓流沿いで、行くのに大変苦労した。それでも何とか頑張って現場に到着すると、すでに20人ほどのバーダーたちがカササギツグミが現れるのを待っていた。中には真っ暗な朝4時頃から3時間近くも待っている’’’’’’’’’という凄い鳥キチもいたので驚いた。また、他州から飛行機に乗ってレンタカーで駆けつけた人もいて、思わず話を聞いてみた。彼はカリフォルニアのトゥイッチャーで、しかも米国内の鳥845種類をすでに見ているトップグループで、このカササギツグミで又一種増える’’’’’’’と大喜びしていた。この熱意に思わず脱帽!

     

     

    カササギツグミ 2

    一週間マデラ渓谷にたくさんのバーダーを呼び込んだ珍鳥メキシコ種カササギツグミ ( Ridgwayia pinicola

     

    この珍鳥は5月末マデラ渓谷の奥深いトレールでハイカーが偶然見慣れない鳥を見つけ、写真に撮って報告をしたところ、10年ぶりに現れたカササギツグミと判り大騒ぎとなった。私は幸運にも現場に着いて待つことたったの1時間半、お目当てのカササギツグミがエサ取りに現れてくれた。湧き水の細い流れの周りにいる小さな虫を盛んに捕っていた。努力のかいあってライフバードを写真におさめることが出来、久しぶり興奮した一日であった。この珍鳥、連日大勢のバーダーたちが押し寄せるのに嫌気がさしたか、6月5日を最後に見られなくなった。

     

     

    カササギツグミ 3

    翌日、再度マデラ渓谷を訪れ、同じ場所でまた会うことが出来たカササギツグミ。

     

    日本のツグミ ( Turdus naumanni ) とほぼ同じ大きさのメキシコ種で、北米ではこれまでに南アリゾナの東部に稀な迷鳥としての記録があるだけの珍鳥である。大変おとなしい鳥で、さえずる声はあまり知られておらず、地鳴きもほとんどしない。飛ぶと翼の白色、尾の上の白が大変目立って派手であるが、葉の茂った大木の高い所に好んで止り、1時間でも2時間でも動かずにじっとしていることが多いので見つけるのに苦労する。

     

     

    ムジボウシノドフサハチドリ 1

    やはりマデラ渓谷に現れた珍鳥ハミングバード、ムジボウシノドフサハチドリ ( Plain-capped Starthroat ) 。

     

    5月末、マデラ渓谷の有名なサンタリタロッジ ( Santalita Lodge ) のフィーダーにムジボウシノドフサハチドリが現れ大騒ぎとなった。中米のメキシコやガテマラに生息するハミングバードで、北米では南アリゾナにのみ稀な迷鳥としての記録があるだけで、近年では2010年に記録されて以来6年ぶりの出現であった。それにしても、今年はマイフィールドで2種類ものライフバードが見れたので、私にとって大変満足の初夏のバーディングシーズンとなった。

     

     

    ムジボウシノドフサハチドリ 2

    多くのバーダーにとってライフバードの一つであるムジボウシノドフサハチドリ ( Heliomaster constantii ) のオス。

     

    体長13センチとハミングバードとしては大きい。英名の " Starthroat " の色は光が当たらないとほとんど見えないで、ただ全体がさえない茶系の色である。こうして枯れ枝に止っていると嘴が非常に大きくて長く、腰と脇の白色、そして目の上と下の白い線、喉の長い房が目立つ。ほとんどのバーダーたちはこの珍鳥をサンタリタロッジのフィーダーの前で何時間もベンチに座って見ているのだが、私はたまたまロッジから近い渓流沿いのトレールを早朝歩いていて幸運にも見つけることが出来た。フィーダーに来て砂糖水を舐めてる人工的な姿でなく、枯れ枝に止る自然な姿をじっくり見たので大満足な初見となった。


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