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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

巨大なサボテン(サワーロ)が林立するソノラ砂漠のトレール(アリゾナ)その1

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     Saguaro & Pusch Ridge Mt.
    サワーロ・サボテン(Saguaro/弁慶柱/ハシラサボテン)の林
    ツーソンの北郊外の我家に隣接する”カタリナ州立公園”はソノラ砂漠の自然や鳥、生きものが贅沢に見られる有名なスポットである。アリゾナでもご多分にもれず、キャンプ施設が整った大きな公園は季節によっては人が多く、週末などはゆっくり写真を撮れないことがある。しかしこの公園にも静かな穴場があることを友人に教えてもらい、そこは今では真夏を除く秋から春にかけての私の好きなフィールドの一つとなっている。

    Trail & Wild Flower
    その静かな穴場は”プッシュリッジマウンテン”と呼ばれるハイカー専用のトレールで一般にはあまり知られていない(地図にも出ていない)、また特別歩き易いように整備されていないのでまさに自然そのもの。
    ウイークデーはほとんど人に会わないし、”砂漠の生きもの”が実に豊富で楽しめる。そして2月末には色とりどりの野の草花が咲き始め、けもの道のようなトレール全体が明るくなる。

    Cactus flower & Mt.
    ”ソノラ砂漠”は砂漠と言ってもまったく草木のない平坦な砂地ではなく、地平線まで草原が続く"Grass Land"があれば低い潅木が点在する岩場もあり、そして山の麓に行けば水の流れもあり樫の木が茂る緑深いキャニオンとなって自然が大変変化に富んでいる。今回はそんな素晴らしい”プッシュリッジマウンテン”で私が出会ったここで冬を過ごす鳥たちを紹介しよう。

    Pyrrhuloxia
    ムネアカコウカンチョウ(Pyrrhuloxia)
    砂漠種の代表とも言える鳥で、囀りがショウジォウコウカンチョウ(Northern Cardinal)によく似ているので”西のカーディナル”と呼ばれている。下へ曲がったずんぐりした嘴で、顔と喉から胸にかけての赤い色が暑苦しいぐらいどぎつく、あまり可愛い感じがしないが・・・いかがでしょう・・・・。

    Phainopepla
    レンジャクモドキ(Phainopepla)
    これも砂漠を代表する鳥の一つであるが、夏に入ると毎日40度を越す砂漠の暑さが我慢できないらしく、涼しく水の流れがあるキャニオン深く移動してしまうので秋まで見られなくなる。新世界(アメリカ大陸)種の熱帯鳥で、すべすべした光沢の絹のような羽が日に当たると実に美しい。エサ取りが変っていて大変面白い。翼を”V”字型にして蝶のように飛び、翼の上に乗せた虫をすばやく食べる軽業は見事な腕前である。

    Gambels Quail
    ズアカカンムリウズラ(Gambel's Quail)
    日本のコジュケイより少し大きいウズラの仲間でアリゾナの州の鳥であり、砂漠ではごく普通に見られ、庭のフィーダーや水場にもちょくちょくやって来る身近な鳥である。まん丸な体で頭のチョンマゲのような冠を揺らせながら岩場のスロープを早足で登って行く姿は実に滑稽である。

    Gambels Quail singing
    ズアカカンムリウズラはふだん木の枝に止まっていることはほとんどなく、群でグラウンドを歩きながらエサ取りをしており、大変臆病なので近づくと「ブルルルン・・・」と大きな羽音を出して飛んで行ってしまうためフィールドではなかなかゆっくり見れない。ところが春になるとオス・メスのカップルでゆっくり歩く姿が見られるようになり、時にはオスが高い木の細い枝先で空に向かって”ウエアー”と縄張り宣言をすることもある。この時期だけ見せてくれる珍しい姿をじっくり楽しむことが出来る。のどかで砂漠に響き渡るその春の音色を聞いていると、のんびりした気持ちになり眠くなってくる。

    Greater Roadrunner
    オオミチバシリ(Greater Roadrunner)
    日本のハシブトガラスより大きく、主にグラウンドでトカゲやガラガラヘビを好んで捕食するカッコウの仲間で、砂漠を代表する鳥の一つでもある。数は多いのだが、不思議とトレールを歩いてもなかなかお目に掛かれない。しかし、春から夏にかけてはゴルフ場や住宅街の身近な所を徘徊していることが多く、この時がじっくり見れるチャンスである。首を前に長く伸ばして足早に走る姿は実に愛嬌があり、マンガのキャラクターによく登場するのでおなじみの鳥であろう。

    Gila Woodpecker
    サバクシマセゲラ(Gila Woodpecker)
    巨大なサボテン(サワーロ)の穴から顔を出す姿はまさにソノラ砂漠ならではのキツツキで、日本のアカゲラとほぼ同じ大きさである。ピョコンピョコンとおじぎをしながら高く大きな声で”クルルクルル・・・”と鳴き喚く姿は親しみが湧く。

    Cactus Wren
    サボテンミソサザイ(Cactus Wren)
    日本のスズメよりずっと大きく見慣れないとフィールドでは小形のツグミ類と見間違えることがあり、とてもミソサザイの仲間とは思えない。鳴き声も他のミソサザイのようにメロディアスではなく、どちらか・・と言うと耳障りな低い声で”ギョギョギョ・・・”と鳴き続ける。春近くなると花が咲き始めたオコティーヨ・サボテン(Ocotillo)をオス・メスで踊りながら登って行く求愛動作がチョクチョク見られる。

    Rock Wren
    イワサザイ(Rock Wren)
    岩場のスロープが好きで、日の当たる斜面の岩から岩を飛び回りながらピッコピッコと体を上下に振ってはよく鳴くので見つけやすい。冬の間は毎日のように我家の屋根に来てエサ取りをしながら可愛い声で”ピリーピリー”と鳴いているが、春になると北へ上がっていくのでいつの間にか姿がまったく見られなくなる。

    Black-tailed Gnatcatcher
    オグロブユムシクイ(Black-tailed Gnatcatcher)
    10センチとメジロより小さく、新世界(アメリカ大陸)ならではの鳥である。まさに砂漠の鳥で、北米ではメキシコとの国境近くの南部でしか見られない。密な枝をチョコマカ動き回るのでフォトグラファー鳴かせの鳥だが、好奇心が大変強いので口で「プシュプシュ・・・」とならすと、近くの枝にポソと出て来ることがある。

    Verdin
    巣材を運ぶアメリカツリスガラ(Verdin)
    メジロと同じぐらいの大きさで、「小さな妖精」のような鳥と言われている。南の砂漠地帯ではごく普通に見られ、渡りをしない留鳥である。低い潅木の間を舞うようにヒラヒラ飛び回り、入口にひさしの付いた手の込んだ長円形の巣を作る。冬には庭にもやって来てハチドリのフィーダーの砂糖水をしっけいするいたずら好きな身近な鳥である。

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