title





米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

オクラホマ州ウイチタ・マウンテン野生生物保護区(2012年5月)

0
     Prairie Dog 1
    オジロプレリードッグ( White tail Prairie Dog )
    ニューヨークで早春のSongbirdの渡りを楽しんだ後、アリゾナへの帰り道中西部のオクラホマ州の西南
    "wichita Mountains Wildlife Refuge"へ寄り3日間ほどのバーディングを楽しんだ。何しろニューヨークから我家のアリゾナ・ツーソンまでは3,465キロの遠距離。日本の最北(稚内)から最南(鹿児島)までの距離より100キロ長いドライブである。私の体力を考えると、どうしても中西部では4ヶ所に泊まらなくてはならないので鳥見を織り交ぜての長旅となる。それにしてもオクラホマのハイウエイ、車の窓から両側を眺めると、地平線の何処までも人工物がいっさい目に入ってこない、ランチの牛や家畜の姿さえ見えない呆れるほど広大な大平原である。

    Prairie Dog 2
    オジロプレーリードッグ(White tail Prairie Dog)
    体長30センチのモルモットの仲間。丈の短い草が密生する平原を好み、地下に複雑なトンネルを作ってコミュニティを形成する。牧草を食い荒らすので牧場のカーボーイから目のかたきにされ凄い勢いで駆除されその数は激減。アリゾナでもかっては生息していたが、すでに絶滅しており今では見られない。何種類もの鳴き方を持っており、特に警戒の時、尾を振りながら奇声を出して危険を仲間に知らせる仕草は見ていて面白く思わず笑ってしまう。

    Bison
    バイソンまたはバッファロー(Bison)
    体重が460〜900キログラムもありアメリカで一番大きな動物である。かっては全米の草原に6000万頭以上が生息していた。大昔には平原は文字どうりバイソンの真っ黒い海と化していたようだ。鉄道が西のオレゴン州やカリフォルニア州まで完成したことにより移住者が増加。乱獲されて20世紀初頭にはわずか25頭まで激減。その後の懸命なる保護で現在は5万頭まで回復してきているが、残念ながらほとんどが家畜種と野生種との
    雑種である。

    Elk
    エルクまたはワピチ(Elk)
    かってはアメリカ国内で最も幅広い地域に生息していたが、その”角”や”牙”や”歯”を求める狩猟者によって殺され、現在は主にワイオミング州からカナダにかけてのロッキー山脈の山沿いに生息している。この保護区のエルクは1908年に移入され、その後の手厚い保護のもとに現在700頭まで数が増えてきている。秋にはハーレムを作って大きな声で鳴く姿を見ることが出来る。

    Scissor-tailed Flycatcher
    エンビタイランチョウ(Scissor-tailed Flycatcher)
    体長35センチで尾の長い優雅なタイランチョウである。春に中米から渡ってくる夏鳥で、主にテキサスを中心に中西部で多く見られる。長い尾を流しヒラヒラ舞うように飛びながら空中の虫を捕る姿は翼の内側のサーモンピンクの色が浮き上がっていて実に美しい。

    Dickcissel
    ムナグロノジコ(Dickcissel)
    この保護区は全米に550ある国立野生生物保護区の一つで、広さは23万9千平方キロもあって、草が密生している草原と樫の森そして湖沼などがうまく混在している。主にバイソンとエルクの保護を行っており、年間291種類の鳥が見られる。よく整備された25キロ近いハイキングトレールは大変歩きやすい。

    Eastern Meadowlark
    ヒガシマキバドリ(Eastern Meadowlark)
    平原には欠かせない鳥で、中西部では亜種のニシマキバドリも同じ場所で見られる。大変よく似ていてフィールドでは囀りで識別する以外見分けるのは非常に難しい。平原の鳥は大きな木がないので電線や鉄条網に好んで止まる。ネイチャーフォトでは写真に人工物が入るのを嫌うが、私は彼らの生息状況をありのまま写すことで良いと思う。

    Black-capped Vireo
    ズグロモズモドキ(Black-capped Vireo)
    北米に生息する15種のモズモドキ(Vireo)の一種であるが、世界でもテキサスの一部、オクラホマのこの保護区そしてメキシコの一部でしか見られない貴重種。近年特にコウウチョウ(Brown-headed Cowbirdー他の鳥の巣に卵を産み自分たちでは雛を育てないー托卵鳥)が広い地域で数が増加、アメリカムシクイやモズモドキが特に托卵の犠牲になる例が多くそのためズグロモズモドキの数も急激に減少して今では絶滅危惧種に上げられている。かって数多く見られたこの保護区では何とかこのモズモドキの営巣を成功させようと、コウウチョウを常にモニターして適度に捕獲をし、モズモドキの営巣地から他へ移したり、また、モズモドキの営巣状況やその数などを常に監視して営巣環境を整備して来たので、ここへきて少しずつではあるがその数が増えてきている。保護区内では囀る場所を見つけるとけっこう見るのは簡単であるが何しろじっとしない鳥で、こんもりした潅木の深い中で餌取りや囀りをおこない静止をしてくれないので写真撮りが大変難しい。

    Rufous-crowned Sparrow
    ズアカスズメモドキ(Rufous-crowned Sparrow)
    小高い山のMt.Scott を車で上がり、岩場の急斜面が好きなズアカスズメモドキを探す。風がものすごく強い朝で、人の気配がまったくなかったので盛んに餌取りしている姿をたっぷり見ることが出来た。

    Rufous-crowned Sparrow 2
    ズアカスズメモドキ(Rufous-crowned Sparrow)
    比較的数は多いが、南部の一部の州でしか見られない地域種であり、多くのバーダーがぜひ見たいと思うSparrowの一種である。

    Painted Bunting
    ゴシキノジコ(Painted Bunting)
    この華やかな色は秋冬に変ることがないので、一年中実に派手な鳥で人気がある。テキサス、ルイジアナ、オクラホマなどの地域ではごく普通に見られ、フィーダーにもやって来る身近な鳥でもある。トレールを歩いていてもよく目立つ鳥なのですぐ見つけられるが、今回は時期的に遅かったせいか、高い枝に止まってることが多く、
    グラウンドに下りて来ないので非常に写真撮りに苦労させられた。

    Mississippi Kite
    ミシシッピートビ(Mississippi Kite)
    灰色で先の尖った長い翼で飛ぶ姿が美しいハヤブサぐらいの大きさのタカで、数が多くないので見れる機会が少ない。

    Eastern Collared Lizard
    クビワトカゲ(Eastern Collared Lizard)
    早朝のトレール歩きは思わぬ「生きもの」に会える。めったに見れないこのトカゲもそのひとつ。体がヒョロ長く
    大きい頭と長い尾で恐竜のミニチュア版のようで、35センチほどの美しいトカゲである。"Mountain Boomer"と
    昔から呼ばれているが、この’トカゲは声をいっさい出さないので何故このように呼ばれているのか解らない。

    コメント
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930     
    << September 2019 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    • 庭で生まれ育ったオオカバマダラ蝶 (その3)
      藤波
    • 庭で生まれ育ったオオカバマダラ蝶 (その3)
      Sakura
    • ソノラ砂漠のオアシス、スイートウオーター水再生処理場 2018年春(その1)
      藤波
    • ソノラ砂漠のオアシス、スイートウオーター水再生処理場 2018年春(その1)
      tokumitsu yayoi
    • 意外と身近に居る猛毒なガラガラヘビ 2018年夏
      藤波
    • 意外と身近に居る猛毒なガラガラヘビ 2018年夏
      yayoi
    • ソノラ砂漠のオアシス、スイートウオーター水再生処理場 2018年春(その1)
      Yayoi Tokumitsu
    • ソノラ砂漠の秋の話題 ガラガラヘビ住宅街に現れる 2016年
      YUko
    • ソノラ砂漠の秋の話題 ガラガラヘビ住宅街に現れる 2016年
      藤波
    • ソノラ砂漠の秋の話題 ガラガラヘビ住宅街に現れる 2016年
      Yuko

    links

             

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode