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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

パティオの花のポットにズアカカンムリウズラの巣 2018年夏 (その2)

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    ズアカカンムリウズラの卵

    雌が巣に座り始めて15日目、5月20日に卵が8個となった。

     

    ポットのズアカカンムリウズラは、一日、時には2日に一個の割合で卵を産んでいった。通常平均12個から14個の卵を産むが、今回は8個と少ない。冬の間がドライかウエットによって卵の数が違ってくるようで、ウエットの冬は卵の数は増えるが、昨冬は雨があまり降らなかったためか・・?たった8個と少ない。

     

     

    孵化したズアカカンムリウズラの雛

    雌が抱卵し始めて21日目の6月10日、卵が孵って雛が誕生

     

    雌が本格的に抱卵し始めて18日目頃から巣に座ってる時間が長くなり、朝から夕方5時近くまで、何時エサ取りに出て行くのだろう?・・と心配になるぐらい長時間座っていた。しかし、雛の孵化には卵の表面の温度が32度から38度がベストで、気温が低い朝から午前中はしっかり座って卵を温めていたが、昼、大気が40度近くになると雌親は座るのを止めてポットの淵に上がり卵の表面を冷やしてる様子だった。また、気温が高くなるとエサ取りに出掛けてしまって、外気温が下がる夕方遅くまで長時間巣を留守にすることも多かった。

     

     

    巣から出ようとするズアカカンムリウズラの雛

    雛はエレファントツリーの生い茂った枝の間から何とかポットの外へ飛び出そうとジャンプを繰り返す。

     

    卵はほぼ同時に次から次へと2時間で全て8個が孵化した。生まれた雛は全身羽毛に覆われて、足も大きくしっかりしていて直ぐ活動が出来る状態だった。雛は孵化したその日のうちに巣を離れ、雄雌の親の誘導に従ってエサ取りを開始する。ズアカカンムリウズの主食は植物の種子、果実、昆虫類であるが、雛は小さな虫が主な食べ物となる。しかも、親から餌を与えられるのではなく、親が虫を捕る動作をよく見ていて、見よう見まねで虫の取り方を身に着けていく。

     

     

    ポットの上ズアカカンムリウズラ雄雌

    ポットから出ようと必死に奮闘してる雛に雌親と雄親は巣の上から声を掛けて励ましてる。

     

    孵化した雛は出来る限り早く親と一緒に巣から離れないとならない。割れた卵は雛の匂いがするので、外敵(コヨーテ、ボブキャット、ヘビ等)が近づく危険性が高いためである。しかし、巣の場所が雛にとって直ぐ歩いて離れることが出来ないタフな場所なだけに、雛もどうしてよいのか判らずパニック状態となってしまった。

     

     

    ベンチから飛び上がるズアカカンムリウズラ雄

    なかなか巣から離れられない雛に、雄親も少々パニックとなり、「クークー」鳴きながらベンチから何回も飛び上がり空中でバタバタ羽ばたいていた。

     

    ポットの中で雛はパニックになって走り回りジャンプしながら「ピーピーピー」と鳴く。その声と巣のポットの周りで「クークークー」「コケッコー」とうるさく鳴き合う雄親、雌親の声が重なり合って庭は騒然となり、大騒ぎとなってしまった雛の巣立ちである。

     

     

    木のてっぺんで鳴くズアカカンムリウズラ雄

    高い枝の天辺に飛び上がって雛たちを呼び続ける雄親。

     

    巣の場所が地上から少々高さのあるポットで、しかも植えられてるエレファントツリーの枝と葉が被さるように覆っていて、雛がジャンプしても抜け出せる隙間がない。雛にとっては悪い状況であり、しかも日照りの日中のさなかで、巣立ちに少々時間がかかり過ぎてるので我々も少々心配になってきた。

     

     

    手でポットから雛を取出す

    レスキュー作戦開始、一羽一羽を丁寧に優しく巣から取り出す。

     

    卵が孵化して2時間以上経過しても雛たちは巣から出れず、生まれたてで何も食べてない雛にとって体力の消耗が心配なのと、夜になって暗くなってしまうと巣から離れられなくなる・・・と思い、以前ウズラに詳しい鳥仲間から聞いていたレスキューアドバイスを思い出し、巣から雛を取り出す救出作戦に取り掛かる。

     

     

    バケツに入れられたズアカカンムリウズラ雛

    巣から取り出した雛8羽をバケツに入れる。

     

    密集してるポットの枝の間から手を差し入れ、雛一羽一羽を摑まえバケツに入れていく。何時間もパニックだった雛も、さすが疲れたらしくバケツの中でぐったりしていた。全員8羽全て居ることを確認して、親が鳴きながら右往左往している所の近くまで雛を持っていく。


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