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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

ソノラ砂漠のオアシス、スイートウオーター水再生処理場 2018年春(その1)

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    スイートウオーター案内板

    「ようこそ!スイートウオーター湿地へ」の入口看板

     

    " Sweetwater Wetlands " はツーソン市の西、サンタクルーズ川沿いにある人造湖である。ここは1996年ツーソン市によって造られた水再生処理場で、色々な野生生物が生息できるようにデザインされてるので、南アリゾナの冬から春の「ベストバーディングスポット」の一つと言われている。南アリゾナは年間平均降雨量がたった30センチと低いので、水は非常に貴重である。そこで、一度使われた水をリサイクルして不純物をろ過して取り除き、きれいな水に再生した上で主にツーソンのゴルフ場や公園、学校などに配水され、飲み水以外の水として使用されている。ここは幾つかの池の周りを中心に緑が豊富な自然公園に造られていて、学校の郊外授業に利用され、環境と生態学を子供たちに教える場所も提供している。

     

     

    トレールマップ案内図

     

    湿地に生息する色々な生き物が観察出来るトレールのマップ

     

    南アリゾナ・ソノラ砂漠には大きな湖や池などがほとんどないので、何百羽の渡りの水鳥達が冬になるとスイートウオーターに集まる。ここでは年間250種類の鳥が見られ、鳥と人間の距離が大変近いので写真撮影も存分楽しめる。しかも、日本の町中の公園のように、大きな三脚とカメラを持って鳥を追い回すカメラマンはほとんど見たことがない。ここはツーソンの町から最も近い有名なバーディングスポットであるが、ウイークデーは人が少なくゆっくり「生きもの」を観察出来るのがありがたい。今回は、この魅力あふれる町中の公園「スイートウオーター」の鳥たちを紹介したい。

     

     

    ササゴイ

    スイートウオーター・ウエットランドで越冬するササゴイ ( Green Heron /  Butorides virescens )

     

    日本に夏鳥とでして渡来するササゴイ( Butorides striatus ) と同じ仲間であるが、それより小さく、頭と首が濃い栗色で美しい。獲物を捕る時の仕草が大変おもしろい。ゆっくり歩きそして水の中で静かに動かずに獲物が近づくのを待ち、近づいたら素早く一突きで捕る。時々水面に張り出してる枝にじっと止まって水面を見つめながら獲物を待っている姿も見うけられる。

     

     

    ユキコサギ

    毎年冬にメキシコへ渡って行く途中「スイートウオーターウエットランド」に寄るユキコサギ ( Snowy Egret / Egretta thula )

     

    全米の沿岸でごく普通に見られる鷺であり、よく似ている日本のコサギ ( Egretta garzetta ) とほぼ同じ大きさである。北米で一番美しい鷺と言われ、繁殖期の飾り羽は特に美しく歩く姿は実に優雅である。19世紀後半から20世紀にかけて,そのソフトでレースのような美しい飾り羽が装飾品となり、ハンターに狙われてその数が激減したことがあった。主なエサはエビやカニ、小魚、昆虫類で、水の中を走るように活発に動いては止まり、水中の獲物を鋭い嘴で突き,それを振りながら飲み込んでいく。

     

     

    アメリカオオバン

    水浴び中のアメリカオオバン ( American Coot / Fulica americana )

     

    全米の湖、沼、河川などの淡水域でごく普通に見られ、南アリゾナでも年間を通して見られる。日本のオオバン ( Fulica atra ) と同じ大きさである。泳いだり歩いたりする時、小さな頭を鶏のように前後に動かす。主なるエサは水草の葉や種、根などで時には昆虫、小魚、両生類なども食べる。浅瀬の水に頭と首を突っ込んで尾の先を上にあげてエサ取りするが、時には3メートルから7メートル近く潜ることもある。

     

     

    オビハシカイツブリ

    オビハシカイツブリ ( Pied-billed Grebe / Podilymbus podiceps )

     

    全米で見られるポピュラーなカイツブリで、南アリゾナでは冬に公園の池やゴルフ場の池などに群れでいることが多い。日本のカイツブリ ( Tachybaptus ruficollis ) よりずっと小さい。英名、和名の由来である嘴の黒い帯が特徴。水草や小魚、カニ、エビなどを主に食べ、水中に潜って足をプロペラのように動かして進みながらエサ取りをする。鷹や人に驚くと、頭だけ水面上に出して体を水面下に沈めながら逃げて行く。

     

     

    オビハシカイツブリ2

    水浴びを始めるオビハシカイツブリ

     

    冬に群れでいる時はとてもフレンドリーで、カメラを構えて静かに待っていると、驚くほど近くまで寄って来てくれる。そんな可愛い仕草に、ついつい撮影を忘れて長時間見とれてしまうことがある。


    コメント
    2018年12月30日からTucsonへ行くので、チャンスがあればスイートウオーターウエットランドへ行ってみます。
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