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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

ソノラ砂漠のオアシス・スイートウオーター水再生処理場 2018年春(その3)

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    風景トレール

    よく整備されてるトレールの一部は舗装されてるので車椅子でのバーディングも可能。

     

    砂漠のウエットランド「スイートウオーター」は大小10以上の池があり、それらを取り巻くように全長2キロ近いトレールが造られてる。池には「ガマ」が密生しており、水辺には大きなユーカリの木やポプラの仲間「ハヒロハコヤナギ」そして低灌木も点在してるので水鳥だけでなく小鳥たちの絶好のエサ場となっている。

     

     

    killdeer

    水辺のグラウンドに営巣するフタオビチドリ ( Killdeer / Charadrius vociferus )

     

    北はアラスカのツンドラ地帯から南はアリゾナまでの全米広い地域でごく普通に見られるチドリで、草原や海岸の砂浜、河川、湖沼、町の公園など、どこでも見られるポピュラーな鳥である。和名の由来である二本の太い黒い帯が特徴で、英名 " Killdeer " (キルディア)はその甲高い声からつけられた。日本全国広く分布しているシロチドリ ( Charadrius alexandrinus ) よりずーと大きい。小走りしては止まって私を見たり、私の歩く音を聞いたりして突然嘴でトントンとグラウンドを突っついていた。

     

     

    Chick of Killdeer

    生まれたばかりのフタオビチドリの雛

     

    巣は開けたグラウンドで、砂礫の上に直に卵を産む。孵化した雛はすぐ歩き始めてよく走る。主な食べ物は虫で、親から直に与えられていた。雛に近づくと、親は翼が傷ついたような擬態をして、尾を広げ足を引き摺ってヨタヨタ歩き出した。私を雛から遠ざけるためのようなので、一枚だけ写真を撮らせてもらって直ぐその場を退散した。

     

     

    Red-winged Blackbird

    両肩の赤い羽を大きく膨らませて囀るハゴロモガラス ( Red-winged Blackbird / Agelaius phoeniceus )

     

    ハゴロモガラスは全米で一番数の多い鳥の一種で、全米各地の湿地帯、水辺でごく普通に見られる。「スイートウオーター」では群れを成して営巣している。日本のツグミ ( Turdus naumann ) より小さいが、囀りはよく通る大きな声で「コンコリーン」となくので大変目立つ。繁殖期に雄は雌の前で肩の赤いパッチを膨らませるが、この赤い面積が大きいほど雌にもてるようである。

     

     

    Great-tailed Grackle - Male

    英名の由来である、非常に大きな尾を持つオナガクロムクドリモドキ ( Great-tailed Grackle / Quiscalus mexicanus ) の雄

     

    北米のテキサスから西側の南部地域でごく普通に見られる鳥種で、南アリゾナではスーパーマーケットの大きな駐車場にもおり、腰を振りながら地面を歩き、人々が落としていく食べ物を拾って食べている。主なエサは虫、カタツムリ、小魚、カエル、果実など、時々他の小鳥が捕った獲物を盗むのが得意である。

     

     

    Great-tailed Grackle - Female

    雄と異なり全身薄い茶色一色のオナガクロムクドリモドキの雌

     

    開けたグラウンドを好んで歩き回るが、風が強い日など、大きな尾に風が当たって「風見鶏」のように左右に体を回すことがあり、見ていて思わず笑ってしまう。群れで行動してることが多く、大きな通る声で「キーキーキー」と鳴き合うので非常に騒々しい。繁殖期に雌を観察してると、ちょくちょく他の鳥の巣材を盛んに盗んでいるのが見られる。

     

     

    Ladder-backed Woodpecker

    砂漠のキツツキと言われるシマアカゲラ ( Ladder-backed Woodpecker / Picoides scalaris ) 雄

     

    美しい白黒の縞模様の背中と可愛らしい赤い帽子を被ったキツツキで、サボテンが生えていて低灌木が点在する乾燥した砂漠を好む。テキサスからアリゾナ、カリフォルニアの南部地域で年中見られる留鳥である。日本のコゲラ ( Dendrocopos kizuki ) より大きい。雄と雌でエサ取りするスポットが異なる面白い習性を持っている。雄は木の低い枝や時にはグラウンドに下りてきて虫(特に蟻)を食べるが、雌は高い枝で他のキツツキと同様、樹皮を突っついて虫を拾い集める。また、雄と雌両方ともサボテンの実をよく食べ水分の補給をしているので、庭の水場にはほとんど姿を現さない。

     

     

    Song Sparrow

    名前の通り美しい歌を聞かせてくれるウタスズメ ( Song Sparrow / Melospiza melodia )

     

    大変数が多く、全米ほとんどの地域で見られるポピュラーな鳥である。また、31種類と亜種が多いが、南アリゾナの砂漠で見られる亜種は " Saltonis " で全体が薄い茶色。日本のホオジロ ( Emberiza cioides ) と同じ大きさ。クリアーな口笛のような音色で囀るので遠くに居てもよく聞こえてくる。

     

     

    Cottontail

    カメラを気にしながらものんびりと草を食べるサバクワタオウサギ ( Desert Cottontail / Sylvilagus audubonii )

     

    早朝のスイートウオーターは色々な動物に会える。コヨーテ、ボブキャット、キツネなどが時々目の前をチラッと横切って灌木の中へ入ってしまい、なかなかシャッターチャンスを与えてくれない。砂漠の動物は夜行性が多いので、いつも彼らの朝帰りの姿を見るだけであるから、ゆっくり写真が撮れないのは仕方ないのかもしれない。


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