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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

ソノラ砂漠に大雪 2019年2月末

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    サワーロサボテンに積もる雪

    巨大サボテン「サワーロ」 (Saguaro) に雪が積もる

     

    2月22日南アリゾナのソノラ砂漠に大雪が降る。毎年冬には1〜2度ぐらいは小雪が散らつくことがあっても、これほどの大雪は5年ぶりである。西隣のカリフォルニア州のロスアンゼルスでも雪が降ったようで、これも珍しくTVニュースでは大騒ぎであった。

     

     

    雪が積もったプリザーブ

    一面、白銀の世界となったソノラ砂漠

     

    今年の冬は、例年より雨の日が多いので、春には野花 (Wild Flower) がいつもより多く咲き見事な花畑が予想されてたところ、春を目の前にした2月末、早朝から牡丹雪が降り始め、街中でも5センチ近く積もった。サボテンと雪の風景は珍しく、住んでる人はもちろん、観光客も大喜びでカメラを持って雪降る中を大騒ぎしていた。興奮した雪の光景も一日だけで、翌日には青空が戻り雪もきれいに消えてしまった。

     

     

    雪が被ったフィーダー

    庭のハミングバード用フィーダーもすっぽり雪に包まれてしまう

     

    花蜜が出る花が少ない冬は、ハミングバードはどうしてもフィーダーの砂糖水に頼る。寒い雪空の中では彼らは糖分がいつもより多く必要となるため、庭に来るハミングバードの数も急増したので急遽フィーダーを増やした。フィーダーは彼らにとって命綱であり、並んで仲良く分け合えばいいものを、他から庭に入って来るハミングバードを体当たりして追い払うほどテリトリー意識が強いのには驚く。

     

     

    積雪の枝に止まるコスタハチドリ雄

    雪が積もった小さな木でじっと寒さに耐えてるコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) の雄

     

    コスタハチドリ ( Calypte costae ) は「砂漠のハチドリ」と言われており、主に南アリゾナ、南カリフォルニア、北メキシコのソノラ砂漠に生息している体長9センチの北米で二番目に小さい鳥である。一部は中米に渡りをするが、我が家の庭では一年中見られ営巣もしている。

     

     

    花蜜を舐めるアンナハチドリ

    雪の重さで地面すれすれに垂れた花から懸命に花蜜を舐めるアンナハチドリ (Anna's Hummingbird / Calypte anna)

     

    寒い冬でもよく花が咲く「チュパロサ」はハミングバードにとって貴重なエサ(花蜜)のもとで、出来る限り多くこの花を植えることにしている。アンナハチドリは元々主にカリフォルニアの太平洋沿岸に生息していたハミングバードであるが、フィーダーに対する順応性が非常に高く、近年、庭の飾り物として一般の家庭でもフィーダーを掛ける所が多くなり、そのため内陸へどんどん移動してきて、今では南アリゾナでも一年中見られるポピュラーなハミングバードとなった。

     

     

    横向になった巣

    真横に傾いたコスタハチドリの巣

     

    庭には丁度一週間前に卵から孵った雛がいる巣があり、その巣の枝が雪の重さで下へ垂れてしまい、巣(赤い矢印)が横向きになって雛が落ちそうになったので少々慌てた。雛は巣に懸命にしがみついてるが雌親は巣に座ることすら出来ず、近くの灌木の枝にじっと止まってボー然としていた。

     

     

    巣のある灌木の雪払い

    雪降る中、巣の周りと枝に積もった雪払いを開始

     

    雪が降り続く中、とにかく巣を元へ戻さないと雛が落ちて死んでしまうので、ひとまず、ほうきで垂れた枝と巣の周りの雪を払い落す。コスタハチドリの雌親は観念したのか、パニックになって飛ぶこともなく、すぐ横の灌木でじっとこちらを向いて見ていた。何時もフィーダーの砂糖水を取り換えてる私との間の信頼関係が出来上がってるのかもしれない。

     

     

    元の位置へ戻った巣

    葉に積もった雪を下ろしたので巣は元の位置に戻る。これで雌親も巣に座れるだろう。まだ完全に羽が生えてない雛が寒さで凍え死なないことを祈りながら雌親が巣に座るのを待つ。

     

     

    巣に座るコスタハチドリ雌親

    安心したように巣に座る雌親

     

    晴天の翌日にはすっかり雪も消えて雛の無事を確認。雌親もしっかり巣に座って雛を温めていたので一安心した。小さなハミングバードの生命力の強さには驚く。コスタハチドリはハミングバードの中でも一番営巣が早い。暖冬だと12月に巣作りを開始するのもいる。しかし、砂漠の気候は変化が激しいので、今回のようなリスクに直面することもある。


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