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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

庭で初めて子育てをしたノドグロハチドリ 2019年春 (上)

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    ノドグロハチドリの雄

    フィーダーに来るノドグロハチドリ ( Black-chinned Hummingbird ) の雄

     

    ノドグロハチドリは体長10センチ、体重はたったの3.1グラム、日本のメジロよりずーと小さい。西側の北はカナダの南ブリティッシュコロンビア(バンクーバーあたり)からテキサス、北メキシコまで大変幅広く生息している。また、標高の高さもかなりあって砂漠から高山の森林までで見られ、しかも町の郊外の庭などでも営巣するほど環境への適応性が高いハミングバードでもある。雄は頭と背中、腹がメタリックなグリーンで、黒のジョーゼット、そして喉に細い紫色のバンドがある。普通の光の下だとこの紫色のバンドは見るのが難しく、顎から喉にかけてはただ黒にしか見えない。

     

     

    ノドグロハチドリの雌

    思いっきり嘴をフィーダーの奥深く差し込んで砂糖水を舐めるノドグロハチドリ ( Archilochus alexandri ) の雌

     

    雌は頭から背にかけては美しいグリーンで、白い喉に黒いスポットがあるだけのシンプルな色合いである。我が家の庭には今までコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) とアンナハチドリ ( Anna's Hummingbird ) の2種類しか営巣してなかったが、今年は初めてノドグロハチドリが巣を作って雛を育ててくれた。

     

     

    巣に座るノドグロハチドリの雌

    砂漠を象徴する灌木、ホップブッシュ ( Hopbush ) に巣を作ったノドグロハチドリの雌

     

    まだ冬の寒さの名残がある2月末、巣材運びをし始め巣作りを始めた。ノドグロハチドリは砂漠の鳥の中でもコスタハチドリと同じく営巣が早い。巣の高さは地上から1メートル30センチぐらいから2メートル80センチぐらいを好むようであるが、この巣は丁度私の目の高さぐらいであった。巣の周りと上下にはホップブッシュの花の房がぶら下がっており、巣の場所をわかりづらくするためのカモフラージュになっている。このような枯れた花の房や葉が下がっている木に巣を作るのがノドグロハチドリの特徴でもある。

     

     

    巣に座るノドグロハチドリの雌親

    雌はいよいよ産卵のために巣にしっかり座り始めた。

     

    巣は木の枝に並行に作られ、小さなガラスのカップのような形をしている。植物の繊維などを蜘蛛の糸で絡めて作り、外側はカモフラージュするため枯葉や植物の地衣が織り込まれてる。単独での巣作りから卵を温め孵化させ、しかも雛の世話まで全て雌一羽でする仕事である。一方、雄は縄張りの囀りをすることもなく、雌が巣作りを始めるといつの間にか巣の周りから消えていなくなってしまう、一夫多妻制である。

     

     

    巣のある場所ー風景

    玄関先の家の角にある庭木 ( Hopbush ) に巣は作られた。

     

    この木は昨年コスタハチドリが巣を作って雛を育てた同じ木である。この場所は東南に面して日当たりが良いのと、風が直接当たらない、また玄関先であるがコートヤード内にあるので散歩の人や犬が入って来れないなどのためか、ハミングバードに人気のある木である。

     

     

    ノドグロハチドリの卵2個

    雌が巣に座り始めて4日目、白い卵を2個確認。卵の大きさはコーヒーの豆ぐらいしかなく非常に小さい。

     

     

    雛1羽と卵 1

    卵の確認から13日後、雛一羽が誕生。黒い塊が頭の部分だろうと辛うじて判る程度。

     

     

    雛1羽と卵 2

    孵化して5日目の雛、まだ目が開いてないが、短い嘴が判る。背中に羽毛がまず生えてきてる。

     

     

    雛1羽と卵 3

    雛と残った卵

     

    最初の雛が生まれて10日目、まだ残ってる1個の卵はそのままなので、たぶん無精卵と思われる。雛は頭と背中に羽毛が少しづつ生えてきた。

     

     

    ノドグロハチドリの雛

    生まれて15日目の雛

     

    雛はだいぶ大きくなって目を開けているが、まだボヤーとしていて見えてないようだ。糞をする時だけ尻を上げて巣の外へ出す仕草をするが、その他はじっとしていてまったく動かない。雛の横にあった卵はいつの間にか消えてなくなっていた。雌親が割って外へ出した・・・と思われる。


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