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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

チュマカコリ国立歴史公園 南アリゾナ (その4)最終

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    トレールを歩くオオミチバシリ

    アンザトレール(自然探索路)を横切るオオミチバシリ ( Greater Roadrunner )

     

    アメリカでは非常に馴染み深い鳥で、アニメによく登場するし、会社や商品のロゴマークにも使われてる。体の長さは日本のハシブトガラスと同じ、背中は黒褐色で白いまだら模様、真っ直ぐな尾が特徴。頭をおっ立てて長い首を前に突き出し、長い尾で舵を取りながら速足で歩く姿は大変愛嬌があって人気者である。グラウンドを時速15キロ以上のスピードでよく走る。地上での生活が多いのと、しかも背中の模様がカモフラージュされてるので、双眼鏡で探しても中々見つからないが、トレールを歩いている時、思わぬ所で出くわすと「プルルル・・・」という警戒音を発するのでびっくりさせられる。

     

     

    トカゲを捕らえたオオミチバシリ

    草むらでトカゲを捕らえたオオミチバシリ ( Geococcyx californianus )

     

    西側の南部の乾いた暑い砂漠に生息するオオミチバシリ、南アリゾナ、ソノラ砂漠は数が最も多く、ごく普通に見られる。そして庭にエサ取りにやって来るので身近な鳥でもある。カッコウの仲間であるが、托卵は行わないで自分たちで巣を作る。昔は " Ground Cuckoo " と呼ばれていた。主なエサはトカゲ、バッタなどの昆虫、サソリ、ネズミなどの小動物、時には猛毒なガラガラヘビも捕食するが滅多に食べない。

     

     

    メグロトウヒチョウ

    南アリゾナのごく一部にしか生息してないメグロトウヒチョウ ( Abert's Towhee / Pipilo aberti )

     

    日本のムクドリと同じ大きさで、南アリゾナの一部地域でしか見られない固有種である。乾いた砂漠の水が流れる場所を好み、臆病なので暗い灌木の茂みの中で静かに止まっており、エサ取りはグラウンドで行うことが多く、見つけるのに苦労する。近づくと鋭い声で「ピーピー…」とコール(地鳴き)をするので、それで初めて居場所が判ることが多い。主に甲虫類の虫、バッタ、セミなどを食べ、時には草や木の実を両足で割りながら食べている。

     

     

    エサ取りするインカバト

    鱗模様が美しいインカバト ( Inca Dove )

     

    体の長さ21センチで、日本のキジバトよりずっと小さく、スズメより大きい。テキサス南部から南アリゾナそしてメキシコに生息する小さいハトで、ソノラ砂漠では特に数が多く、街中の公園、農耕地などでよく見られる。スズメバト ( Common Ground Dove ) によく似ているので間違われることが多い。グラウンドを歩きながら草や木の種、果実を拾って食べる。「聞きなし」の "No Hope " と言われる「クーポー」と鳴く地鳴きをよく繰り返す。

     

     

    枝に止まるインカバト

    木陰で暑い砂漠の日差しを避けるインカバト ( Columbia inca )

     

     

    エサ取りするスズメバト

    グラウンドでエサ取りするインカバトによく似てるスズメバト ( Common Ground - Dove )

     

    和名は「スズメバト」であるが、体の長さはスズメより大きくヒバリと同じ大きさである。フロリダからテキサスの南部の牧草地や水の流れがある茂った林で生活している。主にグラウンドでエサ取りし、落ちてる草や穀物の種を拾って食べる。

     

     

    枝に止まるスズメバト

    翼の赤いすじ模様が特徴のスズメバト ( Columbina passerina )

     

    トレールを歩いていると、びっくりして飛び上がりバタバタという大きな羽ばたき音を出しながら近くの木の枝に止まることがあり、この時、特徴である翼の赤い色がよく見える。雄は暑い真夏の日中でも、短くソフトな声で「クークー」とひっきりなしに鳴く。近年その数が激減してきてソノラ砂漠でも見る機会が少なくなっているが、その原因がいまだに判ってない。

     

     

    虫を探すサメズアカアメリカムシクイ

    葉についてる虫を探すサメズアカアメリカムシクイ ( Orange - crowned Warbler / Vermivora celata )

     

    体の長さは日本のメジロより少し大きく、体全体がウグイス色でアメリカムシクイの中でも最も特徴がない。英名の由来である頭の天辺がオレンジ色 " Orange-crowned " はフィールドで見るのはなかなか難しい。ほとんどのアメリカムシクイが冬を中南米で過ごすが、サメズアカアメリカムシクイはアリゾナ、テキサスなどの北米の南部で過ごす。そのため冬になると我が家の庭のフィーダーや水場によくやって来る。特にフィーダーのエサとなるスエットやピーナツバターを非常に好む。大変好奇心が強い鳥で、口で「ピシピシピシ…」(Pishing ) という音を出すと、すぐ反応して近くの枝に飛んで来る。

     

     

    羽繕いするキヅタアメリカムシクイ

    水浴びをして羽繕いするキヅタアメリカムシクイ ( Yellow - rumped Warbler / Dendroica coronata )

     

    日本のシジュウカラと同じ大きさで、一番ポピュラーなよく知られてるアメリカムシクイである。ニューヨークなど東側で見られる " Myrtle "  (マートル)種と,アリゾナなど西側で見られる " Audubon " (オーデュボン)種の2亜種に分けられてるが、昔は完全な別種として区別されていた。前者の特徴は喉が白く顔に黒いマスクがあり、後者は喉が黄色である。夏の繁殖地はカナダやアラスカの針葉樹林帯で、冬は中南米へ渡らずに多くがアリゾナなどの北米の暖かい南部地域で過ごし、我が家の庭にもやって来る。エサは主に虫を捕食するが、冬になると月桂樹やビャクシン、ヤマモモ、ツタウルシなどの実を主に食べるようになるため、長い渡りをせずに北米の南部に留まる。

     

     

    オウゴンアメリカムシクイ

    水浴びに降りてきたアリゾナでは大変珍しいオウゴンアメリカムシクイ ( Prothonotary Warbler / Protonotaria citrea )

     

    昔は " Golden Swamp Warbler " と呼ばれており、主に東側南部のよどんだ沼に生息する派手なアメリカムシクイでこの名が付けられていた。英名 " Prothonotary " の由来はカソリック教会の書記(ジャーナリストのグループ)が着ていた明るい黄色のフードから付けられた。アリゾナでは冬に中南米へ渡っていく途中でごく稀に寄って行く旅鳥である。

     

     

    群れで水浴びルーシーアメリカムシクイ

    群れで水浴びする渡り前のルーシーアメリカムシクイ ( Lucy's Warbler / Vermivora luciae )

     

    日本のメジロより小さく薄い灰色で目立たないが、南アリゾナの極暑の砂漠地帯で繁殖する唯一のアメリカムシクイである。冬を過ごす中南米への渡りは早いので、8月に入るともう群れを作って南下し始める。砂漠の " Wash " 沿いに生えるマメ科の " Mesquite " メスケ)の木を特に好むので、昔は " Mesquite Warbler " と呼ばれていた。このルーシーアメリカムシクイとオウゴンアメリカムシクイの2種類のみが営巣に木の洞や巣箱を利用する。

     

     

    水浴び中のノドグロハイアメリカムシクイ

    水浴び中のノドグロハイアメリカムシクイ ( Black - throated Gray Warbler )

     

    アリゾナから西側の雨量の少ない乾燥した開けた地域で常緑針葉樹「杜松」の仲間 Pinyon Pine やセイヨウビャクシン、樫、松などの森で多く見られる。ニューヨークなど東側では見られないので、アリゾナに来るバーダーにとってはぜひ見たいターゲットにするムシクイである。白黒の大変目立つアメリカムシクイであるが、松林の中では上手くカモフラージュされて見つけ難いし、シロクロアメリカムシクイ ( Black - and - White Warbler ) によく似ていて、初心者は間違えることが多い。目の上の黄色のスポットが特徴である。

     

     

    顔を水に浸けるノドグロハイアメリカムシクイ

    人が居ることなど丸っ切りお構いなし、思いっきり顔を水に突っ込んで大胆な水浴びするノドグロハイアメリカムシクイ ( Dendroica nigrescens )

     

     

    水に浸かって囀るノドグロハイアメリカムシクイ

    ノドグロハイアメリカムシクイ、水浴びをした後、気持ち良くなるのだろうか…鳥たちはよく囀る。しかし、水に浸かったまま、しかも、水浴びをしながら囀る姿は初めて見た。


    コメント
    オロバレーでロードランナーを始めて見た時はテンション上がりました^^
    アメリカのムシクイも『焼酎一杯グイー』って泣くのでしょうか?
    imakarayarou さん コメントありがとうございます。アメリカムシクイは虫のような声を出す種類が多いですが、聞きなしは幾つかあります。有名なのはキイロアメリカムシイ"Yellow Warbler" の"Sweet sweet sweet I'm so sweet" ワキチャアメリカムシクイ "Chestnut-sided Warbler"の"Please please pleased to meetcha"カマドムシクイ"Ovenbird"の"teacher teacher teacher " 等でしょうか…
    • 藤波
    • 2020/06/20 6:59 AM
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