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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

ハミングバードの巣作り、ヒナ誕生、巣立ち 2020年春 (その1)

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    アンナハチドリ、蜘の巣に近づく

    クモの巣を見つけ、ホバリングしながら少しづつ近づくアンナハチドリ ( Anna's Hummingbird ) の雌

     

    我が家の庭では3種類のハミングバード(ハチドリ)が毎年巣を作り雛を育てている。「砂漠のハチドリ」と呼ばれるコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) とノドグロハチドリ ( Black-chinned Hummingbird ) そして、カリフォルニアの流れ者アンナハチドリである。今回の話の主人公アンナハチドリは、コスタハチドリと同様巣作りが早く、12月に入ると早くも巣作りを始めるペアーもいる。我が家の庭でも今年はまだ冬の真っ只中の1月11日、アンナハチドリが巣材集めを始め、クモの巣に近づく姿が見られるようになった。

     

     

    アンナハチドリ、蜘の巣に嘴入れる

    クモの巣に嘴を突っ込み糸を取ろうとしてるアンナハチドリ ( Calypte anna )

     

    庭の身近な鳥として見慣れてるハミングバードが、家の壁沿いのグラウンドからたった10センチぐらいの低さの所で、ホバリングしながら何かを探してる姿を最初に見た時は「何をしてるのだろう?」と不思議に思った。双眼鏡で姿をじっくり追って見ると、初めてクモの巣を探していることが判った。クモの糸は多くの鳥が巣作りに使用する重要な材料の一つであることは知っていたが…。まさか小さいハミングバードまでが巣材にクモの糸を使うとは思ってなかった。

     

     

    アンナハチドリ、蜘の糸引っ張る

    嘴でクモの糸を挟み引っ張ってちぎろうとしてるアンナハチドリ

     

    グラウンドから5センチほどまでの低さまで少しづつ降りて行き、ホバリングしながら空中停止し、クモの糸を嘴で掴んで引っ張る動作はまさに曲芸的な技である。

     

     

    アンナハチドリ、蜘の糸運ぶ

    クモの糸を好みの長さに切ることはアンナハチドリにとって大変苦労する作業である。ホバリングしながら後ろへバックして糸がほぐれるまで引っ張るので、時には長い糸をそのまま不自由そうに運んで行くこともある。

     

     

    アンナハチドリ、蜘の糸織り込む

    運んできたクモの糸をどんどん巣に織り込んでいき、巣を木の枝に固定していく。

     

     

    アンナハチドリ、巣の底補強

    巣の底まで丁寧にクモの糸を織り込んで補強していく。

     

     

    アンナハチドリ、綿を銜える

    次は小さく軟らかい綿のような物を巣の底に敷いていく。

     

     

    アンナハチドリ、巣の縁を作る

    小さな枯葉を巣の淵に積み上げてクモの糸を絡ませ最後の仕上げに入っていく。

     

     

    アンナハチドリ、座り心地チェック

    巣に座りぐるぐる回りながら巣の中を平らにし、座り心地をチェックしている。

     

     

    アンナハチドリの巣

    ほぼ完成した巣、オスの協力は一切なく、雌一羽で一週間で作り上げた。巣は地上から2メートル半ぐらいの高さにあり、地衣や小さい枯葉と枯れ枝、鳥の羽根をクモの糸で織り込んで作られてる。

     

     

    アンナハチドリ雌

    巣を作り上げ、これから産卵に入る前の一休みするアンナハチドリ雌

     

    アンナハチドリは耐寒性のある小さな鳥(体長10センチ、キクイタダキと同じ)で、太平洋沿岸のカリフォルニアからカナダまでの海岸沿いの狭い地域で年間を通して冬でも見られ、多くのハチドリの様に中南米への渡りはしない。1950年代から繁殖地を北と東へ広げてきており、特に内陸の南アリゾナで数が増えてきている。郊外の公園や住宅地の庭に花や’フィーダーを掛ける所が多くなったのが数が増えた主な理由に挙げられてる。アリゾナで年間を通して見られるアンナハチドリは渡りはしないが、繁殖期が終わる晩春には暑い砂漠の夏を避けるためカリフォルニアの太平洋沿岸へ移動し、夏の終わり頃になると戻って来る。


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