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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

大変身近な我々の生活圏で暮らすフクロウたち (その1)

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    抱卵中の雌を見守るアメリカワシミミズク雄

    スーパーマーケット(ウオルマート)の建物の梁に止まって抱卵中の雌を見守るアメリカワシミミズク雄 ( Great Horned Owl )

     

    アメリカワシミミズクはカナダ全域そして北はアラスカから南のフロリダ、アリゾナまで全米の広い地域に生息する北米で最もポピュラーなフクロウである。大きさはハシブトガラスとほぼ同じの大型のフクロウで、森林から町の公園、開けた砂漠など何処でも見られ、アリゾナは特にその数が多い。英名の " Horned Owl " は大きな角のような長い羽角から付けられた。

     

     

    建物に居るアメリカワシミミズク雄雌

    スーパーマーケットの建物に作られた巣に座るアメリカワシミミズク ( Bubo virginianus ) の雌(赤い矢印)とそばで見守る雄(青い矢印

     

    彼れらは非常に繫殖期が早く、冬のまだ寒い1月から巣に座り始めるペアーもいる。通常、タカ(主にクーパーハイタカ)やワタリガラスの古巣を利用することが多いが、時には彼らが作ってる最中に横取りするずる賢いのもいる。南アリゾナはワシミミズクの数が特に多いとは言え、朝から晩まで買い物客が出入りするスーパーマーケットのビルに巣を作る例はあまり聞かない。人々が行きかう賑やかなこのような場所を何が気に入ってるのか?彼らのエサの一つであるネズミが多いからかもしれないが?・・・

     

     

    ウオルマート建物全景

    スーパーマーケット(ウオルマート)の全景、ワシミミズクの巣(赤い矢印

     

    ワシミミズクの巣が作られたスーパーマーケットのビルは色々な店舗やレストランが立ち並ぶ大きな商店街の一角で、" The Market Place " と呼ばれる大きなショッピングエリアでもある。大都市では見られない大きな駐車場と人工的に植えられた小さな庭木が並ぶコンクリートジャングルでもある。

     

     

    風景ー駐車場とカタリナ連山

    スーパーマーケットの駐車場とカタリナ州立公園、カタリナ連山

     

    ショッピングエリアのすぐ近くには、カタリナ連山に隣接する「マイフィールド」のカタリナ州立公園があり、雛は巣立ちすると親ともどもこの州立公園の林へ帰って行くと思われる。彼らが雛を育てる時期だけ、天敵と恐れるコヨーテ、ボブキャット、キツネなどの動物を避けるため、この賑やかなショッピングエリアのコンクリートの建物を巣の場所に選んだのであろう。丁度見に来ていたバーダーによると、昨年もこの同じビルに営巣して無事雛を育てたようである。

     

     

    ワシミミズクを見上げる買い物客

    アメリカワシミミズクの巣を見上げるスーパーマーケットの買い物客たち

     

    彼らにとって、ほとんどの人が夜行性の野生のワシミミズクを身近に見るのは初めて…と思われる。美しい大きなワシミミズクの姿に感嘆の声あげる人、子供に説明する人、双眼鏡をぶら下げ観察してる私に説明を求める人、iフォンで写真を撮ってメールを送ってる買い物客など、ちょっとした人だかりになる時もある。

     

     

    巣に座るワシミミズク雌1

    巣に座って抱卵中のアメリカワシミミズク雌。地元の新聞、TVでは紹介されているものの大騒ぎはされておらず、都会と違って自然が豊かで野生の生きものが身近に居る田舎の良さであろう。

     

     

    巣に座るワシミミズク雌2

    巣の真下を人や車が行きかい、大きな騒音がしても全く平然と巣に座って卵を温める雌親

     

     

    抱卵中のワシミミズク雌

    雌が巣に座り始めて一ヶ月が過ぎ、雛の誕生も間近である。卵は通常2個から3個で、卵が産まれてから雛が孵化するまで30日から35日ぐらい掛かる。

     

     

    翼を広げて雛を隠すワシミミズク雌

    生まれて間もない雛。雌親は翼で雛を隠すように包むのでなかなか観察が難しい。

     

     

    巣上のワシミミズク雛一羽

    雌親、雄親ともエサ取りで留守、寂しそうに雛一羽で巣に残っている。

     

    4月27日巣に残っていた雛一羽を見たのを最後に、巣の観察の継続が難しくなったので断念する。南アリゾナもコロナウイルス問題で人の集まる場所での人々の往来の規制が厳しくなり、スーパーマーケットのワシミミズク親子の観察、撮影が不可能になって、残念ながら巣立ちを見ることが出来なかった。


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