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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

スカンク! クリスマスのトレール歩きでばったり出会う(南アリゾナ)

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     プッシュリッジ山トレール
    プッシュリッジ山トレール

    ホリデーシーズンに入って町は賑わっても、山の麓の住宅街はほとんど人や車の動きがなく、シーンと
    した静けさのクリスマスの朝である。 抜けるような青空に誘われて家の裏のプッシュリッジ山トレールをぶらりと歩いてみた。 早朝は5度と寒くても、日中は22度という気温は冬しかも師走とは思えない快適なハイキングである。

    スカンク歩く姿
    トレールをのんびり歩くスカンク (Hooded Skunk )

    いつものように鳥や獣の動きを探しながら歩いていると、突然トレールをこちらに向かってやって来る生きものに気づき立ち止まる。 相手も立ち止まってこちらを見上げ驚く様子もなく、くるりとUターンしてもと来た道をスタコラ歩き始めた。 ご対面した生きものは、何と白黒のまさにスカンクであった。

    スカンク歩く全身像

    夜行性のスカンクが朝日の輝く明るい所で餌取りしている光景は何とも不思議である。 塒への朝帰りの途中かも?・・・ 彼らの主たる食べ物は草や木で、特にウチワサボテン(Prickly Pear) の実が大好物である。 体長は40センチぐらいでスカンクの中では大きいが、尾が35センチと長い。

    スカンクの顔
    眠そうな目でじっと私を見つめる Hooded Skunk

    北アメリカには4種類のスカンクが生息している。 その内でもこのスカンクは「砂漠の動物」と呼ばれ、
    メキシコ種でわずかな数が国境を越えて南アリゾナに入って来ている。 生態について動物学上あまり詳しく判っていない。

    スカンク後ろ向き
    お尻を向けて悪臭の液体を吹っかけようとする Hooded Skunk

    スカンクは近づきすぎると、自己防衛のため揮発性の成分を含んだ液体をお尻のリンパ腺から吹きかける。 時には6メートルから7メートルも届くらしく、しかもこの液体が身体や服に付くと、石鹸や洗剤では何回洗っても取れないらしい。 時々車に轢かれているスカンクの臭いを嗅がされることがあるが、その臭いは独特で耐えられないぐらいの悪臭である。

    スカンク寝ている
    日の光で温まったグラウンドに腹をつけて暖をとる Hooded Skunk

    首周りから頭にかけて襟巻き状に毛が広がっておりフードを被っているようなので英名「フーディッド・スカンク」と呼ばれる。 ほかのスカンクと比べ性格は大変おとなしく、人に会っても少々小突かれても、静かに密集した低い潅木の下にすぐ隠れてしまう。


    モンスター庭に現れる(アリゾナ)

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       Gila Monster 2
      ソノラ砂漠にある我家の庭には色々な鳥、動物、ヘビ、トカゲ、カエルなどの「生きもの」が餌とりや水飲みにやって来る。砂漠の夏は日中の気温が40度近い日が多いので、ほとんどの「生きもの」は夜行性であるが、真夏のモンスーン季は彼らは活動期なので日中でも盛んに動き回る。
      7月中頃めったに見られない珍しいアメリカドクトカゲ(Gila Monster) が庭に現れ大騒ぎになった。

      Gila Monster 1
      アリゾナ砂漠ならではのトカゲで”ヒラ・モンスター”と呼ばれる。全長60センチもあり、世界でも他に類を見ないアメリカでゆいつ毒を持った大トカゲである。特異性ゆえにアリゾナの砂漠地帯の生息地では見つけられるたびに片っ端から殺されてきたのでその数は激減。今ではなかなか見ることが難しい。
      1952年に州法が成立して殺すことはもちろん商品売買や生け捕りすることも禁止されている。

      Gila Monster 3
      小学生の頃に見たディズニー映画「砂漠は生きてる」の中にも登場しており、強烈な印象を受けた「生きもの」だったことを憶えている。彼らの一生の95%は地中生活、その為めったに地上に出て来ないので砂漠のトレールを歩いていてもまったく見ることはないし、アリゾナに生まれ住んでいる人でもほとんど見たことがないぐらい珍しい「生きもの」である。塀の上をのそのそ歩いているのを最初に見た時は信じられないほどびっくりした。

      Gila Monster 4
      ずんぐりした体型、黒ずんだピンク色の体は砂漠の中にいると保護色となって木切れや石ころにしか見えない。毒を持っているが性格は大変おとなしく向こうから攻撃はしてこない。しかし彼との距離が近すぎると”シュー”という音を出して口を大きく開け威嚇しながらワニのように早足で近づいて来る。
      咬まれるとスッポンのように離れず指を噛み切られることもあり、毒が強いので非常に痛いらしい。
      ばかに出来ない恐ろしい生きものであるが、彼らとの距離の保ち方をしっかり学べば怖がることはまったくない。こんな珍しい爬虫類が庭に来たことは本当の”生の自然”がまだまだ家の周りに残っているのをじかに感じられ実にうれしくなった。

      アリゾナ・ツーソン近郊のハイキングでついに熊に遭遇

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         Madera Canyon
        山の後ろから朝日が照り始めると、黒いマデラ渓谷が緑一色に変化していく。
        アリゾナ・ソノラ砂漠の町ツーソンの近郊には砂漠の海に浮かぶ島のような緑濃い山並みがいくつか
        ある。2700万年前の火山爆発で出来たもので、高いのは標高3,000メートル近いのもある。
        その山の森林には砂漠では考えられないマウンテンライオンやアメリカクロクマなどの大型動物が生息
        している。

        American Black Bear 1
        その山の一つにコロナド国立森林のサンタリタ連山がある。その幾つかの渓谷の一つでバーダーやハイカーにとっては有名なマデラキャニオンは私のフィールドの一つで、特に6月・7月にウツクシキヌバネドリ
        (Elegant Trogon) を撮影するためにちょくちょく歩く森である。
        先日この渓谷でハイキングをしている時、アリゾナに来て初めてアメリカクロクマ(Black Bear) に遭遇した。ニューヨークでは時々出会うことがあったが、まさかアリゾナでお目にかかるとは思ってもいなかった。

        American Black Bear 3
        アメリカクロクマは全米各地に生息していて、ハイカーやキャンパーにとってはごく身近な動物で、性格はおとなしく好奇心が旺盛なので人間とのトラブルがけっこう多い。
        嗅覚が大変発達していて、山小屋や森に近い住宅などでは部屋に食べ物を置いておくと窓や戸を壊して家の中へ入り暴れまくる話を時々耳にする。
        アリゾナでも森のトレール入口の立て看板には必ず「ここは熊が暮らしている森なのでピクニックテーブルでランチを食べる時は食べ物が入ったバックなどから目を離さないように!キャンプをした後のゴミの始末には充分気をつけるように!」と大きな字で書かれてある。

        American Black Bear 2
        今回遭遇した若熊は体長1.5メートルで体重200キロぐらいの大きさであった。出会った時、私と熊との距離がわずか15メートルほどで大変近かったため少々機嫌が悪く口を開けてこちらを睨みつけ少し威嚇しているような顔だった。これ以上こちらへ歩き出したらどうしよう・・・・とドキドキしながら恐々震える手でシャッターを押し続け静かに後ずさりした。

        American Black Bear 4
        性格のおとなしいクロクマとはいえ、時には攻撃的になり物を壊す話も聞いている。心臓が止まる思いでじっと動かず(動いているのはシャッターを押す指だけ)睨みあった1〜2分間の長かったこと・・・・。
        やがて静かに後ろを向いて大きなお尻を振りながら森へ帰って行った。
        アメリカ人が大好きな"Teddy Bear" は可愛いが、野生の"Bear" は威圧感があり森の「ぬし」といった威厳を感じ、やはり恐ろしくて冷や汗をかいた。




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