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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

レモン山(南アリゾナ)の美しい自然 シリーズ(4)

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     Mt.Lemon Trail
    私が山頂トレールと呼んでる "Lemmon Rock Lookout Trail"

    このトレールは標高が2,800メ=トル、五葉松 (Ponderosa Pine) やダグラスモミ (Douglas Fir) などの針葉樹林にかこまれ、真夏の日中でも15度から20度ぐらいで大変涼しく爽やかで、快適なハイキングが出来る。

    Mt.Lemon Forest
    落雷で焼けて黒焦げの太い松

    真夏の山麓の砂漠は35度から40度を越す凄い暑さであるが、2,800メートルの山頂の森は朝方は10度以下、日中でも20度以下と大変涼しい。 しかし、午後になると突然ものすごい強風を伴った雷雨があり、時には野球のボール大のヒョウが混じる荒々しい天気となることがある。

    赤いキノコ
    珍しい赤い毒キノコ (Fly Agaric / Amanitaceae agaricales)

    7月・8月の真夏のモンスーン季は雨が多いので、松林の林床には色々な形をしたキノコがはえ、目を楽しませてくれる。 最初にこのキノコを見た時は、アリゾナでこんな立派なキノコが見れるとは思ってもいなかったので大変びっくりした。

    Dayflower
    人知れず咲いている高山植物 Dayflower (Commelina dianthifolia)

    「デイ・フラワー」の英名どおり、この花は朝に咲いて夜には散ってしまう、一日だけの美しさである。

    Yellow eyed Junco 1
    メキシコユキヒメドリ (Yellow-eyed Junco )

    南アリゾナ高山のほんの一部の地域、しかも針葉樹林でしか見られないメキシコユキヒメドリは砂礫地などの開けた場所でエサ取りをするので大変見やすい。 時にはエサ取りに夢中になって、大胆にもチョロチョロと足元近くまでやって来ることがある。

    Yellow eyed Junco 2
    光るような黄色い大きな目が特徴のメキシコユキヒメドリ(Junco phaeonotus)

    北メキシコの標高1,800メートル以上の高山に生息するメキシコ種であるが、レモン山の山頂トレールには毎年少数が営巣している。

    Yellow eyed Junco /with Ring
    足輪をつけて放されるメキシコユキヒメドリ

    毎年8月になると、アリゾナ大学の学生が調査のため霞網を持って登ってくるので、この時期は彼らとの鳥談義がとても楽しみである。 身体の計測をして足輪をつけ、その生息状況を毎夏調べている。


    レモン山(南アリゾナ)の美しい自然 シリーズ(3)

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       Golden Columbine 1
      暗い林の中でもひときわ目立つ セイヨウオダマキ(Golden Columbine)

      Golden Columbine 2
      セイヨウオダマキ (Golden Columbine / Aquilegia chrysantha)

      緑濃い森林の中で見る明るく黄色いセイヨウオダマキの清楚な花の姿はハッとするほど美しい。

      Common Mullen
      珍しい高山植物 Common Mullein (Verbascum thapsusu)

      一万一千年前の氷河期から残っていると言われる背の高い黄色い花で、コルクモミ(Corkbark Fir) の林に一本だけ咲いていた。

      Red Rasberry
      赤くて美味しい野生の ラズベリー(Red Rasberry / Rubus idaeus)

      摘んで食べてみると、大変甘くて美味しい。 しかし、ほとんど熊に食べられてしまうので、レモン山ではめったに見られないのが残念である。

      Indian Paintbrush
      カステラソウの一種 Rincon Mountain Indian Peintbrush (Castilleja austromontana)

      英名「インディアン・ペイント・ブラッシュ」とはよく名付けたものである。 赤い部分は花ではなくて包葉で、中に小さくて黄色い花が隠れている。

      Mountain Chickadee
      北米・西側の松林でごく普通に見られる マミジロコガラ(Mountain Chickadee/Poecile gambeli)

      いつも群で動き回り、松の枝先で逆さまにぶらさがったり、とにかく忙しく枝移りしながらエサ取りをする。 大変好奇心が強く、Pishing(口でプシュプシュという音を出す)をすると、すぐ近くの枝に飛んで来てこちらの様子を伺う。

      House Wren
      全米どこでも見られる イエミソサザイ(House Wren / Troglodytes aedon)

      南アリゾナ山岳地帯で見られるイエミソサザイは "Mexican Brown-throated Wren" と呼ばれる亜種である。 レモン山は大変数が多く、トレールによっては10メートルおきぐらいに巣があり、それぞれの雄がソングスポットでテリトリーソングを歌うので、夏は実に賑やかである。

      Brown Creeper
      見事な保護色によってすっかり木と同化してしまった アメリカキバシリ(Brown Creeper/Certhia americana)

      レモン山で見られるキバシリはほとんどがメキシカン亜種で、嘴が短いのと色が濃いのが特徴。 地味でまだら模様が樹皮とよく調和しており、しかも樹幹を下から螺旋状に登って行く独特な行動なので人目につきにくい。

      レモン山(南アリゾナ)の美しい自然 シリーズ(2)

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         Mt.Lemon Highway
        奇怪な尖塔の群像を見ながら快適なドライブを楽しむ。

        松林の香りを後にして再び山岳ハイウエーを走り、荘重な風景をエンジョイしながら標高2,200メートルまで上がって行く。 突然視界が広がり、おもしろい形をした奇岩が目に入ってくる。 2700万年前の火山爆発でできた火山岩が風と昼夜の温度差によって浸食されできたものである。

        Wild Turkey
        車の前をのんびり歩くシチメンチョウ(Wild Turkey / Meleagris galloparo) の一家

        早朝の山岳ハイウエーは色々な”生きもの”が道を横切るのでヒヤーとすることがちょくちょくある。
        " Watch to Wild Animals " の道路標識がいたるところに立ててあり目に入る。

        Quaking Aspen
        アスペンの林

        山頂が近くなると、アスペン(Quaking Aspen) の林が風にそよいでザワザワと音を立てるのが聞こえてくる。 樹皮が白いので白樺のようだが、ポプラの仲間である。 レモン山は標高差が大きいので気温が低く、冬には積雪もあって南アリゾナ唯一のスキー場がある。

        Red-faced Warbler 1
        バーダー憧れの アカガオアメリカムシクイ(Red-faced Warbler)

        標高2,800メートルの山頂トレール・アスペン林に入ると、アカガオアメリカムシクイの小さな群に出会う。 北米では南アリゾナの高山でしか見られない珍しいムシクイであるが、レモン山は特に数が多いのでじっくりと見ることが出来る。

        Red-faced Warbler 2
        求愛ソングを高らかに歌うアカガオアメリカムシクイ(Cardellina rubrifrons) ♂

        アカガオアメリカムシクイは夏の間は標高1,800メートル以上の高い山で暮らす。 グラウンド近くで営巣するため低い枝でコートシップやエサ取りをするのでとても見やすい。 独特な真っ黒な頭と真っ赤な顔はフィールドで一度見たら忘れられないほど強烈な印象を受ける。

        Aspen Sunflower
        ヒマワリの一種 Aspen Sunflower (Helianthella quinquenervis)

        暗い松林が切れると、明るく黄色い高山植物が一面に広がる。 このヒマワリは標高2,500メートル以上の高い山で咲くのでレモン山でも数が少ない。

        Stellers Jay 1
        高山の松林でよく見られる ステラーカケス (Steller's Jay)

        松林のトレールを歩き始めると小さな群で樹間を低く飛び交うステラーカケスの騒々しい鳴き声が聞こえてくる。

        Stellers Jay 2
        近くの枝に飛んで来ては様子を伺うステラーカケス(Cyanocitta stelleri)

        ステラーカケスは頭の冠毛が特徴で、グラウンドに下りてエサ取りすることが多い。 また、好奇心が大変強いのでかなり近くまで寄ってくる。

        レモン山(南アリゾナ)の美しい自然 シリーズ(1)

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           レモン山全景
          レモン山の頂上から望むサンタカタリナの山々とソノラ砂漠

          砂漠の町ツーソンの北にそびえる標高2,100メートルを越すサンタカタリナの山々は、「砂漠の海に浮かぶ島」と呼ばれる緑濃い山並みである。 その中でもひときわ高い標高2,800メートルのレモン山(Mt. Lemmon) は、私が夏よく通うフィールドの一つである。 鳥見のスポットを歩きながら、魅力あるレモン山の自然を紹介したい。

          ハシラサボテンの林
          レモン山へ上がる山岳ハイウエーの入口、巨大なハシラサボテン Saguaro (サワーロ)が林立する。

          ツーソンの町から車で40分も走るとレモン山の麓に着く。 ここから山頂までの48キロの山岳ハイウエーは素晴らしい風景と眺望があり、しかも、5つの生物分布帯を走るので、植物層はまさにメキシコからカナダへ旅するのにひってきするほど魅力に富んでいる。

          樫の木
          車窓から見る景色はサボテンの林から樫の木の並ぶ草原に変る。

          標高1,300メートルを越すあたりから緑が一段と濃くなり、南アリゾナ特有のメキシコ・ブルーオークやホワイト・オーク、エモリー・オークなどの樫の木が目立ちはじめる。

          Bear Canyon
          松の香りが漂う "Bear Canyon"

          標高1,800メートルの " Bear Canyon " に入ると植生ががらっと変って、アメリカイトスギやスズカケノキ、五葉松などの林が主となって、心地良い「松」の香りが車内に充満し、まるで北の深い森の中を走っている感じがしてくる。 そしてここでは砂漠とはまるで違う魅力溢れる鳥たちが出迎えてくれる。

          Northern Pygmy Owl
          日本のヒバリと同じ大きさの小さな ロッキースズメフクロウ(Northern Pygmy Owl / Glaucidium gnoma)

          人影がまったくない早朝、松の香りに包まれるピクニックテーブルでコーヒーを飲んでいると、頭上でローキースズメフクロウが盛んに鳴く。 「フッーフッー」という2拍子を単純に繰り返す声が谷間によく響く。

          Mexican Jay 1
          北米では南アリゾナだけでしか見られない メキシコカケス(Mexican Jay)

          松林の奥から「ジェイ、ジェイ・・・・」と大きな声が聞こえてくる。 腰を下ろしてコーヒーを飲んでいるすぐ横の枝でピーナツのおこぼれにありつこうと、もの欲しそうな顔でこちらをじっと見つめる。 食べ物を嗅ぎつける彼らの勘はすごい。実にカケスはクールな鳥である。

          Mexican Jay 2
          "Thank you" とポーズをとる メキシコカケス(Aphelocoma ultramarina)

          メキシコカケスはピーナツが大好きである。 テーブルの上に置いてやると、すぐ高い枝から下りて来て美味そうに食べる。

          Red-naped Sapsucker
          真っ赤な頭と喉がよく目立つ アカエリシルスイキツツキ(Red naped Sapsucker / Sphyrapicus nuchalis)

          静かな松林に突然「コツコツコツ・・」という大きな音が響く、驚いて見上げると、シルスイキツツキが幹に小さい穴を開け、盛んに樹液を吸っていた。

          南アリゾナ・マデラ渓谷の珍しい鳥

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            Fan-tailed Warbler 3
            北米ではほとんど見ることが出来ないメキシコの珍鳥 オウギアメリカムシクイ(Fan-tailed Warbler)

            マデラ渓谷はメキシコから国境を越えて来る珍しい鳥が時々出るスポットとしても有名である。 一昨年(2011年)の5月下旬、北メキシコの一部地域にだけに生息する固有種オウギアメリカムシクイが現れた。このニュースがネットで全米に拡がり大騒ぎとなって、色々な州から多くの人々がマデラ渓谷に集まった。

            Fan-tailed Warbler 2
            少しの木漏れ日に全身がやっと見れた オウギアメリカムシクイ(Euthlypis lachrymosa)

            オウギアメリカムシクイは米国では過去10数例しか出現の記録がないほどの珍鳥であり、この日も10年ぶりの出現で大騒ぎとなった。 この珍しいムシクイが現れた"the Madera Amphitheater" の駐車場は他の州から来た車が列をなして狭い山道まで溢れた。 日本で珍鳥が出ると、瞬く間に大きなレンズを持った数百人が集まって鳥を見れる状況でなくなるが、マデラ渓谷ではせいぜい40人から50人程度の鳥好きが集まったぐらいでカメラマンの数も少なく、みんなゆっくりと珍鳥を楽しんだ。

            Fan-tailed Warbler 1
            特徴ある尾を扇形に広げエサ取りする オウギアメリカムシクイ

            オウギアメリカムシクイが囀り、エサ取りをしていた場所は鬱蒼とした大きな木が茂る暗い渓谷の岩場のスロープで、しかもグラウンドを歩いたりホップしたりしながらエサ取りすることが多く、写真撮影に大変苦労した。

            Rufous-capped Warbler 2
            小さな声でこじみに囀る クリボウシアメリカムシクイ(Rufous-capped Warbler)

            クリボウシアメリカムシクイは時々南アリゾナとメキシコとの国境沿いに現れる新熱帯種(中南米に生息)で、一昨年に続いて昨年秋にもマデラ渓谷に現れた。

            Rufous-capped Warbler 1
            秋の陽だまりでエサ取りする クリボウシアメリカムシクイ(Basileuterus rufifrons)

            クリボウシアメリカムシクイは頭の赤茶と喉の黄色が非常に目立つのでフィールドでも見つけ易いが、密に茂った低潅木のグラウンド近くを活発に枝移りしながらエサ取りするので、これまた写真を撮るのに少々苦労する。

            Northern Beardless-Tyrannulet 1
            冬を過ごした中南米から渡って来たばかりの メグロハエトリ(Northern Beardless-Tyrannulet)

            体長11センチと小さなこのハエトリは大変数が少ない北メキシコ種である。 毎夏南アリゾナのごく一部の地域のみで見られるが、ラッキーなことに今年は春先にマデラ渓谷でアメリカムシクイを探している時、たまたま双眼鏡に入ってきたのでじっくりと見ることが出来た。

            Northern-beardless Tyrannulet 2
            春先でまだ囀りが聞かれない メグロハエトリ(Camptostoma imberbe)

            メジロと同じぐらいの大きさの地味なハエトリなのでなかなか見つけ難いバーダー泣かせの鳥である。頭がボサボサして立っているのと、淡黄色の翼帯が2本、嘴の根元がクリームピンク色などがフィールドで見られる特徴である。

            南アリゾナ・マデラ渓谷の自然 (秋)

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               マデラ渓谷の紅葉
              マデラ渓谷の紅葉

              南アリゾナのソノラ砂漠は一年中カンカラカンの暑い夏の気候と思われがちだが、ある程度の四季はあって、秋に森深い渓谷に入れば美しい紅葉も楽しめる。

              Mountain marigold
              キンセンカの一種 Mountain marigold (Tagetes lemmoni)

              晩秋になるとヒナギクに似たこの花が一面に咲き、下に落ちてる松ぼっくりと調和して大変美しく、秋らしくて私の好きな構図の一つである。

              Pink Muhly
              一面ピンク色に染まった秋草 Pink muhly (Muhlenbergia capillaris)

              賑やかに囀っていたSongbird (ソングバード)の姿もなくなり、マデラ渓谷が静かな初冬へ移り変わっていくのを感じる。

              Black Bear
              冬眠を前にエサ探しに忙しい アメリカクロクマ (Black Bear / Ursus americanus )

              マデラ渓谷はアリゾナの中でも「熊天国」と言われているが、熊は臆病な動物なので、トレールを歩いていてもちょくちょく会える生きものではない。 アメリカクロクマはアラスカに生息するグリーズリーベアーのように獰猛ではなくおとなしい性格であるが、人のいないトレールで一対一で出会うと、やはりドキッとしてフリーズしてしまう。

              Tropic Queen
              アサギマダラに似た Tropic Queen (Danaus eresimus )

              晩秋になると現れる蝶で、渡りをするので有名なオオカバマダラに似ているが、この蝶は短距離の旅しかしない。

              Arizona Caltrop
              ケシの花に似た Arizona caltrop (Kallstroemia grandiflora )


              心地良い風が吹く草原に別名「アリゾナ・ポピー」と呼ばれるこの美しい花が一面に咲き始めると秋も深まってくる。

              Two-tailed Tiger Swallowtail
              トラフアゲハの一種 Two-tailed Tiger Swallowtail (Pterourus multicaudetus )

              マデラ渓谷にアゲハ蝶とトンボが一段と多くなるのも秋ならわである。夕立で少しでも水が溜まると、色々な蝶が集まってくる。

              Canyon Wren
              ムナジロミソサザイ (Canyon Wren / Catherpes mexicanus )

              夏の間は馬のいななきに似た声で高らかに囀っていたムナジロミソサザイも秋を感じているのか、ただ静かに岩の上で朝日を浴び、ひたすらエサ取りをしていた。

              南アリゾナ・マデラ渓谷の自然 (夏)シリーズ (後編)

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                Acorn Woodpecker 1
                ドングリキツツキ (Acorn Woodpecker)

                アリゾナとカリフォルニアの樫の木が茂る森で普通に見られるキツツキ。 10年ほど前はマデラ渓谷でも数多く見られたが、近年の宅地造成と牧草地化が進んで松や樫の森がなくなったため、その数が減少しているのが 心配である。

                Acorn Woodpecker 2
                大好物のドングリをじっと見つめ、まさに取ろうとしている ドングリキツツキ

                赤い帽子を被った派手な顔、そして白くて大きいびっくりしたような目は実にマンガチックで愛嬌がある。 
                小さい群で「ウワッカ、ウワッカ・・・」とうるさく鳴きながら、のべつまくなし動き回っている。

                Acorn Woodpecker 3
                松の幹にドングリを埋め込む ドングリキツツキ (Melanerpes formicivorus)

                松や樫の幹(時には電柱)に小さな穴をたくさん開けて、取ってきたドングリを一つ一つその穴に埋めて冬の蓄えにする。 一本の木に多い場合は2万個以上のドングリが埋められていることもある。 しかも毎年同じ群が  「穀倉樹」として利用するおもしろい習性を持っている。

                Ladder-backed Woodpecker
                枯れ木の先で朝日に当たる シマアカゲラ (Lsadder-backed Woodpecker / Picoides scalaris )

                西側のしかも南の地方でしか見られないシマアカゲラはマデラ渓谷では数の多いキツツキ。 大変小さなキツツキで、日本のコゲラより少し大きい程度である。

                Western Scrub Jay 1
                日本のカケスより小さい ニシアメリカカケス (Western Scrub  Jay )

                マデラ渓谷では数多く見られるカケスで、白い眉毛が特徴。 いつもグループでエサ取りをしており、好奇心が 大変強いので歩いているとすぐそばの木の枝に飛んで来てよーくこちらを見ていることがある。

                Western Scrub Jay 2
                ピーナツをねだりに寄って来た ニシアメリカカケス (Aphelocoma californica)

                ニシアメリカカケスは人をあまり恐れないフレンドリーな鳥で、ピーナツを手のひらにのせると、高い枝から飛んで来て取って行くこともある。

                Black-headed Grosbeak
                雛にエサを運ぶ チャバライカル (Black-headed Grosbeak / Pheucticus melanocephalus)

                マデラ渓谷の森ではごく普通に見られるイカルである。 近年、東側のムネアカイカル(Rose-breasted Grosbeak) との交配種が時々見られる。 実際にマデラキャニオン・ロッジのフィーダーで両種が仲良く並んでエサ取りしている姿を何回か見たことがある。

                Western Wood-Pewee
                16センチと小さくて可愛い ニシモリタイランチョウ (Western Wood-pewee/Contopus sordidulus)

                スズメとほぼ同じ大きさのタイランチョウで、マデラ渓谷のような山岳地帯の広葉樹の森ではごく普通に見られる。 東側(大西洋側)で見られるモリタイランチョウ(Eastern Wood-pewee) とよく似ている。

                南アリゾナ・マデラ渓谷の自然 (夏)シリーズ (前編)

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                   Elegant Trogon ♂
                  ウツクシキヌバネドリ ♂ (Elegant Trogon)

                  米国で一番美しいと言われるウツクシキヌバネドリは北米では南アリゾナの一部地域でしか見られず、愛鳥家が一度は見たいと思うカリスマ的な鳥である。近年ここマデラ渓谷には2組から3組が毎年営巣しているので、夏にはほぼ100%近い確立で見られる。(2012年9月19日記事)

                  Elegant Trogon Chick
                  巣立ったばかりのウツクシキヌバネドリの雛 ♀ (Trogon elegans)

                  雛は保護色ですっかり樫の木に同化してしまい、しかも静かにほとんど動かないので探すのは非常に難しい。

                  Western Tanager 1
                  ニシフウキンチョウ ♂ (Western Tanager)

                  夏の間、西側山岳地帯の針葉樹林でよく見られる鳥であるが、南アリゾナでは数がそれほど多くないので見れる機会が少ない。

                  Western Tanager
                  ニシフウキンチョウ(Piranga ludoviciana)

                  夏羽のニシフウキンチョウは暗い森の中でもひときわ目立つ色なので、簡単に見つけることが出来る。 しかし、中南米へ渡って行く秋には美しい繁殖羽から地味な冬の装いの黄緑色となって、フィールドで見てもあまり感激しない。

                  Blue Grosbeak 1
                  ルリイカル ♂ ( Blue Grosbeak )

                  ルリイカルは暗い曇り空の下で見ると全身真っ黒に見えるが、日に当たるとその深いブルーと翼の赤茶のコントラストが大変美しい。

                  Blue Grosbeak 2
                  ルリイカル ( Guiraca caerulea )

                  東から西にかけて全米広く色々な場所で見られるポピュラーな鳥である。 マデラ渓谷でも数多く見られ、しかも、よく目立つ枝で囀ることが多いので見つけ易い。

                  Scotts Oriole
                  セグロムクドリモドキ (Scott's Oriole / Icterus parisorum )

                  メキシコから北米南部で見られる新熱帯種で、マデラ渓谷でもユッカとオークの林がある乾燥した山腹でよく見られる。 高い木のてっぺんで囀る口笛を吹くような歌声はよく響き渡る。

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                  ムラサキノジコ ♂ ( Varied Bunting )

                  南アリゾナからメキシコにかけての国境沿いでしか見られない数少ないノジコである。 臆病で警戒心が強く、密に茂った低潅木のグラウンド近くで隠れるようにエサ取りをしていることが多い。 複雑な色合いをしているので、よく日が当たる好条件下でないとそれぞれの色を写真に出すのが難しい

                  Varied Bunting 1
                  ムラサキノジコ ( Passerina versicolor )

                  ムラサキノジコは遠くから見たり暗い所で見ると、ただ全身が真っ黒にしか見えないが、日に当たると赤、青、紫色がさまざまに変化するので実に美しい。

                  南アリゾナ・マデラ渓谷の自然 (春)シリーズ (後編)

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                     Huttons Vireo 1
                    スナイロモズモドキ (Hutton's Vireo )

                    スナイロモズモドキは南アリゾナの一部と太平洋沿岸の森林で見られ、マデラ渓谷でも春は数が多い。

                    Huttons Vireo 2
                    スナイロモズモドキ (Vireo huttoni)

                    背中が灰色がかったオリーブ色で、北米で最も小さい鳥(ハチドリを除く)の一つルビーキクイタダキ(Ruby-crowned Kinglet) に似ており、しかも一緒の群で行動することがあるので、フィールドでは非常にまぎらわしい。

                    Warbling Vireo
                    ウタイモズモドキ (Warbling Vireo / Vireo gilvus)

                    夏に全米でごく普通に見られるソングバード(Songbird) であるが、羽の色が地味で、森ではカモフラージュされて見難く、意外と多くの人々に知られてない鳥である。

                    Plumbeous Vireo 1
                    プランビアス・ビレオ (Plumbeous Vireo)

                    昔は東側のフタスジモズモドキ(Blue-headed Vireo) の亜種とされていたが、近年別種に分けられた。この2種は大変よく似ていてフィールドでの姿による識別は難しいが、囀りやコール(地鳴き)はまるっきり違うので、春はよく囀ってくれて簡単に見分けられる。

                    Plumbeous Vireo 2
                    雛にえさを与えるプランビアス・ビレオ(Vireo plumbeus)

                    大きな松と樫の混在してる森で巣を作り雛を育てる。マデラ渓谷は特に数が多く、その囀りもあちらこちらでよく聞かれる。

                    Bridled Titmouse
                    シロガオエボシガラ (Bridled Titmouse / Baeolophus wollweberi )

                    アリゾナのごく一部でしか見られないメキシコ種。松や樫の森に多く、小さい群で動き回りエサ取りをしている。大きな種子を両足に挟んでこじ開け、太い嘴で粉々にして食べるのがとくいである。

                    Bush tit 1
                    ヤブガラ (Bushtit )

                    どこにでも居そうであるが、けっこう見れる機会が少ない。小さくてもじゃもじゃとした感じの面白い鳥である。藪に群で居るのがよく見られるので、この名前がついているのだろう。

                    Bush tit 2
                    ヤブガラ (Psaltriparus minimus )

                    ヤブガラは地味な鳥であるが、いつも大きな群で忙しく動き回りながらエサ取りをしているので、出会えればすぐ分かる。

                    南アリゾナ・マデラ渓谷の自然 (春)シリーズ (前編)

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                       maderacanyon
                      朝日がまぶしい鬱蒼とした森、そして清らかな水が流れるマデラ渓谷(Madera Canyon)

                      ツーソンの町から北へ40キロ、サンタリタ・マウンテンズにあるマデラ・キャニオン(Mdera Canyon) は全米でもベスト5に入るバーディング・スポットで、年間256種類、ハチドリだけでも15種類見られ、私が四季折々よく通うお気に入りのフィールドの一つである。 そのマデラ渓谷で出会える鳥や生き物、自然を6シリーズに分けて紹介したい。

                      Black-throated Gray Warbler
                      ノドグロハイアメリカムシクイ (Black throated Gray Warbler )

                      このアメリカムシクイが南米から戻ってきて鳴き始めると、マデラ渓谷は本格的な春となる。 西側でしか見られないムシクイで、アメリカコガラやシロクロアメリカムシクイによく似ていて、フィールドでは非常に間違えやすい。

                      Black-throated Gray Warbler 2
                      盛んに囀るノドグロハイアメリカムシクイ (Dendroica nigrescens)

                      このアメリカムシクイは杜松(トショウ)や樫の森でよく囀る。 あまり人を恐れないので比較的近くで見れることが多い。

                      Wilsons Warbler
                      ウイルソンアメリカムシクイ (Wilson's Warbler )

                      昨年発表された「日本鳥類目録改訂第7版」で日本の鳥に加えられたが、全米で最もポピュラーなアメリカムシクイの一種である。 冬は中南米で過ごすので、アリゾナでは春と秋の渡りの時だけしか見られない。

                      Wilsons Warbler 2
                      ウイルソンアメリカムシクイ (Wilsonia pusilla )

                      全身鮮やかな黄色で、ユダヤ人が被る”ヤムカ”のような黒い布を頭にのせた感じで、大変愛嬌がある。
                      活発に動き回り、好奇心が大変強いので "Pishing"(ピシュピシュ・・・と口で音を出す)をすると直ぐ反応して近くの枝に飛んで来る。

                      Painted Redstart
                      カタジロアメリカムシクイ (Painted Redstart )

                      主にアリゾナでしか見られないアメリカムシクイで、赤、白、黒の明るく派手な色彩が薄暗いマデラ渓谷の森でもよく目立つ。

                      Painted Redstart 2
                      カタジロアメリカムシクイ (Myioborus pictus)

                      このアメリカムシクイは時々尾を扇形に広げ、蝶が舞うようにヒラヒラ枝移りすることがあり、その姿は実に美しい。


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