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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

アリゾナのソノラ砂漠からメリークリスマス

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    Saguaro Xmas 1
    ソノラ砂漠名物ハシラサボテン( Saguaro) にサンタクロースの帽子を被せてハッピーホリデー

    モミの木そして白い雪もないソノラ砂漠もクリスマス一色です。毎日ぬけるような青空、昼間の気温が15度から20度の暖かい師走です。
     
    Saguaro Xmas 2
    街路地のハシラサボテンにもサンタの帽子が被せられていて、クリスマス・ショッピングも楽しくなります。
     
    Xmas Card Humm 1
    街中には色々なオープンマーケットが開き、クリスマスツリーやミッスルトウ、ツリーに下げる人形や色鮮やかな飾り物などが並べられ売られてます。マーケットで見つけたアリゾナらしいクリスマスカードです。
     
    Xmas Card Humm 2
    冬でも庭を飛び回って可愛らしい姿を見せてくれるハチドリ(Haummingbird) はアリゾナに住む我々にとっては毎日の生活に潤いを与えてくれる大切な鳥です。
     
    Xmas Card Roadrunner
    ソノラ砂漠を象徴する鳥の一つ、ロードランナー(オオミチバシリ)

    私のブログを見ていただいている皆さんへ。
    ハッピー・ホリデー、そして今年もありがとうございました。
    どうか良いお年をお迎えください。
    来年もよろしくお願い申し上げます。

    乾燥した砂漠で出会う珍しいカメ

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      Desert Tortoise 1
      陸ガメの一種 ソノラサバクゴファーガメ (Sonora Desert Tortoise)

      水場がほとんどない砂漠のトレールでは、めったに「亀」にはお目にかかれないが、春先の早朝、マイフィールドのトレールを歩いている時、目の前をゆっくりと横切るゴファーガメの姿を見て、「砂漠にカメ・・・?」としばし目を疑うほど驚いた。このカメは草や低木の花、多肉植物などを主に食べるまさにベジタリアン-Vegetarian (菜食主義者)の生きものである。
       
      Desert Tortoise 2
      甲羅の長さが38センチと大きい ソノラサバクゴファーガメ (Gopherus agassizii) の雄

      砂や砂礫の砂漠、Wash (枯れた河川)に生息している。昼間や夜間は巣穴の中で生活し、暑い夏季や寒い冬季になると、深い巣穴の中で休眠するので、春の早朝か夕方でないとなかなか見れるチャンスはない。喉の下に「ノド角」と言われる長い突起があるのが成長した雄の特徴。おとなしいカメで人を恐れず、悠然と歩いて黄色や白の花が咲く背丈の高い草の中へ消えて行った。
       
      Desert Tortoise 3
      サバクゴファーガメは隣のカリフォルニア州の州爬虫類に指定されている。

      近年の宅地開発や放牧などにより生息地が破壊されてきたため、その生息数は減少して来ている。法的には手厚く保護されており、殺傷や採集、輸出が禁止されている。ゴファーガメのような陸生のカメは、草や野花につく”露”から水分を取っている。そして、この水分を袋状の組織内に蓄えておけるので、何ヶ月も水がない乾燥した砂漠でも元気に生きていけるようだ。
       
      Box Turtle
      ミナミニシキハコガメ (Desert Box Turtle/Terrapene ornataluteola)

      甲羅の長さ14センチと小形のカメである。アメリカハコガメの4亜種の内の一つで、南アリゾナの砂漠地帯に生息する。昼でも活発に動き回るので、夕立の後などは道をよく横切ることがあって、車に轢かれることが多い。また、近年は牧場や宅地開発による生息地の破壊やペット用の乱獲などで生息数が減少している。かってはペット用として日本にも輸入さていたこともある。
       
      Red-eared Slider
      ミシシッピアカミミガメ (Pondo Slider/Trachemys scripta) の亜種 Red-Eared Slider (Trachemys scripta elegans)

      甲羅の長さ28センチと中形のカメで目の後からの赤色の太い筋模様が特徴。緑色のボディーに黄色い縞模様がり大変美しく、亜種の学術名の "elegans" は「優雅な」の意味でもある。色鮮やかなカメなので、ペットとして最もポピュラーで、その生息地は世界中に広がっている。今では世界の侵略的外来種ワースト100に入り、日本でも特に1980年代以降に多く輸入され全国に広がったので、日本生態学会による日本の侵略的外来種ワースト100に指定されている。
       
      Red eared Slider & Cinnamon Teal
      ミシシッピアカミミガメ とアカシマアジ (Cinnamon Teal/Anas cyanoptera) の雄と雌

      ソノラ砂漠のオアシスと言われる「ツーソン市下水処理場」の池には数多くのミシシッピアカミミガメが生息している。彼らは冷血爬虫類なので気温の低い日の朝などは水から出て日光浴をよーくする。寒い冬の朝などは、冬枯れの葦に上がって暖かい朝日に当たり、日光浴をしているカモのすぐ横でアカミミガメが一緒に陽に当たっている姿をよく見る。

      庭の水場に来る身近な鳥たち シリーズ(5)

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        Coopers Hawk 1
        水場の鳥を捕食しようと塀から飛び降りる クーパーハイタカ (Cooper's Hawk) の雄

        庭の鳥、水場の鳥にとって一番の天敵は鷹である。なかでも小形のクーパーハイタカは彼らにとって最も恐ろしい。翼を巧みに広げたりすぼめたりしながら尾羽で舵をとり、狭い庭の木々の間をすごいスピードで飛びながら獲物を探す。時には庭の向こうの砂漠の低い木に隠れるようにひっそりと止まって水場やフィーダーの様子をじっと見ていることがある。そして、飛び立つや、グラウンドすれすれに低く滑空し、塀すれすれに飛び上がりすぐ急降下して庭に入って来るアクロバティックな飛翔は実に見事である。
         
        Coopers Hawk 2
        水場に下りたものの、殺気を感じた鳥たちはすでに飛んでしまって一羽も居ないので、キョトンとしているクーパーハイタカ (Accipiter cooperii)

        クーパーハイタカは一年中家のまわりに居り、春先は雄・雌で「キーキーキー」と甲高い声で鳴き合う姿が見られる。短くて幅広い翼と長い尾を使ってもうスピードで鳥を追跡・捕食する能力は素晴らしいものである。庭の花を手入れしている時、フィーダーや水場にいる鳥を狙ったクーパーハイタカが私の顔すれすれにすり抜けて行きびっくりさせられることが何回もあった。
         
        Mourning Dove
        連日の暑さに頭から水をかぶる ナゲキバト(Mourning Dove / Zenaida macroura)

        クーパーハイタカが獲物として一番狙う鳥はこのナゲキバトである。我家の庭でも毎年2羽ないし3羽程度は犠牲になっている。逃げ遅れてフリーズして動かなくなったハトを見つけるや、それを抱え込み、翼を広げて隠し、素早く羽をむしりとって、いつも獲物を食べるお気に入りの木へ持って行く。捕えた獲物を処理し運ぶまでの時間が非常に早いのには驚く。
         
        Gambels Quail
        ハイタカがハトの次に獲物として狙う ズアカカンムリウズラ(Gambel's Quail / Callipepla gambelii)

        この鳥は砂漠の「ウズラ」と呼ばれ、ソノラ砂漠では数が多く、家の周りや庭でもごく普通に見られる。そして、クーパーハイタカがよく獲物として狙う鳥でもある。主にグラウンドを歩きながらエサ取りするので、クーパーハイタカが庭に現れると近くの木陰に素早く入り込みフリーズする。まるで置物のように全く動かず、ハイタカが飛び去るまで何分でもじっとしている忍耐力には驚く。生死を分ける状況下では、これしか助かる手立てがないのだから仕方ないかもしれない。タカが飛び去ると、普段めったに見られない力強い飛翔力で庭の向こうの砂漠へ「キリキリキリ・・・」と鳴きながら、バタバタバタ・・・と大きな羽音を出してすっ飛んで行く。
         
        Rock Squirrel
        岩場に住むリス Rock Squirrel(Spermophilus variegatus) も水場やフィーダーの常連である。

        このバードバスは小鳥専用に作られてるので40センチX5センチと小さいポットである。毎日朝夕細菌がわかないよう丁寧に水洗いをして、新しい水に取り替えてやるので彼らにとっては大変美味しいらしい。砂漠の生活では生きものにとって水は常に必需品。我々もハイキングや散策で歩く時はもちろん、車で買い物へ出かける時も必ず水筒を持ち歩くことを忘れない。
         
        Desert Tortoise
        庭で初めて見た珍しいソノラサバクゴファーガメ(Sonora Desert Tortoise/Gopherus agassizii) の子供

        水場には鳥だけでなく色々な生きものがやって来る。そのほとんどが夜行性のため残念ながら写真がまだ撮れてないが、たまたま夜中過ぎに目が覚め庭を覗くと、月明かりの中で水を飲むキットギツネ(Kit Fox) やボブキャット(Bob Cat), スカンクなどと目が合ったりすることがある。都会ではなかなか体験出来ない出会いであろう。この亀はフィールドでもめったに見られないソノラ砂漠の希少種で、まだ子供なので大変小さい。プールで泳ぐわけでもなく、まわりを歩き回って砂漠へ帰って行った。

        庭の水場に来る身近な鳥たち シリーズ(4)

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          Pyrrhuloxia 1
          砂漠のカージナル(ショウジョウコウカンチョウ)と言われる ムネアカコウカンチョウ(Pyrrhuloxia) の雄

          英名「ピルロキシア」という難しい鳥名のこの鳥、オウムのような大きな嘴をした派手な鳥で、特に冬から春先にかけてよく庭に現れ、ほぼ一日中フィーダーの餌を食べたり、バードバスの水を飲んだりする。
           
          Pyrrhuloxia 2
          ムネアカコウカンチョウ(Cardinalis sinuatus)

          春によく見られる姿で、水浴びをせずに、こうして胸と腹だけをたっぷり水に濡らしてあわてて砂漠へ飛んで行くことがある。普通、鳥たちは水浴びの後必ず近くの低い枝でプルミング(羽づくろい)をするが、それもせずに濡れたまま飛んで行くのは、近くに巣があるように思われた。子育ての時、彼らは砂漠の炎天下、巣の中でじっとしている雛を濡れた体で冷やしてやる・・・と言われている。あらためて、水の貴重さをつくづく感じる。
           
          Hooded Oriole ♀
          美味しそうに水を飲む ムナグロムクドリモドキ(Hooded Oriole) の雌

          この鳥は5月になると、冬を過ごした南米からアリゾナの砂漠に戻ってくる。大型の美しい鳥が現れると庭もパッと明るくなり、本格的な暑い夏の近づきを感じる。彼らは甘党なので、砂糖水の入った彼ら専用のフィーダーを掛け始めるのもこの頃である。
           
          Hooded Oriole ♂
          水浴びを始める ムナグロムクドリモドキ(Icterus cucullatus) の雄

          この鳥は大変警戒心が強いので、庭のフィーダーの餌を食べに来てもなかなか水場には下りて来なかった。バードバスを置きだして2年目にやっと水場に来るようになり、水を飲んだり、ゆっくり水を浴びたりする姿を見れるようになった。派手な色をした鳥はよく目立つので、だいたいが警戒心が強く臆病である。
           
          Brewers Sparrow
          庭にはめったに現れない ブリューワーヒメドリ(Brewer's Sparrow/Spizella breweri)

          冬の間だけ北から下りて来てソノラ砂漠で越冬するヒメドリである。家の周りのフィールドには群をなしているが、バードバスの水を飲みに来たり、フィーダーの餌を食べにやって来ることはほとんどなく、庭では大変珍しい姿である。

          庭の水場に来る身近な鳥たち シリーズ(3)

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            Blue Grosbeak ♂
            ターコイズブルーがまぶしいぐらい美しい ルリイカル(Blue Grosbeak) の雄

            ゆっくりと時間をかけバードバスの水をたっぷり飲んで、満足して砂漠へ帰って行く。口の中に残ってる水をこぼさないよう気にしながら飛び立つ姿が滑稽である。
             
            Blue Grosbeak ♀ 1
            美味しそうに水を飲む ルリイカル(Guiraca caerulea) の雌

            雄が飛び立つと、交代で雌が水を飲み始める。どっしりと腰をすえて水を飲む雌、度胸が据わってるのか、いつも雄より水場にいる時間が長い。
             
            Blue Grosbeak ♀ 2
            水浴びする ルリイカルの雌

            たっぷり水を飲んだ後はゆっくりと水浴びを始める。雄と違って雌は警戒心が薄いのか、水場に来てもキョロキョロせず、カメラのシャッター音にも無頓着である。
             
            Gila Woodpecker
            ソノラ砂漠にだけ住む サバクシマセゲラ(Gila Woodpecker /Melanerpes uropygialis) の雌

            この鳥はいつも横座りのような変な姿勢で水を飲むので、見ていて笑ってしまう。キツツキは樹の幹に縦に止まることが出来るので、羽軸が太くて頑丈な尾羽で体を支えるようになっている。低いバードバッスでは、その固くて長い尾が邪魔のようである。
             
            Gila Woodpecker & Hooded Oriole
            サバクシマセゲラの雌とムナグロムクドリモドキ(Hooded Oriole/Icterus cucullatus) の雌

            水場では珍しい鉢合わせである。サバクシマセゲラがゆっくり水を飲んでいる時、ムナグロムクドリモドキが飛んで来てお構いなしにダイレクトに水に入り水浴びを始めた。別々の種類で仲良く貴重な水を分け合う姿は、暑い砂漠ならではの光景かもしれない。

            庭の水場に来る身近な鳥たち シリーズ(2)

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              Black Phoebe
              プールの水面をヒラヒラ飛び回っては岩の上で休むクロツキヒメハエトリ(Black Phoebe /Sayornis nigricans)

              この鳥は、春・秋の渡りのシーズンだけ毎年一週間ほど庭に毎日のようにやって来る。フィーダーやバードバスの水にはまったく興味がなく、プールの上を飛ぶトンボや羽虫を捕えるために現れるようだ。岩の上から軽やかに飛び上がっては空中で虫をキャッチ(フライングキャッチ)し、また同じ岩に戻る仕草は見ていても実に可愛らしい。
               
              Lark Sparrow
              庭にはめったに現れないヒバリヒメドリ(Lark Sparrow /Chondestes grammacus)

              今年の春、初めて庭に現れたヒバリヒメドリ。プールに流れる岩場の水を美味そうに飲んでいる。プールの水は殺菌のために軽く消毒液が入れられてるので、飲んでも大丈夫かいな・・・?と少々心配しながらシャッターを押す。
               
              N.Cardinal & White-crowned Sparrow
              ショウジョウコウカンチョウ(Northern Cardinal /Cardinalis cardinalis) とミヤマシトド(White-crowned Sparrow /Zonotrichia leucophrys)

              小さなバードバスに異なる2種類の鳥がはち合わせ。並んで仲良く水飲みするこうした姿を見るのはやはり珍しい。よっぽど喉が渇いているのだろうか・・・?すぐ横でコーヒーを飲みながらカメラを構える私などいっこうに気にしない様子。
               
              Lazuli Bunting 1
              庭木用のイリゲーションの水を飲むムネアカルリノジコ(Lazuli Bunting)

              ルリノジコは春と秋の渡りのシーズンだけ庭に立ち寄っていくので、年に数回しか見られない。アリゾナでは庭木や花を枯らさないよう乾燥した砂漠の気候から守ってやるため、イリゲーションと呼ばれる灌漑散水装置を庭に張り巡らしてる家が多い。タイマーを使って定時的に毎日散水されているのを鳥たちはいつの間にか知り、その時間になると水飲みや水浴びにやって来る。
               
              Lazuli Bunting 2
              イリゲーションの給水口をまたいで水浴びを始めたムネアカルリノジコの雌冬羽 (Passerina amoena)

              すぐ近くにあるバードバスは見向きもせず、すっかりイリゲーションの水が気に入ったようで、水飲みを終えたら今度はイリゲーションの給水口を腹の羽毛の中に入れ、気持ち良さそうに水浴びを始めた。フィールドでは絶対に見られないおかしな姿である。

              庭の水場に来る身近な鳥たち シリーズ(1)

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                Greater Roadrunner 1
                プールの水を飲みたそうに見つめる ロードランナー(オオミチバシリ /Greater Roadrunner )

                大都会と違って田舎のしかも豊かな自然に囲まれたソノラ砂漠の我家の庭には春・秋の渡りシーズンだけ立ち寄って行くソングバード(Songbird) を加えると年間45種類以上の鳥たちがやって来る。フィーダーの餌を目当てにやって来る鳥たちばかりでなく、水飲みや水浴びだけに寄って行く鳥もいる。特に水場は、厳しい暑さと乾燥した季節が長いソノラ砂漠では生きものにとって大変貴重な場所でもある。
                 
                Greater Roadrunner 2
                とうとうプールの水を飲み始めたロードランナー(オオミチバシリ /Geococcyx californianus

                アリゾナの多くの家はプールやジャクーツィー(露天風呂)、池、滝、小さな小川などを庭に造ってリゾートの雰囲気を楽しむ人が多く、時にはこれらが砂漠の鳥や生きものにとって貴重な「オアシス」となっている。砂漠の人気者ロードランナーは木の実や草の実で水分を補給するのであまり水を飲まないが、6月、7月の子育ての時期には毎日のように庭の水場に現れる。この日は珍しくバードバスの水には目もくれず、よほど喉が渇いているようで、ひたすらプールの水を飲む珍しい姿が見られた。
                 
                Greater Roadrunner 3
                バードバスで水浴びをしようとするが、ロードランナーには少々小さ過ぎるらしく、こまったようにしばらくキョトンとしていた。

                フィールドを歩いていてもそう簡単には見ることが出来ないロードランナーもゴルフ場や家の周りの道、そして庭では結構見れる機会が多い。面倒くさいのか、飛ぼうともせずに早足でそそくさと車を避けながら急いで道を渡って行く姿は何時見ても愛嬌がある。
                 
                Aberts Towhee
                南アリゾナの一部の地域でしか見られない珍しいメグロトウヒチョウ(Abert's Towhee / Pipilo aberti )

                この鳥は南アリゾナの固有種であまり数は多くなく、しかも密生した低潅木の下を歩き回ることが多いので、フィールドではめったにお目にかかれない。バードバスを置いて3年目の冬に初めて庭に現れるようになり、今では水浴びの常連である。
                 
                Lesser Goldfinch
                一日何回も水浴びをする ヒメキンヒワ(Lesser Goldfinch / Carduelis psaltria )

                この鳥は水浴びが大好きで、朝早くから夕方遅くまで何回でも水場にやって来る。プールにいきよいよく流れ込む水しぶきをものともせず、気持ち良さそうに浴びる姿を窓越しに見ていると「身近な小鳥」という親近感が湧く。そして、鳥それぞれ性格が違っているので、長時間眺めていても厭きない。

                面白いかわったトカゲ(ソノラ砂漠) 後編

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                  Western Fence Lizard 1
                  カキネハリトカゲの一種 Western Fence Lizard

                  このトカゲはソノラ砂漠では大変ポピュラーで、窓にはめてある金網に逆さまにへばりついて虫を捕っている姿をよく見かける。カメレオンのように、周りの色に合わせて体の色を変えることが出来る。また、真っ青なお腹をしてるのでブルー・ベリー・リザード(Blue-belly Lizard) とも呼ばれている。
                   
                  Western Fence Lizard 2
                  ウエスターン・フェンス・リザード (Sceloporus occidentalis)

                  ソノラ砂漠で見られるトカゲは色々と面白い動きをすることがあるので、長時間見ていても厭きない。その一つに塀の上やグラウンドで手と足を伸ばして体を持ち上げ、ちょうど腕立て伏せをするように体を上げたり下げたりする動作がある。これは雌に対するコートシップ(求愛行動)の一つと言われているが、時には何匹かが同時にやり出すことがあって実に滑稽である。
                   
                  Desert Iguana
                  サバクイグアナ ( Desert Iguana / Dipsosaurus dorsalis )

                  「イグアナ」と聞くと、中南米に生息する超大型のトカゲを想像するが、アリゾナの「サバクイグアナ」は30センチから40センチの中形である。岩がゴロゴロしていて低潅木のあるソノラ砂漠ではごく普通に見られる。リザード(Lizard) と呼ばれるトカゲ類と非常に似ているが、イグアナ(Iguana) は大きな丸いボディーと長い尾、そして小さい丸い頭が特徴。
                   
                  Gila Monster 1
                  50センチ以上はある大きな アメリカドクトカゲ(Gila Monster)

                  英名「ヒラ・モンスター」。ずんぐりとして黒ずんだピンク色の北米で唯一毒を持ったトカゲである。昔から人間に見つけられると片っ端から殺されてきたので、近年その数が激減。1952年アリゾナ州で迫害行為、生け捕り、商品売買などを禁止する法律ができてやっと保護されるようになった。
                   
                  Gila Monster 2
                  こんなに太った丸い体でも木登りが上手いアメリカドクトカゲ( Heloderma suspectum )

                  彼らの一生のほとんどは地中生活でめったに地上に出て来ない。夏のモンスーン季(7月、8月)の雷雨の後などに地中から出て来ることはあるが、よほどチャンスに恵まれないと見ることは難しい。アリゾナ生活4年になる私もこれまでにたった2回しか出会っていない。強力な顎を持っていて、獲物を見つけると噛み砕いて殺してしまう。「むやみに手出しをするときわめて危険な生きもの・・・・」と言われているが、性格はおとなしく、むこうから攻撃してくることはほとんどないようだ。しかし、咬まれると大変痛いのと強い毒を持っているので近づくには細心の注意が必要。この写真を撮る時も、おっかなびっくりのへっぴり腰で「どうか動かないでくれ・・・・」と言いながら静かにソロソロと一歩一歩慎重に近づいた。(2012年08月29日記事)
                   

                  面白いかわったトカゲ(ソノラ砂漠) 中編

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                    Zebra-tailed Lizard 1
                    長い尾を持ったスレンダーな ゼブラ・テイル・リザード(Zebra-tailed Lizard)

                    23センチと大きなトカゲで、ほっそりしたボディーと長い尾の黒いバンドが特徴である。砂漠のひらけた固い砂地に生息しており、昼間でも活発に動き回るが、非常に警戒心が強く、近づくとすぐ隠れてしまうので見るのがなかなか難しい。黒い太いマークのついた目立つ尾は鷹などの捕食者に襲撃される時、彼らの目をボディーから尾へそらせるのに役立っているらしい。何と言っても、トカゲは最悪の場合、もし尾を食べられても又再生出来る体のシステムを持っているので・・・・・・。
                     
                    Zebra-tailed Lizard 2
                    さっと自慢の長い尻尾を上げてスタコラ逃げる Zebra-tailed Lizatrd (Callisaurus draconoides)

                    大変臆病なトカゲで、スレンダーな体を生かしてすごいスピードで走ることが出来る。走る時は長い尾を丸めるように背中の上にあげ、バランスをとりながら猛スピードで走る。彼らは暑い日中、2本足で半立ちになり足を交互にスイッチしながら足踏みするように踊る仕草をすることがあるので見ていて実に滑稽である。残念なことに近年その数が激減してきており、場所によっては絶滅危惧種のリスト入りするだろうと言われている。
                     
                    Desert Spiny Lizard 1
                    サバクハリトカゲ(Desert Spiny Lizard)

                    まさにソノラ砂漠原産のトカゲで、30センチと大きく先の尖った鱗のような皮膚が全身を覆っている。動きは大変俊敏で、なかなか近づけさせてくれない。強力な顎を持っていて、手で掴もうとすると咬まれることがある。日本にはペット用として昔から輸入されているようだ。
                     
                    Desert Spiny Lizard 2
                    塀にへばりついてこちらを睨みつけてるサバクハリトカゲ(Sceloporus magister)

                    アメリカ合衆国の南の砂漠地帯とメキシコに分布してる。多くのトカゲと同じように、このトカゲもメタクロマジーがあって気温によって体の色を変化させることが出来る。寒い時は太陽の熱を吸収しやすいよに濃い色になり、反対に暑い真夏は太陽熱を反射するよう体の色を薄くする。

                    面白いかわったトカゲ(ソノラ砂漠) 前編

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                      Regal Horned Lizard 1
                      ツノトカゲの一種 Regal Horned Lizard

                      砂漠はトカゲの天国である。トレールを歩いていても庭のフェンスでも、色々な大きさや形をしたトカゲを見ることが出来る。なかでも、このツノトカゲは面白い形をしているので大変人気がある。赤茶色の Reddish 型とうすい灰色の Light Gray 型の2種類がおり、それぞれ保護色で、生息している場所の土の色や砂の色にマッチしているので非常に見つけ難い。
                       
                      Regal Horned Lizard 3
                      頭の後に立派な角を持った Regal Horned Lizard (Reddish 型 )

                      よく見る普通のトカゲは一般的に尾が細くて長く、胴体も細長い形をしているが、ツノトカゲは尾が短くボディーは丸っこい蛙のような姿をしている。そのため、別名ツノヒキガエル(Horny Toad ) と呼ばれている。12センチと丁度人間の手のひらの大きさで、巨大サボテンSaguaroが生えてるゆるやかなスロープに多く生息している。砂漠のグラウンドと同系色、しかも掴むと体をまったいらにして固くなり後ろにひっくり返る面白い習性がある。
                       
                      Regal Horned Lizard 2
                      Regal Horned Lizard (Phrynosoma solare ) Light Gray 型

                      銀硬貨のようなボディーの形で、しかも頭の後に角が突き出てる奇妙な姿をしているので、どうもそれが猛禽類や動物などツノトカゲの捕食者が捕えようと思う気持ちをそいでしまう役をはたしているようだ。これは捕食者対策の一つと考えられている。また、彼らは防衛のため目の端から捕食者の顔に向けて血を噴出してぶっ掛ける能力も持っている。主食は蟻で、驚くことに一度に2,500匹以上の蟻を食べることが出来るようである。
                       
                      Greater Short-horned Lizard 1
                      半分の大きさのツノトカゲ Greater Short-horned Lizard

                      6センチと小さなツノトカゲである。頭の後の角が小さくその数も少ない。人や捕食者が近づくと、フリーズして動かなくなり、しかも保護色で砂地に同化しているので見つけるのがなかなか難しい。
                       
                      Greater Short-horned Lizard 2
                      砂漠をよく歩くハイカーでもほとんど見たことがないと言われる Greater Short-horned Lizard(Phrynosoma hemandesi)

                      彼らの主食も蟻で、見晴らしの良い少々高くなった所で蟻を一生懸命探している姿を見ることがある。彼らもツノヒキガエル(Horned Toad)と呼ばれるが、小さくても立派な爬虫類で両生類ではない。


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