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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

ニューヨーク郊外デラウエアー・ウオーターギャップの春(2012年)

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     Eastern Towhee
    ワキアカトウヒチョウ(Eastern Towhee)
    今年も春のSongbird(春に南から渡って来る鳴禽の総称)の渡りの時期に丁度ニューヨークへ戻っていたので再び近郊で鳥見をする機会があった。昨年何回か訪れて堪能した早朝のSongbirdの朝の大合唱が忘れられず、今回もそんな期待を胸に再度「デラウエアー・ウオーターギャップ」を訪れてみた。ニュージャージーとペンシルベニアの州境を流れるデラウエアー川沿いの森林の中を通る「オールドマインロード」がそのスポット。ここでは車で声を聞きながら止まっては見る楽な鳥見が出来る。近年は何処へ行ってもこれほどボリュームのある朝のコーラスはほとんど聞けなくなった。

    Palm Warbler

    ヤシアメリカムシクイ(Palm Warbler)
    北米で見られる約990種類の鳥のうち私はアメリカムシクイが特に好きである。ほとんどの種類が冬を中南米のコーヒー園で過ごし、4月に入ると春風に乗ってメキシコユカタン半島からガルフ湾を渡って北上してくる。ヤシアメリカムシクイは肌寒くまだ春の兆しにはほど遠いころすでに姿を現わし、枯れ枝で春の歌を聞かせてくれる。

    Prairie Warbler
    チャスジアメリカムシクイ(Prairie Warbler)
    アメリカのバーダーがよく口にする"Migratory Traps"と呼ばれる場所はアメリカムシクイや夏鳥たちが集中して通って行くスポットで、こんな所で毎春彼らが来るのを待ちわびる喜びは格別である。テキサスのハイアイランドやニュージャージーのケープメイ、オハイオのマギーマーシュなどが超有名な「マイグラトリー・トラップ」であるが、ここ「デラウエアー・ウオーターギャップ」もそれらに負けないぐらい鳥の数が多く春の重要な探鳥地である。

    Black-throated Green Warbler
    ノドグロミドリアメリカムシクイ(Black-throated Green Warbler)
    アメリカムシクイはユーラシア大陸には存在せずアメリカにしか生息しない鮮やかな色彩の鳥で、北米では54種類見られる。"Wood Warbler"と呼ばれオオアメリカムシクイを除いてはほとんどが全長12センチから14センチと日本のシジュウカラより小さい。こんな小さな体で毎年春と秋には何百キロという遠距離の渡りをするのでよけい人々の興味を集めるのかもしれない。

    Blue-winged Warbler
    アオバネアメリカムシクイ(Blue-winged Warbler)
    アメリカムシクイは渡り鳥のなかでもなぜこんなに人気があるのだろうか・・・。それは多くのアメリカムシクイに色々な色彩のパターンがあり、しかも非常に鮮やかな明るい色が多いのと、体が小さく動きが機敏であり、高い木の葉の裏表をちょこまかしてエサ取りをするのである程度フィールドでの経験を積まないと見るのが難しい・・・・などが魅力なのかもしれない。とにかくベテランバーダーはまず耳で追い囀り、コール(地鳴き)で聞き分け、そして最後に目で追ってすばやく識別する。私の例だとこれが出来るようになるまでやはり5年近く掛かってしまった。

    Golden-winged Warbler
    キンバネアメリカムシクイ(Golden-winged Warbler)
    多くのバーダーが憧れる格別なアメリカムシクイである。エレガントで美しくハンサムな鳥で、虫のような声で囀る。その数は年々減ってきており、そのため営巣地が似ている近種のアオバネアメリカムシクイとのハイブリット種(交配種)であるブリュースターアメリカムシクイの数が増えて来ているのが問題視されている。キンバネアメリカムシクイはオープンフィールドで5年未満しか経っていない潅木を特に好むが、近年宅地開発によってこのような環境は少なくなってきている。そのためか電力会社によってよく潅木が管理され適度に刈り残してある送電線用地の再生林を営巣場所に利用する数が増え、最近ではこのアメリカムシクイを効率よく見れるスポットの一つとなっている。

    Cerulean Warbler
    ミズイロアメリカムシクイ(Cerulean Warbler)
    冬を過ごす中南米の自然環境が近年いちじるしく変化してきている影響でミズイロアメリカムシクイの数は激減してきており、見れる機会が少なくなった。このムシクイはメジロと同じ大きさで小さくしかも高い木を好みエサ取りはもっぱら天辺の樹冠でやることが多いので双眼鏡でとらえるのが難しい。

    Black-and-White Warbler
    シロクロアメリカムシクイ(Black-and-white Warbler)
    アメリカムシクイのなかでも大変変っていて、大きな樹木の幹や枝をゴジュウカラのように自由自在に横に歩いたり逆さまになったりしながらエサ取りをする。数が多いのと目の高さで囀ることが多く初心者でも見易いワーブラーである。

    Hooded Warbler
    クロズキンアメリカムシクイ(Hooded Warbler)
    早朝の大合唱を聞いているとその中でも比較的数多く鳴き声が聞こえてくるムシクイである。大きな黒い瞳がとても印象的で、アメリカムシクイの中でも一番目が大きいと言われている。地上近くに巣を作るのでグラウンドへ下りて来てエサ取りすることが多く近距離で見られる楽しいワーブラーである。

    Yellow-rumped Warbler
    キヅタアメリカムシクイ(Yellow-rumped Warbler)
    このキヅタアメリカムシクイは東種の"Myrtile"と呼ばれる種で喉が白いのが特徴。アリゾナなど西側で見られるのは喉が黄色い"Audubon"種である。

    Ovenbird
    カマドムシクイ(Ovenbird)
    アメリカムシクイの中では珍しく主にグラウンドを歩きながらエサ取りをしたり囀ったりする変ったやつで
    ある。しかし繁殖期だけはテリトリー宣言をするため目の高さの枝に上がって横に歩きながら囀る姿が
    見られる。"Teacher(先生),Teacher,Teacher"と聞きなされる声で鳴く囀りは森の中でよく響く。

    Brown Thrasher
    チャイロツグミモドキ(Brown Thrasher)
    アリゾナなど西側ではほとんど見られないSongbirdの東種で、ニューヨーク近郊では公園や庭などでもよく現れる。背中から尾にかけての赤茶色が日に映えて実に美しい。

    White-breasted Nuthatch
    ムナジロゴジュウカラ(White-breasted Nuthatch)
    日本のゴジュウカラより少し大きい。全米各地の公園や森林で一年中見られる身近な鳥である。繁殖期になると大変人懐っこくなりおもしろい行動をする。特に公園にいる人なれしたゴジュウカラは双眼鏡を首から提げて鳥見をしながら歩いていると何となく近くのそれも目の高さの枝に寄って来て甘えた声で鳴きながらついて来る。やおらポケットからピーナツを取り出し近くの岩の上に置いてやるとすぐ捕りに来るし、時には手のひらにのせたピーナツも捕りにくることがある。こんな時日本のヤマガラを思い出す。

    Porcupine
    カナダヤマアラシ(Porcupine)
    春先は冬眠から覚めたばかりの熊にちょくちょく出会う。この森は熊がけっこう多く鳥見をしていても遠い距離であるが時々双眼鏡の視界に入ることがある。ヤマアラシはめったに会う機会が無い動物だが、早朝でまだ肌寒いためか枯れ枝で体を丸めて眠そうな顔でじっとしていた。

    巨大なサボテン(サワーロ)が林立するソノラ砂漠のトレール(アリゾナ)その2

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       Saguaro & Poppy
      ソノラ砂漠は一年中暑く、夏ばかりの所・・・と思われがちであるが、日本のように明白ではないにしても一応四季らしきものはある。モンスーンと称する夏は毎日40度を越える暑さで、時々短時間ではあるがバケツをひっくり返したような激しい雷雨にみまわれる。秋は紅葉はないものの草や木が枯れて砂漠全体が茶色の世界となる。そして冬は日中20度ぐらいまで上がる気温も夜中から朝方にかけては零下まで下がることがあり、時々アラレまじりの雨や小雪が降ることがあって、雪の中に立つサワーロサボテンの姿はこれまた格別美しいものがある。そして短い冬が終って3月初めとなると野の草花が咲き始め毎日抜けるような青空でサボテンのスロープにポピーが咲き始める。ソノラ砂漠は一番過ごしやすい快適な春となる。

      Poppy up-photo
      ソノラ砂漠の春を告げる花はポピーである。サワーロサボテンのスロープ一面にポピーが咲き始めると、丁度 日本の桜のように人々は春が来たなーと感じる。ここではアリゾナポピー(Arizona Poppy) とメキシコポピー(Mexican Poppy)が混在して咲くが、メキシコポピーの方が圧倒的に数が多い。花の色や形はほとんど同じで、 花びらが4枚あるのがメキシコポピーで5枚がアリゾナポピーである。

      Pink-flowered Hedgehog
      アリゾナの固有種 Pink-flowered Hedgehog
      初春の野の草花やポピーの花が終わりに近づくとソノラ砂漠はいよいよ色々なサボテンの花が咲く初夏へと  移り変わり、砂漠の鳥たちも盛んに囀り、子育てを始める。

      White-crowned Sparrow
      ミヤマシトド(White-crowned Sparrow)
      ソノラ砂漠はヒメドリ、シトド、スズメモドキなどいわゆる英名のSparrowと名のつく仲間たちがたくさん冬を過ごす所で、寒くなるとその数がぐーんと増えて賑やかになる。中でも特にミヤマシトドの数は大変多く、10羽単位の群が庭のフィーダーにもやって来る。彼らは営巣のため北カナダやアラスカへ渡って行くので、春近くになると その姿がまったく見られなくなる。

      Black-throated Sparrow
      ノドグロヒメドリ(Black - throated Sparrow)
      日本のスズメと同じ大きさで、白黒のコントラストが美しいダンディーなSparrowである。岩場の斜面が好きでいつも5〜6羽の群でエサ取りをしている。大変好奇心が強く、口で「プシュプシュ・・・」と音を出すと目の前の枝に飛んで来てポーズをとり時にはこのように囀ってくれる。

      Black-chinned Sparrow
      アゴグロヒメドリ(Black-chinned Sparrow)
      数が少ないのとSparrowではめずらしく群で行動をしないのでなかなか探すのが難しい。乾燥した岩場の斜面が好きで、滑りやすい岩場を重い機材を持ってこの鳥を追いかけるのは大変リスキーで体力がいる。

      Brewers Sparrow
      ブリューワーヒメドリ(Brewer's Sparrow)
      ミヤマシトドについで数の多いSparrowで、いつも大きな群で低い潅木の枝とグラウンドを上がったり下がったりしながらエサ取りをしている。特徴のないボアーとした顔が私は好きだ。野の草花が咲き始めると群でいっせいに囀りだすので大合唱となる。泡立つような虫の鳴き声に似た「ジュルジュル・・・・」というへんな囀りはとても鳥とは思えない。

      Rufous-winged Sparrow
      フタスジスズメモドキ(Rufous - winged Sparrow)
      ソノラ砂漠のほんの一部でしか見られない固有種で、バーダーが一度は見たいと思う憧れのSparrowである。渡りをしない留鳥で、このトレールでも何組か営巣している。英名の"Rufous-wing"の翼(雨覆い)の赤褐色は通常隠れていて見えない場合が多いが、この時は囀りに夢中で風が吹いても気にせず鳴き続けてくれたのでお目当ての赤茶をチラッと見ることが出来た。

      Green-tailed Towhee
      ミドリトウヒチョウ(Green - tailed Towhee)
      冬だけをソノラ砂漠で過ごし、春になると北へ渡って行ってしまう。赤茶の頭とオリーブ色の背中、緑色の尾が日に当たると実に美しいが、非常に臆病で暗いグラウンドをこそこそ隠れるように歩きエサ取りをするのでなかなかその美しい色を見るのが難しい。

      Canyon Towhee
      ムジトウヒチョウ(Canyon Towhee)
      砂漠でエサ取りするトウヒチョウはどうもこそこそとグラウンドを歩き回り、潅木の間を低く飛んで移動する種類が多く、このムジトウヒチョウも簡単に見れないばかりか写真に収めるのが難しい。鳥たちは水浴びをした後は気持ちが良いのかよく囀ることがある。トレールを歩いていてもこんなチャンスはめったにないが、出くわすととても嬉しく大変得をした気持ちになる。

      Brown-crested Flycatcher
      シロハラオオヒタキモドキ(Brown - crested Flycatcher)
      ソノラ砂漠では数多く見られるハエトリで、春になると冬を過ごしたメキシコから渡って来る。キツツキのサバクシマセゲラが使用したサワーロサボテンの穴を上手に利用して雛を育てる姿をちょくちょく見かけることがある。 空中で虫をフライングキャッチしては元の同じ枝に戻り、大きな声で鳴くので簡単に見つけられる。

      Golden Eagle
      イヌワシ(Golden Eagle)
      このトレールの先にあるプッシュリッジ山の麓近くまで上がると、時々山肌をなめるように滑空しながらエサ探しをしているイヌワシに出会える。この日は岩に腰を下ろして弁当を食べていると突然山から現れこちらへ向かって飛んで来たので「カメラカメラ・・・」と大慌て。あまりにも近く、大きく美しいので唖然としてしまった。金褐色の 首筋が光に映え美しい。

      Golden Eagle & Red-tailed Hawk
      イヌワシ(Golden Eagle) とアカオノスリ(Red-tailed Hawk)の空中戦。
      春は子育てをしている鳥たちが多いソノラ砂漠。エサ探しに急降下して来るイヌワシをアカオノスリが目ざとく見つけモビングを始めた。何処までもひつっこく追いかけ時にはイヌワシに襲い掛かる、そして2羽でどんどん高い空へソワリングしながら上がって行き、やがて米粒ほどの大きさになって視界から消えていった。

      巨大なサボテン(サワーロ)が林立するソノラ砂漠のトレール(アリゾナ)その1

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         Saguaro & Pusch Ridge Mt.
        サワーロ・サボテン(Saguaro/弁慶柱/ハシラサボテン)の林
        ツーソンの北郊外の我家に隣接する”カタリナ州立公園”はソノラ砂漠の自然や鳥、生きものが贅沢に見られる有名なスポットである。アリゾナでもご多分にもれず、キャンプ施設が整った大きな公園は季節によっては人が多く、週末などはゆっくり写真を撮れないことがある。しかしこの公園にも静かな穴場があることを友人に教えてもらい、そこは今では真夏を除く秋から春にかけての私の好きなフィールドの一つとなっている。

        Trail & Wild Flower
        その静かな穴場は”プッシュリッジマウンテン”と呼ばれるハイカー専用のトレールで一般にはあまり知られていない(地図にも出ていない)、また特別歩き易いように整備されていないのでまさに自然そのもの。
        ウイークデーはほとんど人に会わないし、”砂漠の生きもの”が実に豊富で楽しめる。そして2月末には色とりどりの野の草花が咲き始め、けもの道のようなトレール全体が明るくなる。

        Cactus flower & Mt.
        ”ソノラ砂漠”は砂漠と言ってもまったく草木のない平坦な砂地ではなく、地平線まで草原が続く"Grass Land"があれば低い潅木が点在する岩場もあり、そして山の麓に行けば水の流れもあり樫の木が茂る緑深いキャニオンとなって自然が大変変化に富んでいる。今回はそんな素晴らしい”プッシュリッジマウンテン”で私が出会ったここで冬を過ごす鳥たちを紹介しよう。

        Pyrrhuloxia
        ムネアカコウカンチョウ(Pyrrhuloxia)
        砂漠種の代表とも言える鳥で、囀りがショウジォウコウカンチョウ(Northern Cardinal)によく似ているので”西のカーディナル”と呼ばれている。下へ曲がったずんぐりした嘴で、顔と喉から胸にかけての赤い色が暑苦しいぐらいどぎつく、あまり可愛い感じがしないが・・・いかがでしょう・・・・。

        Phainopepla
        レンジャクモドキ(Phainopepla)
        これも砂漠を代表する鳥の一つであるが、夏に入ると毎日40度を越す砂漠の暑さが我慢できないらしく、涼しく水の流れがあるキャニオン深く移動してしまうので秋まで見られなくなる。新世界(アメリカ大陸)種の熱帯鳥で、すべすべした光沢の絹のような羽が日に当たると実に美しい。エサ取りが変っていて大変面白い。翼を”V”字型にして蝶のように飛び、翼の上に乗せた虫をすばやく食べる軽業は見事な腕前である。

        Gambels Quail
        ズアカカンムリウズラ(Gambel's Quail)
        日本のコジュケイより少し大きいウズラの仲間でアリゾナの州の鳥であり、砂漠ではごく普通に見られ、庭のフィーダーや水場にもちょくちょくやって来る身近な鳥である。まん丸な体で頭のチョンマゲのような冠を揺らせながら岩場のスロープを早足で登って行く姿は実に滑稽である。

        Gambels Quail singing
        ズアカカンムリウズラはふだん木の枝に止まっていることはほとんどなく、群でグラウンドを歩きながらエサ取りをしており、大変臆病なので近づくと「ブルルルン・・・」と大きな羽音を出して飛んで行ってしまうためフィールドではなかなかゆっくり見れない。ところが春になるとオス・メスのカップルでゆっくり歩く姿が見られるようになり、時にはオスが高い木の細い枝先で空に向かって”ウエアー”と縄張り宣言をすることもある。この時期だけ見せてくれる珍しい姿をじっくり楽しむことが出来る。のどかで砂漠に響き渡るその春の音色を聞いていると、のんびりした気持ちになり眠くなってくる。

        Greater Roadrunner
        オオミチバシリ(Greater Roadrunner)
        日本のハシブトガラスより大きく、主にグラウンドでトカゲやガラガラヘビを好んで捕食するカッコウの仲間で、砂漠を代表する鳥の一つでもある。数は多いのだが、不思議とトレールを歩いてもなかなかお目に掛かれない。しかし、春から夏にかけてはゴルフ場や住宅街の身近な所を徘徊していることが多く、この時がじっくり見れるチャンスである。首を前に長く伸ばして足早に走る姿は実に愛嬌があり、マンガのキャラクターによく登場するのでおなじみの鳥であろう。

        Gila Woodpecker
        サバクシマセゲラ(Gila Woodpecker)
        巨大なサボテン(サワーロ)の穴から顔を出す姿はまさにソノラ砂漠ならではのキツツキで、日本のアカゲラとほぼ同じ大きさである。ピョコンピョコンとおじぎをしながら高く大きな声で”クルルクルル・・・”と鳴き喚く姿は親しみが湧く。

        Cactus Wren
        サボテンミソサザイ(Cactus Wren)
        日本のスズメよりずっと大きく見慣れないとフィールドでは小形のツグミ類と見間違えることがあり、とてもミソサザイの仲間とは思えない。鳴き声も他のミソサザイのようにメロディアスではなく、どちらか・・と言うと耳障りな低い声で”ギョギョギョ・・・”と鳴き続ける。春近くなると花が咲き始めたオコティーヨ・サボテン(Ocotillo)をオス・メスで踊りながら登って行く求愛動作がチョクチョク見られる。

        Rock Wren
        イワサザイ(Rock Wren)
        岩場のスロープが好きで、日の当たる斜面の岩から岩を飛び回りながらピッコピッコと体を上下に振ってはよく鳴くので見つけやすい。冬の間は毎日のように我家の屋根に来てエサ取りをしながら可愛い声で”ピリーピリー”と鳴いているが、春になると北へ上がっていくのでいつの間にか姿がまったく見られなくなる。

        Black-tailed Gnatcatcher
        オグロブユムシクイ(Black-tailed Gnatcatcher)
        10センチとメジロより小さく、新世界(アメリカ大陸)ならではの鳥である。まさに砂漠の鳥で、北米ではメキシコとの国境近くの南部でしか見られない。密な枝をチョコマカ動き回るのでフォトグラファー鳴かせの鳥だが、好奇心が大変強いので口で「プシュプシュ・・・」とならすと、近くの枝にポソと出て来ることがある。

        Verdin
        巣材を運ぶアメリカツリスガラ(Verdin)
        メジロと同じぐらいの大きさで、「小さな妖精」のような鳥と言われている。南の砂漠地帯ではごく普通に見られ、渡りをしない留鳥である。低い潅木の間を舞うようにヒラヒラ飛び回り、入口にひさしの付いた手の込んだ長円形の巣を作る。冬には庭にもやって来てハチドリのフィーダーの砂糖水をしっけいするいたずら好きな身近な鳥である。

        大草原の動物や鳥たち(南アリゾナ)

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           Buenos Aires N.W.R
          我家からまっすぐ南へ車で2時間ほど下ったメキシコとの国境沿いに広大な草原「ブエノスアイレス国立野生生物保護区」がある。250キロ近いドライブとはいえ車も少なくまっすぐな道路なのでほとんどクルージング走行ができ、アクセルから足が解放されるので運転が楽である。ここは見渡す限りの草原で素晴らしい景色が楽しめるのと、珍しい動物そして冬を過ごすたくさんの渡り鳥たちに会えるので今年も3月に早起きして出掛けてみた。

          Buenos Aires N.W.R 2
          遠くに荘厳なバブオキィブアリー山(2,360メートル)と樫の森林地を一望する477,500平方キロの大草原はビロードのカーペットを敷いたような美しい砂漠草原である。特別保護されている北米にだけ生息する動物プロングホーンがのんびりエサ取りをしている姿を見ながら、ウイークデーで人がまったく居ないトレールを歩く。

          Pronghorn
          プロングホーン(Pronghorn 学名Antilocapra americana)
          特別保護されてるプロングホーンはアンティロープの仲間の中型の動物で、北米のみに生息している独立した一種である。アリゾナではこの保護区のみでしか見られないが、コロラドからモンタナにかけての中央草原地帯でも見られる。プロングホーンは”レイヨー”によく似ているので、間近かに見てるとアフリカのサバンナに居るような錯覚を覚える。

          Barn Owl
          メンフクロウ(Barn Owl)
          この保護区は昔一部が牧場だった所で今でも古い納屋が残っており、管理人からの「メンフクロウがここ数年営巣していたが、年をとったせいかついに一羽だけになってしまった」との情報で、さっそく納屋へ行ってみる。早朝で人が誰も居ないのでラッキーにも納屋のわきの潅木でゆっくり休んでいるメンフクロウを見ることが出来た。かってはアメリカ全土で普通に見られたフクロウであったが、近年、牧場や農家の納屋が少なくなったためその数も激減しており、今ではめったに見られないフクロウの一種となってしまった。

          Mountain Bluebird
          ムジルリツグミ(Mountain Bluebird)
          南アリゾナは多くの渡り鳥の冬の越冬地となっている。草原にはところどころ樫の林が点在していて、頭や背中のブルーが日の光に輝いて美しいムジルリツグミがひらひらと舞っている。彼らは夏に入ると1,500メートル以上の高原で暮らしており普段はめったにお目にかかれる鳥ではないが、冬は10羽前後の群で平地に下りて来るので大変見易い。北米で見られる他のルリツグミ2種のような栗色の部分がなく、全身ルリ色と白のみのシンプルな清楚な美しい鳥である、

          Says Phoebe
          チャイロツキヒメハエトリ(Say's Phoebe)
          心地良い春風に吹かれながら、さざ波のように揺れる草原を見ているとボーと眠くなってくる。
          時々杭や背の高い草からヒラヒラヒラ・・・と空中に舞い上がっては虫を捕って再び同じ所に戻るツキヒメハエトリの動きにハッとして我に返る。

          Glass Land
          この保護区はたくさんの人々のボランティア活動によって維持されている。この日管理事務所で話をした
          ボランティアの管理人夫妻は大きなキャンピングカーで冬はアリゾナの公園、夏はオレゴンの公園と一年の半分以上を Songbird (春の渡り鳥)のような渡りの生活をしている。アメリカには結構この手の老夫婦がたくさんいる。保護区でボランティア活動をする代償にキャンピングカーの駐車代やそれに伴う電気、
          水などの無料サービスが受けられる。彼らはもと学校の先生夫婦でアメリカの中流階級であるが、こうしてのんびりと自分のしたいことをして老後の人生を送っているのは実にうらやましい。

          Skeleton
          保護区のレンジャーが「おもしろい標本でしょう・・・」と説明をしてくれた”骨格標本”
          北米で2番目に大きいアメリカワシミミズク(左56センチ)と小さなコスタハチドリ(右9センチ)のスケルトンが並べられてある。

          Arizona Woodpecker
          チャバネアカゲラ(Arizona Woodpecker)
          Oak Woodland に入るとキツツキやカラ類に出会える。チャバネアカゲラもその一種で、キツツキの中でも唯一茶色の羽である。北米では南アリゾナの一部でしか見られず、数年前英名を「アリゾナキツツキ」と変更された。

          Praire Falcon
          ソウゲンハヤブサ(Prairie Falcon)
          草原ではハイイロチュウヒと共に比較的普通に見られる鷹。ハヤブサと同じぐらいの大きさで杭や電柱に止まってエサ探しをしている姿をよく見る。

          Smuggler
          この保護区はメキシコと国境を接しているので、近年増え続けて問題となっている「違法密入国者」の取り締まりが非常に厳しい。主たる道路には検問所が数多くあり、通過の際は私のような外国人はグリーンカード(長期居住許可証)かパスポートを提示させられる。そして道路のところどころにはこのような「違法密入国者の出没に注意」と書かれた看板が立ててある。彼らの中には麻薬の売人が多く、時々「銃の撃ち合いがあった・・・」という新聞記事を目にすることがある。人のいない早朝に大きなレンズを持ってウロウロしなくてはならない私にとっては緊張する探鳥スポットである。

          アリゾナ・ソノラ砂漠のオアシスで見る冬鳥たち(2012年3月 その3)

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             「スイート・ウオーター・ウエットランド」は再生処理された新しい水を提供するだけでなく、よく整備された
            環境教育施設を利用して小・中学生向けや一般市民に対する自然教育の場所を提供している。
            そしてここは水鳥だけでなく南アリゾナの冬の小鳥たちを楽しむことが出来る。
            Black Phoebe
            クロツキヒメハエトリ (Black Phoebe)
            北米西側の南からメキシコや中米にかけて生息するタイランチョウ科のハエトリで、空中に飛ぶ虫をフライングキャッチしてはまた同じ枝に戻ってくるので大変見やすい鳥である。

            Vermilion Flycatcher (M)
            ベニタイランチョウ (Vermilion Flycatcher)
            やはり空中で虫を捕らえる熱帯のフライキャッチャーで、スズメぐらいの大きさの赤黒の美しい鳥なので
            バーダーやフォトグラファーに大変人気がある。

            Vermilion Flycatcher (F)
            ベニタイランチョウの雌 (Vermilion Flycatcher ♀)
            ベニタイランチョウは北米では南アリゾナの一部と南テキサスの一部にかけてのメキシコ国境沿いでしか見られないメキシコ種である。

            western Tanager
            ニシフウキンチョウ (Western Tanager)
            西側ではごく普通に見られるが、ニューヨークなど東側ではほとんど見られない。フウキンチョウは米国大陸特有の鳥で、特に中米、南米にその種類が多い。

            Lincolns Sparrow
            ヒメウタスズメ (Lincoln's Sparrow)
            南アリゾナでは冬の間しか見られず、春には北カナダやアラスカへ渡って行ってしまう。
            北米には英名の"----- sparrow" と名のつく鳥が34種類もおり、和名ではヒメドリやシトド、スズメモドキなどと呼ばれている。そもそもアメリカ大陸(新世界)には旧大陸のSparrow(学名Passer) は生息しておらず、現在見られるイエスズメやスズメは1800年代にヨーロッパから持ち込まれたものである。
            ヨーロッパからの入植者はシェークスピアの戯曲に出てくる鳥たちを懐かしみ、ヨーロッパのスズメに似ている種には"----Sparrow" という名をつけたようである。

            Aberts Towhee
            メグロトウヒチョウ (Abert's Towhee)
            日本のツグミと同じ大きさで色が地味でしかも低潅木の根元でエサ取りをすることが多く、めったに目のつく所に出て来ない。その数は多いが、南アリゾナの一部の地域でしか見られないまさにアリゾナの鳥である。

            Harriss Hawk 1
            モモアカノスリ (Harris's Hawk)
            もともとメキシコ種で、北米では南アリゾナと南テキサスでしか見られない。

            Harriss Hawk 2
            モモアカノスリ (Harris'a Hawk)
            砂漠の鷹で数は少ないが、よく大きなハシラサボテンに巣を作り子育てをしている姿の写真を雑誌で見ることがある。残念ながら私はまだその光景には出会っていない。

            アリゾナ・ソノラ砂漠のオアシスで見る冬鳥たち(2012年3月 その2)

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               「スイート・ウオーターウエットランド」は1996年に市によって作られた下水処理場で、再生処理された水は農場の灌漑用水や工業用水として利用されている。南アリゾナはほとんどが砂漠なので水は大変貴重。毎日の生活で使用する水道の料金は他の州と比べても非常に高い。ここには5つの池があって”ガマ”や”ハコヤナギ”に囲まれ良く手入れされており、冬は多くの水鳥の越冬地となっている。
              Ruddy Duck 5453
              アカオタテガモ(Ruddy Duck)
              アメリカ大陸でしか見られないコガモぐらいの大きさのカモ。冬羽のメスは地味な色をしていて目立たないが、全体がプクッと丸い体型で短い尾をピーンと立てて泳ぐので可愛らしい。子供の頃、風呂で浮かせて遊んだおもちゃのダックを思い出す。

              Bufflehead 5611
              ヒメハジロ(Bufflehead)
              日本でもまれに冬鳥として見られるコガモより小さいかわいいカモである。春になると北カナダの森林地帯へ渡ってしまうので、私にとっては冬でしか見られない。オス3羽が並んでこちらへ向かって泳いできたところで、朝日に当たって緑、紫、青色の光沢色が美しく映える。

              Pied-billed Grebe 5643
              オビハシカイツブリ(Pied-billed Grebe)
              日本のカイツブリより大きく、全米でごく普通に見られる。日本のカイツブリは街中の公園でも巣を作り雛を育てるので皆がよく知っている身近な水鳥であるが、残念ながらオビハシカイツブリは警戒心が強いのでそのような姿はほとんど見られない。

              American Coot 5426
              アメリカオオバン(American Coot)
              日本のオオバンと同じ大きさで太っている。全米でごく普通に見られる水鳥で、時には街中の公園でもちょくちょく見られる身近な鳥である。

              American Coot 5678
              アメリカオオバンのコートシップ
              2月も終わりごろになると、オス・メスで「クルクルクル」と鳴きあいながら頭をつけ合ったり、顔をつけ合いながらお互いに愛情を確かめ合っているようである。

              American Coot 5681
              アメリカオオバンの求愛
              やがてオスがメスの頭をやさしく嘴で咬み始めると交尾となる。


              アリゾナ・ソノラ砂漠のオアシスで見る冬鳥たち(2012年3月 その1)

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                ツーソンの町から15分ぐらいで行ける「スイートウオーター・ウエットランド」は砂漠では見る機会の少ない水鳥が冬にはかなりの数が集まる。そのためここは冬鳥のスポットとして人気があり、いつもバーダーや散策する人で賑わっている。
                Cinnamon Teal 1
                アカシマアジ (Cinnamon Teal )
                北米西種なのでニューヨークなどの東側では見られないカモ。日に当たると体全体が黄褐色に輝いて美しく、たくさんの鴨にまじって泳いでいてもひときわ目立つ。

                Cinnamon Teal 2
                雄と雌のアカシマアジ
                アカシマアジはこのウエットランドで見られる人気種で、バーダーたちはまずこの美しいカモを探し歩く。

                Blue-winged Teal 1
                ミカヅキシマアジ (Blue-winged Teal )
                日本ではまれな迷鳥で見ることが難しいが、冬のアメリカ南部ではごく普通に見られるコガモぐらいの大きさの鴨。英名ブルーウイングの青い羽が朝日に当たって美しい。

                Blue-winged Teal 2
                南アリゾナは冬でも日中は暖かく気温は20度以上に上がることが多いので、ミカヅキシマアジもゆったりと水浴びしたり羽ばたきをしたり、エサ取りをしながら一日を過ごす。

                Blue-winged Teal 3
                ミカヅキシマアジのコートシップ
                3月が近づくと鳥たちは求愛活動に忙しくなる。雄と雌が静かに泳ぎながら近づき、やがて雌が尾を水中に沈め始めていく。

                Blue-winged Teal 4
                ミカヅキシマアジのコートシップ
                雌が体のほとんどを水中に沈め、顔だけを水面に出し泳ぎながら交尾をする。

                Ring-necked Duk
                クビワキンクロ (Ring-necked Duck )
                日本ではまれに見られる冬鳥であるが、全米の湖沼池で冬はごく普通に見られる。

                アリゾナの広大な綿花畑で珍しい冬鳥を見る(2012年2月 その2)

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                   Cotten Field
                  遠くの山の麓まで続く広大な綿花畑。ここは時々大規模な砂嵐が起きる。近くを通るハイウエイには「砂嵐に注意」と書かれた標識が立っている。昨年CNNニュースでその凄い光景が世界中に放映され、日本でも多くの人々がそのすごさに驚かれたと思う。私も2度ハイウエイを走っていて巻き込まれたことがあるが、とにかく”すごい”という言葉しかない。茶色で高く幅広いカーテンのような砂の幕が遠くの方からアッと言う間に近づいてきて見る間に車が包まれてしまい、突然視界はゼロとなって自分の車のボンネットの先ですら見えなくなってしまう。車を止め砂嵐が去って行くのを待つのみであるが、口や鼻の中が次第にジャリジャリして来て息苦しくなってくる。あの独特な身体が土ぼこりに包まれる感覚は忘れられない。

                  Great Roadrunner
                  アリゾナを代表する鳥の一つオオミチバシリ(Great Roadrunner)。漫画やカートゥーン映画によく出てくる人気者ロードランナーである。数はけっこう多いのだが、残念ながらこれがなかなか簡単には見れない。

                  Great Roadrunner 2
                  オオミチバシリはカッコウの仲間でキジよりずっと小さく、日中は低い潅木の日陰でじっとしていることが多く飛ぶことはめったにない。農道を車で走っていると突然目の前を尾を上下にあげさげしながら足早に横切っていくことがあり、びっくりして思わずブレーキペダルに足がのる。

                  Loggerhead Shrike 2
                  アメリカオオモズ (Logger-head Shrike )
                  日本のオオモズより少し小さい。近年その数が減ってきており、見れる機会が少なくなってきているのが残念。大きな虫やトカゲ、カエルなどを食べるだけあって、嘴の太くて鋭いのが目につく。

                  Loggerhead Shrike
                  チョウゲンボウのようにいつも開けた畑地の電線に止まってえさを探していることが多いが、寒い冬の朝などは低い潅木に下りて来てエサ取りをするので目の高さで容易に見ることが出来る。

                  Ferruginous Hawk
                  アカケアシノスリ (Ferruginous Hawk )
                  日本のトビぐらいの大きさで、赤茶と白のコントラストが美しい鷹である。農耕地には大きくて高い樹木が少ないので、いつも電柱か鉄柱に止まってエサ探しをしている姿を見ることが多い。

                  Ferruginous Hawk 2
                  綿花畑の南端ピカチョ州立公園の柱サボテン(サワーロ)林に飛んできたアカケアシノスリ。

                  Northern Caracara
                  野菜畑のはるか遠くに珍しいメキシコ種の鷹カラカラ(Northern Caracara) が1羽おりていた。これまで南テキサスの一部でしか見られなかったが、ここ数年アリゾナのこの畑地でも冬には小さい群が見られることがある。

                  アリゾナの広大な綿花畑で珍しい冬鳥を見る(2012年2月 その1)

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                    冬の鳥見のフィールドにしている”サンタクルーズ・フラッツ”はアリゾナ州都フェニックスと第二の町ツーソンの中間にある大きな綿花畑である。
                    Rufous-backed Robin 3
                    メキシココマツグミ (Rufous backed  Robin)
                    昨年の冬に続いて今冬も同じ農家の庭先に現れたメキシココマツグミ。北米ではここ南アリゾナで数年に一度しか見られない珍しいメキシコ種である。全米でごく普通に見られるコマツグミ(American Robin)との違いは背中と肩の部分が赤茶である。

                    Rufous backed Robin 2
                    農家の庭木の小さなベリーの実をついばむメキシココマツグミ。日本のツグミとほぼ同じ大きさ。この日も珍種を見ようと十数人のバーダーが農家を囲むようにして見入っていた。もし日本でこの手の珍種が現れたら、きっとすごい数のカメラの放列が見られるかもしれない・・・と思いながらゆっくりメキシコ種を楽しむ。ちなみに、このとき長いレンズを付けたカメラを持って鳥見をしていたのは私一人であった。

                    Mountain Plover 1
                    ミヤマチドリ (Mountain Plover)
                    チドリの仲間でありながら水辺から遠く離れたロッキー山脈からミシシッピー川にいたる樹木のない広大な草原に生息しているのでほとんど見れる機会がないが、12月に入ると毎年この農耕地に群でやって来て冬を過ごしてゆく。

                    Mountain Plover 2
                    綿花畑の中は農道を挟んでところどころに芝生を育てる緑色のフィールドがあり、ミヤマチドリはここでエサ取りをすることが多いのでスコープでは見やすいが、ほとんどが私有地で畑に入ることが難しく鳥との距離が遠いのが残念。

                    Yellow-headed Blackbird
                    キガシラムクドリモドキ (Yellow headed Blackbird)
                    西側では冬に大きな群を作って畑地でエサ取りをしたり、右に左に飛び回ったりする姿をよく見かける。
                    低い潅木の枝に鈴なりになって朝日を浴びる光景は実に美しい。

                    Western Meadow Lark
                    ニシマキバドリ (Western Meadow Lark)
                    草原を代表する鳥の一つであるが、冬は平坦な畑地で群をなしてエサ取りをしている。よく似ているヒガシマキバドリ(Eastern Meadow Lark) とのフィールドでの判別のポイントは鳴き声であるが、冬は囀ってくれないので識別に大変苦労する。

                    アリゾナで冬を過ごすカナダヅル(2012年1月 その2)

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                       ツルの越冬地サルフアー・スプリング・バレーは大規模なトーモロコシ畑、それにレタス、トウガラシ、ピーカン、リンゴなどを栽培する長さ160キロ、巾40キロの広大な農耕地である。
                      カナダヅル飛翔と山
                      渡りをする3亜種のカナダヅルはほとんどが数の多いヒメカナダヅルであるが、混在した群をフィールドで見るとチュウカナダヅル、オオカナダヅルとの判別は大変難しい。

                      カナダヅルとオナガガモ
                      カナダヅルとオナガガモが一緒にエサ取りするのどかな午後の池。

                      カナダヅルの求愛ダンス
                      若鳥が求愛ダンスの練習を始める。

                      カナダヅルの求愛ダンス
                      求愛ダンスもだいぶ形になってきた若鳥。

                      カナダヅルの求愛ダンス
                      3月に入るとカナダヅルたちは保護区を飛び立って北へ上がり、最初の中継地ネブラスカ州のプラット川流域に集まる。(「過去の記事」のコンテンツのページの「アメリカ国内鳥見旅便り」を参照)そして彼らはここからさらに数千キロ北にある北カナダやアラスカ、シベリアへ向けて長い旅を続ける。

                      カナダヅルの水浴び
                      カナダヅルは背中や首、胸の羽を鉄分を含んだ泥水で汚す習性がある。

                      カナダヅルの大群
                      サルフアー・スプリング・バレーには毎冬2万羽から2万5千羽のカナダヅルがやって来て春の渡りまで数ヶ月を過ごす。


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