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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

アリゾナで冬を過ごすカナダヅル(2012年1月 その2)

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     ツルの越冬地サルフアー・スプリング・バレーは大規模なトーモロコシ畑、それにレタス、トウガラシ、ピーカン、リンゴなどを栽培する長さ160キロ、巾40キロの広大な農耕地である。
    カナダヅル飛翔と山
    渡りをする3亜種のカナダヅルはほとんどが数の多いヒメカナダヅルであるが、混在した群をフィールドで見るとチュウカナダヅル、オオカナダヅルとの判別は大変難しい。

    カナダヅルとオナガガモ
    カナダヅルとオナガガモが一緒にエサ取りするのどかな午後の池。

    カナダヅルの求愛ダンス
    若鳥が求愛ダンスの練習を始める。

    カナダヅルの求愛ダンス
    求愛ダンスもだいぶ形になってきた若鳥。

    カナダヅルの求愛ダンス
    3月に入るとカナダヅルたちは保護区を飛び立って北へ上がり、最初の中継地ネブラスカ州のプラット川流域に集まる。(「過去の記事」のコンテンツのページの「アメリカ国内鳥見旅便り」を参照)そして彼らはここからさらに数千キロ北にある北カナダやアラスカ、シベリアへ向けて長い旅を続ける。

    カナダヅルの水浴び
    カナダヅルは背中や首、胸の羽を鉄分を含んだ泥水で汚す習性がある。

    カナダヅルの大群
    サルフアー・スプリング・バレーには毎冬2万羽から2万5千羽のカナダヅルがやって来て春の渡りまで数ヶ月を過ごす。

    アリゾナで冬を過ごすカナダヅル(2012年1月 その1)

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       北アメリカで見られるツルはアメリカシロヅル(Whooping Crane) とカナダヅル(Sandhill Crane) の2種類である。アメリカシロヅルは絶滅危惧種で数が少なく越冬地はテキサスのアランサス保護区であるが
      (過去の記事のコンテンツのページ「アメリカ国内鳥見旅便り」参照)、カナダヅルはその数が多いので越冬地も南の州に数ヶ所ある。アリゾナにも一ヶ所だけカナダヅルが冬を過ごす場所があり、そこは私が冬のフィールドの一つとしているスポットなので、今年も一月に入って3度訪れる機会があった。
      空飛ぶ姿
      カナダヅル(Sandhill Crane)
      カナダヅルの越冬地サルファー・スプリング・バレーに入ると、アリゾナの抜けるような青空にV字型編隊を組んで渡りの訓練をしている姿が目に入る。

      一羽の♂
      カナダヅルは亜種が6種類。その内の3種類(ヒメカナダヅル、チュウカナダヅル、オオカナダヅル)が渡りをするが、残る3種類はミシシッピー州、フロリダ州、キューバのごく限られた地に生息していて渡りをしない。

      群と景色
      サルファー・スプリング・バレーの南端、メキシコ国境近くに1997年アリゾナ州が買い取った1400エーカー(570ヘクタール)のホワイト・ウオーター・ドロウ野生生物保護区がある。

      成長、若、群
      カナダヅルは午前中きれいに茎を刈り取られたトーモロコシの切り株畑でエサ取りをし、午後遅くにこの保護区の浅い池に集まって来る。

      一斉に飛んだ姿
      近くを滑空するアカケアシノスリの姿に驚いて一斉に飛び立つカナダヅル。

      水の中の2羽
      カナダヅルは泥がついた嘴で羽を整えるが好きで、暖かい日が差す午後は池の浅瀬を歩き回る。

      オハイオ州エリー湖マギーマーシュ保護区(2011年5月 その8)

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        アメリカムシクイたちがエリー湖を渡ってさらに北の営巣地へ旅たった後、マギーマーシュは夏鳥たちの天下となる。 アメリカムシクイの囀りが少ない寂しくなった保護区を後にしてオハイオを離れ、ナットキングコールのヒット曲で有名な「ルート66」 をひたすら走り、広大な牧草地や綿花畑が延々と続くカンサス、オクラホマの長閑な風景を楽しむ。そしてテキサスに入るやいなや車窓の風景が突然変わって牧草地の中に石油を汲み上げる大きなポンプが無数に立ち並ぶ人工的な光景となり、昔見た映画、ジェイムスディーンの「ジャイアンツ」のシーンを思い浮かべる。

        Black-billed Cuckoo

        ハシグロカッコウ (Black-billed Cuckoo )
        日本のカッコウよりも小さく、鳴き声は日本のカッコウのように木の天辺で高らかに鳴くのと違って、低く「クークークー」とハトのような地味な声を出す。これによく似た種で嘴が黄色いキバシカッコウがいる。

        Whip-poor-will

        ホイップァーウィルヨタカ (Whip-poor-will )
        このへんな名前は鳴き声からきている。たくさんのバーダーが行き交うボードウォークのすぐ横、手の届く近さのしかも地面すれすれの低い枝で、人の動きや話し声などまったく気にせず、時々薄目を開けて気持ち良さそうに寝ていた。

        Eastern Screech Owl

        アメリカオオコノハズク ( Eastern Screech Owl )
        22センチと日本のコノハズクとほぼ同じ大きさで何処にでも居るポピュラーな種である。大都市ニューヨークの中心街にある公園セントラルパークでもちょくちょく見られる。

        Scarlet Tanager

        アカフウキンチョウ ( Scarlet Tanager )
        18センチと日本のシメぐらいの大きさであるが、赤黒の派手でダンディーな夏鳥である。特に新緑の中で見るとハッとするほど美しい。

        Rose-breasted Grosbeak

        ムネアカイカル ( Rose-breasted Grosbeak )
        日本のイカルより少し小さいが、色が派手で目立ち大きく見える。日が良く当たる枝で囀ってくれるので大変見やすい。

        オハイオ州エリー湖マギーマーシュ保護区(2011年5月 その7)

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           今回のマギーマーシュのバーディングではアメリカムシクイだけで34種類(北米では58種そのうち東側で見られるのは38種)見ることが出来、昨年のスローだったのと比べると大満足の旅であった。
          地元紙に何十年ぶりの「ビッグウイーク」であり、州が”力”をいれている「バードフェスティバル」も大成功であった・・・・というニュースが大きく報じられていた。

          Philadelphia Vireo
          セアオモズモドキ(Philadelphia Vireo)
          モズモドキは新大陸(アメリカ大陸)独特の鳥で、なかでもこのセアオモズモドキは数がすくないのでそう簡単には見れない・・・・とあって今回も多くのバーダーが「ついに見れた!」と興奮していた。

          Baltimore Oriole
          ボルチモアムクドリモドキ(Baltimore Oriole)
          日本のハクセキレイぐらいの大きさで、東側では春から夏にかけてごく普通に見られる渡り鳥である。車に戻って昼めしを食べている時、高い木の上から口笛を吹くような独特の囀り声が聞こえてきたので、車の前の枝にオレンジを掛けてやるとさっそく食べに下りて来てくれた。

          Orchard Oriole
          アカクロムクドリモドキ(Orchard Oriole)
          ボルチモアムクドリモドキほど派手さはないが、しっとりとした赤黒のボディーが美しく数も少ないので人気がある。心地良い春風に吹かれ、Songbird を見ながら飲むコーヒーの味は格別である。

          オハイオ州エリー湖マギーマーシュ保護区(2011年5月) その6

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             州が”力”を入れている「バードフェスティバル」が始まると一段と人の数が多くなる。大きな駐車場も車が満杯、色々な州のカラフルなナンバープレートが並び壮観である。しかし、私の車のような「アリゾナ・ナンバー」を付けた車はさすが一台もなく大変珍しがられた。「ほーアリゾナから来たのか・・・」とたくさんの人が声を掛けてくるし、ナンバープレートの写真を撮っていく人も多かった。私の住むアリゾナ・ツーソンからここまで2,400キロもあるのだから、いくら車社会の米国でも珍しがられるほどの”好き者”なのかもしれない!
            Yellow-rumped Warbler
            キヅタアメリカムシクイ(Yellow-rumped Warbler)
            アメリカムシクイの中でもひときわ数が多い。昨年日本でも見られ大騒ぎとなったようであるが、このような美しい夏羽ではなかったのが残念。
            Nashville Warbler
            ズアカアメリカムシクイ(Nashville Warbler)
            アメリカムシクイは色彩の美しい種類が多いのと、毎年春に姿を現わし秋には中南米へ去ってしまうので短期間しか見られず、しかも体が小さい上に高い木で葉隠れするようにエサ取りをするので見つけるのが難しい。そんな理由からだろうか、人よりも早く見つける識別のチャレンジが面白いので大変人気の高い鳥である。
            American Redstart
            ハゴロモムシクイ(American Redstart)
            「ワーブラーウイーク」と呼ばれるアメリカムシクイが最も多く集まる週は早朝の鳥たちのコーラスが見事である。昔、日本でも軽井沢や富士吉田で夏にはこのような鳥たちの囀りのコーラスを楽しめたことを思い出す。

            オハイオ州エリー湖マギーマーシュ保護区(2011年5月 その5)

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               保護区は柵付きの長いボードウオークが完備されていて、人と鳥が区分けされており、Songbird(春の渡り鳥)が安心して高い枝から低い目の高さまで下りて来てエサ取りをするので大変見やすく写真も撮りやすいのでここは近年春の重要探鳥スポットの一つとして人気が高い。
              Blackpoll Warbler
              ズグロアメリカムシクイ(Blackpoll Warbler)
              アメリカムシクイの中で最も距離の長い渡りをする。特に秋は北カナダの営巣地から大西洋に出ていっきに南米アルゼンチンまで8,000キロ以上の旅をする。最高は3日間飲まず食わず、ノンストップで3,500キロ近くも飛び続けるようである。たった14センチの小さな体でのこの長距離の渡りはまさに驚異である。
              Northern Parula
              アサギアメリカムシクイ(Northern Parula)
              このムシクイも高い木の天辺でエサ取りをすることが多く、なかなか写真を撮るチャンスに恵まれないので何回もチャレンジする楽しみがある。
              Black-throated Green Warbler
              ノドグロミドリアメリカムシクイ(Black-throated Green Warbler)
              長い渡りの旅で疲れきっているのだろうか?木の枝に上がることが出来ず、グラウンドでエサ取りしている珍しい姿を見る。

              オハイオ州エリー湖マギーマーシュ保護区(2011年5月その4)

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                 5月中旬になるとエリー湖畔に暖かい南の風が吹き、北へ渡る鳥たちも群となって一挙に北上して来るので、保護区の中の鳥の数も日ましに増え賑やかになってシャッターチャンスも多くなる。
                Magnolia Warbler
                シロオビアメリカムシクイ(Magnolia Warbler)
                近年、中南米のコーヒー栽培方法が木陰でなく太陽の光をさんさんと当てて育てるアフリカ方式に改良され、コーヒーの増産には成功したものの、樹木がどんどん伐採されたためアメリカムシクイの越冬地の環境が破壊され、そのためアメリカムシクイの数も減少してきている。
                Chestnut-sided Warbler
                ワキチャアメリカムシクイ(Chestnut-sided Warbler)
                アメリカムシクイは高い樹木の天蓋でエサ取りをすることが多いのと、小さくてチョコマカ忙しく動き回るので初心者のバーダーには双眼鏡でその姿をとらえるのが少々難しい。しかし、この保護区では長い渡りの旅でお腹をすかした鳥たちがエサ取りに夢中で低い目の高さの枝に下りて来てくれるので大変見易く写真も撮りやすいのでありがたい。
                Connecticut Warbler
                ハイムネアメリカムシクイ(Connecticut Warbler)
                このムシクイはもともと生息数が少ないので見れるスポットも限られており簡単に見ることが出来ない。しかも主にグラウンドでエサ取りをすることが多いのと、ほとんど低い潅木の茂みの中に入ってなかなか姿を見せてくれないので、毎年バーダーたちが血眼になって探す種類の一つである。

                オハイオ州エリー湖マギーマーシュ保護区(2011年5月その3)

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                   今年の春の天候は雨と北風の吹く日が多く、渡り鳥たちにとっては厳しい天気が続き、そのため中南米の越冬地から北へ上がってくるのに大変苦労し途中で足止めをくっていたようで、彼らがエリー湖に現れるのが例年より遅かった。
                  Prothonotary Warber
                  オウゴンアメリカムシクイ(Prothonotary Warbler)
                  黄金色に輝く美しさからムシクイの中でも特に人気がある。高い”ツイーツイーツイー”という囀りが保護区内に響き始めるとまさに春の到来を感じる。
                  Canada Warbler
                  クロボシアメリカムシクイ(Canada Warbler)
                  胸の黒いネックレスが魅力的で可愛くバーダーに大変人気がある。
                  Bay-breasted Warbler
                  クリイロアメリカムシクイ(Bay-breasted Warbler)
                  アメリカムシクイは冬を中南米のコーヒー園で過ごす。中南米のコーヒーは高い樹木に囲まれた木陰で育つので、この樹木がアメリカムシクイの貴重な冬の越冬地となっている。



                  オハイオ州エリー湖マギーマーシュ保護区(2011年5月 その2)

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                     エリー湖の対岸(北側)はカナダ・オンタリオ州で、やはり春の渡り鳥が集まる有名なポイントピリー国立公園である。数時間のフェリーで簡単に行けるので両方で春のソングバード(Songbird) の渡りを楽しむバーダーも多い。

                    ホオアカアメリカムシクイ(Cape May Warbler)
                    ホオアカアメリカムシクイ(Cape May Warbler)
                    肌寒い初春の天候でも早い渡りのアメリカムシクイが一年ぶりに元気な姿を見せてくれると寒さも吹っ飛んでしまいます。

                    キマユアメリカムシクイ(Blackburnian Warbler)
                    キマユアメリカクシクイ(Blackburnian Warbler)
                    まだ花や緑が少なく枯れ枝の多い保護区の林でこのムシクイの萌えるようなオレンジ色を見ると春の到来を感じる。

                    ノドグロルリアメリカムシクイ(Black-throated Blue Warbler)
                    ノドグロルリアメリカムシクイ
                    (Black- throated Blue Warbler)
                    アメリカムシクイは13センチとスズメより小さいが、その色とりどりの種類と鳴き声に魅せられる人が多い。

                    オハイオ州エリー湖マギーマーシュ保護区(2011年5月)

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                       春の渡りのメッカ”マギーマッシュ”は五大湖の一つエリー湖南岸の保護区で、北へ渡るアメリカムシクイが一堂に集まる有名なスポットである。昨年に続く2度目の訪問であるが、今年は”ビッゲスト・ウイーク”と言われる5月中旬を中心に一週間滞在をして、スケールの大きい春の渡りを堪能した。
                      アメリカムシクイだけで34種類、その他のソングバード(春の渡り鳥の総称)を入れると127種類も見ることが出来た。滞在中には「バードフェスティバル」がもようされており、米国各地、ヨーロッパや豪州、日本などからたくさんの人が来ており、土、日は凄い人の数であった。そして世界のバーダーが血眼になって探すハイムネアメリカムシクイ (Connecticut Warbler) が3日間も現れ、フェスティバルを盛り上げた。


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