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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

寒中見舞い 2016年 (上)

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    サワーロと雪山
    「小寒」を迎え、ソノラ砂漠は冷たい雨で、周りの山々では雪が降る。

    寒中お見舞い申し上げます。
    暦の上では「小寒」を過ぎてソノラ砂漠もめっきり寒くなり、花がなくなって落葉樹の葉も落ち、淋しい風景となりました。砂漠で生活する「生き物」たちはエサ探しと寒さを凌ぐため人家の庭や軒先を利用して一生懸命生き延びています。今回は庭で見られるそんな逞しい彼らの姿を紹介しましょう。
     
    アガベに止まるコスタハチドリ
    テキーラ酒の原料となるアガベ( Agave / リュウゼツラン)に止まって、冷たい北風を避けるコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) のメス。

    夕方、日が落ちる頃になると、ハミングバードはフィーダーから出来る限り近い背丈の低い草や木の枝に来て、寝る前のエサ取りに忙しい。特に冷たい北風が吹く寒い夕方は、寝る直前ぎりぎりまでフィーダーの砂糖水を取らなくてはならないので、アガベからフィーダーに上がっては砂糖水を舐め、またアガベに戻って休むことを真っ暗になるまで繰り返し、庭にライトがつき始めると近くの小灌木に潜って眠る。
     
    壁で眠るコスタハチドリ
    壁にへばりついて眠る珍しいコスタハチドリ ( Calypte costae ) の姿。

    早朝の気温が零下まで下がる日が2日〜3日続き、しかも雨が降った寒い先週の夜、ハミングバードが玄関の壁と天井が合わさる角でキツツキのように尾を拡げて縦に止まり、朝までじっと寝ている不思議な姿を見た。ハミングバードが日中飛び回る姿は庭で毎日のように見ているが、このような寒さに耐え寝ている姿を間近に見るのは初めての経験で大変驚いた。
     
    玄関横のタランチュラ
    玄関の片隅でじっとしている毒蜘蛛タランチュラ ( Desert Tarantula ) 。

    冬の砂漠は日中と夜の気温の差が時には25度以上あることもあり、「生き物」にとっては厳しい生息環境となる。大型の蜘蛛タランチュラはめったに人家近くには現れないが、酷寒の日が続くと少しでも暖かさを求めて、北風が遮られる玄関や庭のポーチの壁に張り付いていたり、時にはガレージの中に入って来ることもある。
     
    タンチュラのクローズアップ
    玄関のドアー横の片隅でじっとしているタランチュラ ( Aphanopelma chalcodes ) 。

    タランチュラは砂漠に生息する大型の毒蜘蛛で、体長は8センチ、毛深く、黒くて大きい足と太い体なので最初見るとギョッとするが、人を襲うことはほとんどない。非常に性格がおとなしく、手のひらにのせても静かに歩くだけで、強く掴まないかぎりは刺さないし、毒はハチより弱いので刺されてもたいして痛くない。庭に植えてある花の芽を食べる害虫を駆除してくれるので、私にとっては大切な「生き物」である。

    謹賀新年 2016年元旦

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      ソノラ砂漠からレモン山
      ソノラ砂漠から見る雪をいただく元旦のレモン山。

      あけましておめでとうございます。本年もひきつづき私のブログ「藤波レポート」をよろしくお願い申し上げます。今年もアメリカ国内、南アリゾナの雄大な自然や美しい花、蝶、可愛い鳥たち、そしてそこに生活する「生きもの」たちの姿を写真とともにお届けいたします。
       
      虹がかかる大サボテン
      大サボテン Saguaro の上にかかる元旦の虹。

      除夜の鐘の音もなく、アメリカワシミミズク ( Great Horned Owl ) の低い鳴き声を聞きながら過ごす静かな晦日の夜、午前0時とともに何カ所から突然元旦を知らせる花火があ上がり、「ニューイヤーズ、イブ、パーティー」でシャンペンを飲み大晦を楽しんでいた家々からバラバラと人々が庭に出て来て、「ハッピーニューイヤー」の歓声があがり砂漠の静まりが吹っ飛んでしまう。日本が正月明けした16時間後(日本時間鵯日元旦の午後4時)、南アリゾナも元旦を迎えた。元日はあいにくソノラ砂漠の一部で冬の雨が降っており、今年初の虹が見らました。エルニーニョの関係で今冬のアリゾナは雨が例年より多く、早朝の零下になる日も時々ある寒さで、鳥たち特にハミングバード(ハチドリ)には少々寒さが辛い冬となりそうである。
       
      朝のコスタハチドリ
      体を膨らませじっと日が差してくるのを待つコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) のオス。

      元旦の朝、庭に出てまず今年最初に目に入って来た鳥はハミングバードでした。ほとんどのハミングバードが暖かい中南米へ下りて行ってしまった砂漠に、コスタハチドリは残って庭に出されるフィーダーを頼りにじっと寒さに耐えてます。体長たった9センチしかない小さいハミングバードは寒く零下になる夜はほぞ仮冬眠の状態で過ごすので朝日に当たって早く体を暖めなくてはならない。花から花へホバリングしながら舞うように優雅に飛ぶ可愛らしい姿とはまったく違う厳しい姿です。
       
      屋根の上のロードランナー
      元旦の寒い朝、屋根に上がって初日の出を見るオオミチバシリ ( Greater Roadrunnner / Geococcyx californianus ) 。

      ロードランナー(オオミチバシリ)は飛ぶことよりも歩くことと走ることが得意な鳥です。エサ取りのテリトリーが大変広いのと木陰に隠れるのが上手いので、ソノラ砂漠には数多くいてもなかなか身近に見れるチャンスが少ない。しかし、冬場は比較的暖かい人家の周りでエサ取りすることが多く、冬の寒い日はこうして屋根に上がり暖をとる珍しい姿も見ることがある。

      ハッピーホリデー 2015年クリスマス

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        カード/アカフトオハチドリ
        南アリゾナ、ソノラ砂漠のクリスマスカード/アカフトオハチドリ

        アメリカは11月末のサンクスギビングデーの休日からホリデーシーズンに入り冬休みをとる人が多く、家族が集まって、また友人同士でのパーティーが盛んです。南アリゾナのクリスマスは「ホワイトクリスマス」とはならない暖かさですが、日中20度ぐらいまで上がる気温も早朝は寒くなって時には零下まで下がって鳥たちも震えてます。
         
        サンタ帽子のサワーロサボテン
        ソノラ砂漠を象徴する大サボテン ( Saguaro ) にサンタクロースの帽子が被されてます。

        11月いっぱい咲いていた花はほとんど散ってしまい、花蜜を主食とする小さなハミングバード(ハチドリ)は人が与えてくれるフィーダーの砂糖水が頼りとなります。ほとんどのハミングバードは中南米へ渡って行きますが、近年庭にフィーダーを掛ける家が多くなり、この砂漠に残って冬をそしてクリスマスを過ごすハミングバードの数も多くなってきてます。
         
        ライト巻かれたサワーロサボテン
        クリスマスライトが巻かれた大サボテン ( Saguaro / 弁慶柱 )

        ソノラ砂漠に住んでる多くの人々は家の前や庭に Saguaro サボテンを植えております。雪が積もる北の州で見られるクリスマスツリーのモミの木はここでは見られません。そのかわり、大きくそびえるのは Saguaro だけです。ホリデーシーズンに入ると人々はこの大サボテンにサンタの帽子を被せたり、クリスマスのイルミネーションを巻いて楽しみます。全身固く鋭い棘に包まれたサボテンにライトを巻き付ける作業また取り外す作業は大変な苦労がいると思われます。私はやはり大自然の中で見る立派な Saguaro が好きですし、このように人工物で飾られたものはあまり見たくありませんので我が家にはいっさいありません。
         
        ミッスルトーとコスタハチドリ
        玄関のミッスルトーの横(右上)で朝日に当たり暖をとるコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) 。

        クリスマスが近づくと、南アリゾナのソノラ砂漠も早朝は気温が零下まで落ちる時があります。寒い夜は半冬眠状態で眠るハミングバードは、夜が明けると体を温めなくてはなりません。朝日が当たって暖まった家の壁は彼らにとって絶好の場所であり、フィールドではなかなか見ることの出来ない、尾を拡げて体を支えるキツツキのような姿で暖まっています。

        今年も一年私のブログを見ていただきありがとうございました。どうか皆様、良い年をお迎えください。
        来る年もよろしくお願い申し上げます。

        バードストライク 2015年夏

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          コスタハチドリ、テラスに落下
          窓ガラスに衝突してテラスに落下したハミングバード(コスタハチドリ♂ Costa's Hummingbird / Calypte costae

          バードストライク ( Bird Strike ) は英語がそのままカタカナ日本語になってしまったほど新聞紙上にもよく出手来る言葉である。南アリゾナのソノラ砂漠の小さな我が家でも「バードストライク」を真剣に考えなくてはならない問題となって来た。
           
          ヒメキンヒワ花のポットに落下
          ヒメキンヒワ ( Lesser Goldfinch / Carduelis psaltria ) 求愛飛行をしている時に窓ガラスに激突。運良くテラスの花のポットに落下。ショックで口を開けて目を白黒させてる。

          バードストライクは日本では主に航空機と鳥が衝突する事故をいうが、近年はこの他にも高速道路を走る自動車、風力発電の風車、ライトアップされてるビルや灯台などでも事故は増加している。環境保護団体の多くは風車やタンカーのオイル漏れなどが招く鳥の大量死は問題視するが、高層ビルなどの窓ガラスに激突して死ぬ鳥の数のほうが多いことをあまり認識していないようだ。
           
          ノドグロヒメドリ手のひらの中
          ノドグロヒメドリ ( Black-throated Sparrow ) テリトリー争いでガラス窓に激突。一羽は即死、もう一羽は脳しんとうをおこしてるのだろう?手のひらでじっとしている。

          ニューヨークのような大都市の近代的なビルでは室内に太陽光を取り入れ明るくしてエネルギーの効率を上げるためガラス窓を大きくしたり壁全体をガラス張りにして鏡のようにするビルが多い。しかし、これらのガラスは鳥たちにとっては大きな障害物で、激突して死んでしまう鳥の数は北米だけで毎年100万羽以上と言われている。
           
          ノドグロヒメドリ庭石の上
          ノドグロヒメドリ ( Amphispiza bilineata ) は数分すると意識が戻って来たらしく、目を開けて首を左右に降り始めた。

          アリゾナの大きな町「フェニックス」や「ツーソン」にはガラス張りの大きなビルはほとんどなく、また夜はライトアップされてるビルも少ないのでバードストライクは今の所あまり問題視されていない。しかし、自然界には存在しない「ガラス」というものを鳥たちは障害物として認識することや避けることが出来ない。砂漠の私が住んでる所も、近年は大きなガラス窓を付ける家が多くなり、激突して死んでる鳥の数も多くなってきていると思われる。
           
          ノドグロヒメドリ庭木
          意識が戻ったノドグロヒメドリは、小さく羽ばたきながら近くの低い灌木にかろうじて止まり、数分間休んだ後無事砂漠へ戻って行った。

          私が住んでる住宅街は町(ツーソン)から40キロ離れた郊外のリゾート地にあり、2階以上の建物は建てられないので大きなビルはない。しかし、住んでる人々の家は部屋から直接雄大な山や大サボテンの林立する砂漠などを見れるように大きなガラス窓が付けられてる。鳥たちはこれらのガラスに映る青い空や緑の木々、そして背景が本物の空や木々と区別がつかず飛び込んで来るようだ。
           
          スクリーン掛った窓と扉
          鳥の衝突を回避するためスクリーンを掛けた庭への出入り口のガラス戸とガラス窓。

          我が家でもここ数年、毎年5羽以上の鳥が衝突する事故があり、昨年ついにガラスの入ってる全窓と扉にスクリーンを取り付けた。その結果、鳥の衝突事故は皆無となり一安心しているところである。最近このようなスクリーンを取り付ける家が少しづつ増えてきてはいるが、少々コストが掛かるのと、家の中が暗くなって外の景色が見難くなるデメリットがあり、なかなか普及しないようだ。

          残暑見舞い 2015年夏

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            コスタハチドリ水飲み
            40度を超す連日の猛暑にハミングバード(コスタハチドリ/ Costa's Hummingbird ) が一日何回も水場にやって来る。
            ハミングバードは岩場を流れる水が好きで、ホバリングしながら長い舌で上手に水を舐める。

            今年の日本の夏は連日の猛暑でウンザリされてる方が多いでしょう。南アリゾナもそれに負けないぐらい極暑の日が続いており、日中は「生き物」たちも日陰に入って静かにしてます。そんな暑いソノラ砂漠から残暑お見舞い申し上げます。
             
            モモアカノスリずぶ濡れの姿
            吹き付ける激しい雨に打たれ、全身ずぶ濡れのモモアカノスリ ( Harris's Hawk ) 。

            南アリゾナの本格的な夏は7月から9月の「モンスーン期」です。年間雨量が非常に少ないソノラ砂漠の木や花、サボテン、「生き物」にとってはまさに恵みの雨が降ってくれる季節です。そのため砂漠のほとんどの木やサボテンはこの時期だけ成長をする’’’’’’と言われてます。
             
            雨のカーテン
            積乱雲から黒いカーテンが下りて来ると雨が降りだし、雷がなり始めて強い風が吹くパターンが「モンスーン期」の特徴。

            メキシコ湾から熱い湿った空気が乾いてる砂漠に入り込み、積乱雲ができて雷雨となります。砂漠の雷雨は " Isolated Thunder Storm " といって、小さい地域に激しい風と雷をともなった雨が叩きつけるように降ります。そして集中豪雨となって川のない砂漠から鉄砲水のように吹き出して来る水が、道路に溢れ数時間通行止めになることがよくあります。南アリゾナ独特な道路標識 " Do Not Enter When Flooded " は無視出来ない大切な標識です。
             
            ロードランナー屋根上
            オオミチバシリ ( Greater Roadrunner ) 。屋根を走り回るユーモラスな珍しい姿が見られるのもモンスーン期だからです。

            モンスーン期は虫が大量発生します。それを求めてカエルやトカゲが活発に動き回ります。トカゲを大好物とするロードランナーもこの時期になると人家の庭やゴルフ場にちょくちょく現れます。屋根瓦に隠れる虫やトカゲを探しながら屋根や高い塀の上を歩き回り、大量の雨水が川のように流れる舗装道路で静かに歩きながら雨水と一緒に流れて来る色々な虫を捕つている姿も見ることが出来ます。
            コアメリカヨタカ夕焼け空
            夜行性のコアメリカヨタカ ( Lesser Nighthawk ) 。雷雨が去った夕方、まだ明るいうちからエサ捕りに飛び始める。

            激しいスコールのような雷雨が去って、雲間から砂漠のギラギラする太陽が再び顔を出す。飛びながら空中の虫を補食するヨタカが頭の上すれすれに低く滑空して行く。早いスピードで上下、左右の方向転換を交えて飛ぶ姿は見ていても気持ちが良い。まもなく彼らは中南米へ去って行き姿を消すので、ソノラ砂漠の荒っぽいモンスーンの夏も終わりに近づいてます。そして涼風が吹き始めると湿度は5%から10%台まで落ち、サラッとした抜けるような紺碧の秋空の毎日となります。

            雪の元旦 ソノラ砂漠2015年 (後編)

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              雪景色とサワーロサボテン
              大サボテン Saguaro のまわりは白一色。

              元旦の早朝、ソノラ砂漠は白黒の幻想的な風景となった。雪が積もって何の音も聞こえてこない銀世界の中に南アリゾナを象徴する Saguaro サボテンが寒さに耐えながらリンとして立っている姿は実に素晴らしかった。
               
              Rock Wren
              雪が解け始めたグラウンドでエサ取りするイワミソサザイ ( Rock Wren / Salpinctes obsoletus )

              8時を過ぎた頃からグラウンドの雪が解け始め、鳥たちの動きも活発になる。イワミソサザイが滅多にない雪に戸惑いながらも歩きながらエサ取りを始める。
               
              Curve-billed Thrasher
              すっぽり雪を被った小枝でボーとしているマルハシツグミモドキ ( Curve-billed Thrasher / Toxostoma curvirostre ) 。

              一年を通して砂漠に暮らす鳥たちにとってこんな大雪は初めての経験であろう。朝のエサ取りも忘れ、長い時間、雪の積もった枯れ枝でボーゼンとしている姿は印象的であった。
               
              Costas Hummingbird Feeder
              降雪の後の寒い朝、懸命にフィーダーの砂糖水を舐めるコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) 。

              元旦は初日の出が見られる直前と直後の1時間ほどは急激に気温が下がり零下となった。フィーダーの砂糖水が見る見るうちにシャーペット状に凍り始めたので急遽温めて作り直し再び下げてやるとコスタハチドリは待ってました’’’’’’’’’とすっ飛んで来た。
               
              Costas Humm. Sitting Branch
              日の出直後の寒さにじっと枯木の上で動かないコスタハチドリ ( Calypte costae ) 。

              ほとんど花の蜜が取れない寒いこの時期は、彼らの生きて行く上で庭のフィーダーが唯一の頼りとなる。フィーダーの砂糖水を舐めてはすぐ横の雪が凍り付いてる低い枝先にとまり体が暖まるのをじっと待っている。たった9センチの小さなコスタハチドリが枯木にとまってじっとしている姿を見ていると、厳しい冬を生き抜いてる逞しさを感じる。
               
              Cactus Wren
              砂漠に降り積もった雪とサボテンミソサザイ ( Cactus Wren / Campylorhynchus brunneicapillus ) 。

              ソノラ砂漠の冬は毎年雪がパラパラと1回ないし2回程度降るが、これほど積もるのは珍しい。しかも、1月1日元旦の朝の雪景色は今までにないようで、地元の人も大騒ぎをしていた。

              雪の元旦 ソノラ砂漠2015年 (前編)

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                雪の中の大サボテン
                元旦の初日の出の光に照らされた雪の中の大サボテン Saguaro 。

                明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。

                2015年南アリゾナ、ソノラ砂漠の幕開けは大変珍しい雪降りとなりました。4年〜5年に1回見られるか?’’’’’と言われるほどめったにない元旦の朝の風景です。
                 
                雪景色 1
                山肌、砂漠の灌木やサボテン、すべて白一色となった元旦の朝。

                大晦日の昼ごろから降り出した雨は新年に入るや雪に変わって5センチほどのまとまった積雪となる。そして思いもよらぬ新年の労役が待っていた。新しい年を祝う花火を見ながら庭の樹木や花に積もった雪を払う作業を午前3時頃までやり、ヘトヘトとなって元旦の朝を迎える。
                 
                雪景色 2
                大サボテン Saguaro もすっぽり雪に包まれる。

                砂漠に咲く野花や灌木類の多くは枝が風や重さに弱い。特に我が家の庭は「ハチドリと蝶に優しい庭」というコンセプトでデザインされ植えられた花や小灌木が多く、滅多にない雪が大量に降ると花や枝は簡単に折れてしまう。また、積もった雪をそのままにして朝を迎えると、それが凍ってしまっていっぺんに枯れて面倒くさいことになる。ひとまず枝の雪だけは払っておこうと思い、暖かい冬の砂漠では通常考えられない新年早々の雪との戦いとなってしまった。
                 
                Gila Woodpecker ♀
                寒い朝は寝起きとともに庭の砂糖水を舐めに飛んで来るサバクシマセゲラ ( Gila Woodpecker ) ♀

                日中と夜間の気温差が非常に大きい砂漠、夜間の最低気温が零下になると予想される場合は防寒のために小さな木や花にシートカバーを掛けておく。ブーゲンビリアを包んでる緑のシートカバーの上にも雪が積もって、いつもの正月と雰囲気が異なる2015年の元日風景となった。
                 
                Gila Woodpecker ♂
                ハチドリ用のフィーダーの砂糖水をかすめるサバクシマセゲラ ( Melanerpes uropygialis ) 。

                一週間前のクリスマスの頃、まだ花がいっぱい咲いて蝶が舞っていたのがウソのような元旦の天気。人間だけでなく、ソノラ砂漠に一年中暮らすサバクシマセゲラにとっても大変堪える異常気象であろう。
                 
                Common Raven
                雪が積もった屋根で盛んに鳴くワタリガラス ( Common Raven / Corvus cryptoleucus ) 。

                ソノラ砂漠にはワタリガラスのみで、普通のカラス ( American Crow ) は見られない。天候が悪くしかも寒い朝にはよく人家近くに現れ、独特なしゃがれ声で鳴きわめく。

                Happy Holiday 2014

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                  Xmas card Costas Hummingbird
                  ローカルのアーティストによるコスタハチドリのクリスマスカード。

                  この一年間私のブログを見ていただきありがとうございました。来年も頑張って皆様にご満足いただける写真を載せてゆきたいと思っております。 どうか良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願い申し上げます。
                   
                  Tropic Queen
                  南国の蝶 Tropic Queen ( Danaus eresimus ) 。
                  南アリゾナの12月はまだ暖かい毎日です。庭には花がたくさん咲いており蝶が舞っているのどかな暮れです。
                   
                  Costas Hummingbird
                  12月師走、庭のサルビアの花は満開、コスタハチドリもうまそうに花蜜を舐めてます。
                   
                  ソノラ砂漠の夕日
                  2014年も暮れてゆきます。ソノラ砂漠の12月末の夕焼けです。来る2015年皆様にとって素晴らしい年でありますよううに。

                  モンスーン(ソノラ砂漠の夏) 後編

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                    プッシュリッジ山の夕焼け
                    山全体をピンクに染めるモンスーン季の美しい夕焼け。

                    東の山に雨上がりの雲が残り西に太陽が沈むとモンスーン季独特な雄大な夕焼けが楽しめる。この時期の砂漠は毎日40%を超す湿度で、我々日本人にとっては久しぶり肌がしっとりして気分の良い夕方となる。モンスーンが終わるとまた抜けるような青空がもどり砂漠も朝晩はぐっと涼しくなって、庭は秋の虫の鳴き声に包まれる。
                     
                    Red Spotted Toad
                    モンスーンに入ると最初に出て来るカエル Red Spotted Toad (Bufo punctatus) 。

                    モンスーン季の夜は普段は見かけない色々な生きものが活発に動き始める。なかでも Red spotted Toad は最初の雨が土を叩くと、その音を聞いて穴から出て来る。そして大きな声で鳴き始め仲間に「雨が降ったぞー」と知らせるらしい。しばらくすると、どこからともなく仲間が集まって来て大合唱となる。
                     
                    Snoran Desert Toad
                    珍しいソノラ砂漠を象徴する Sonoran Desert Toad (Bufo alvarius) 。

                    フィールドではめったにお目にかからない大きな(19センチ) Sonoran Desert Toad もモンスーン季に入るとオス、メスで庭に現れ水場に卵を産んで行く。この時期は多い時は4種類のカエルが集まって大合唱となる。単調に「ビヤー」と煩く鳴くのから猫によく似た声や人間の鼾のような声で鳴くのもいる。時々夜ベッドに入ってさあ寝ようか’’’’’という頃に庭で一斉に鳴き始めることもあり、さすがこれには生きもの好きの私も少々堪える。
                     
                    Desert Tortoise
                    ペットとしても人気のある陸亀 Desert Tortoise ( Gopherus agassizii ) 。

                    ソノラ砂漠を象徴するカメであるが、トレールを歩いていてもなかなかお目にかかれない。ところがモンスーン季になるとこの珍しいカメが庭の水場に現れることがある。アリゾナに住み始めた当初は「砂漠にカメ?’’’’’’」とビックリさせられた。
                    カメが砂漠の庭を歩き回り、水場で泳いだりする姿を見れるのもなかなか良いものである。
                     
                    Great Horned Owl
                    毎晩我が家の煙突に止まって鳴くアメリカワシミミズク ( Great Horned Owl / Bubo virginianus ) 。

                    モンスーン季に入ると虫が多く発生し、サバクネズミも活発に動くので砂漠の多くの鳥たちは2度目の子育てをする。アメリカワシミミズクもその一種で’、この時期は毎朝明け方4時頃我が家の屋根の上で尾を上げて盛んにコートシップの低い「ホホッホーホー」という声で鳴き合いを続ける。時々早朝に起こされることがあるが、慣れると心地よい子守唄にも聞こえてくる。

                    モンスーン(ソノラ砂漠の夏) 中編

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                      プッシュリッジ山の虹
                      激しい雷雨が終わりプッシュリッジ山に虹がかかる。

                      モンスーン季は毎日のように虹が見られる。激しい雨で砂漠の土ぼこりがすっかりとれ、清々しい青空に心地よい風が吹く。
                      鳥たちも鳴き始め活発にエサ取りに動き回る。
                       
                      Harriss Hawk
                      鵜のように翼を大きく広げて体を乾かすモモアカノスリ (Harris's Hawk) 。

                      雨でずぶ濡れになって飛べなくなったモモアカノスリ。雨が止むとしばらくの間は Saguaro サボテンの天辺で羽を広げて踊るように体を動かしながら翼を乾かし、エサ取りに飛びたつ準備を始める。
                       
                      Costas Hummingbird
                      空中に飛ぶ小さな虫を懸命に追いかけるコスタハチドリ (Costa's Hummingbird) 。

                      雷雨が過ぎ去り太陽が顔を出すと、虫たちが活発に動き始め鳥もエサ取りに忙しくなる。ハチ鳥の主食は花の蜜であるが、雨上がりで虫が多くなるとカルシューム補給のため小さな虫を追いかけて捕食する。
                       
                      Zebra-tailed Lizard
                      めったに庭には現れないシマオトカゲ (Zebra-tailed Lizard / Callisaurus draconoides

                      雨上がりの庭は色々な虫たちが木や花、土からワッと出て来て活発に飛び回る。木陰で雨宿りしていた色々なトカゲがモソモソと日当りに出て来て虫を捕り始める。アリゾナやネバダの砂漠にしか棲息していないシマオトカゲ、顔を上げると胸から腹にかけての縞模様の色が実に美しい。
                       
                      Giant Swallowtail
                      モンスーン季になると現れるアゲハ蝶 Giant Swallowtail (Papilio cresphontes) 。

                      雷雨が去って又強い夏の日差しが雲から顔を出すと庭のランタナ (Lantana クマツヅラの仲間)の花も生き生きとしてひときわ美しく見える。葉影で雨を凌いでいた Giant Swallowtail はランタナの蜜が大好物、花から花を飛び回り楽しそうに蜜を吸っている。
                       
                      Red Skimmer
                      砂漠の赤トンボ Red Skimmer (Libellula saturata) 。

                      モンスーン季は庭に来るトンボやアゲハ蝶の数がぐーんと多くなる。日本の「ナツアカネ」や「アキアカネ」が時々懐かしくなるが、この砂漠の赤トンボは赤さも一段と明るく派手で、まさにアメリカンー赤トンボ’’’’’’だなーと思う。


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