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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

ハッピーイースター 2016年 春

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    イースターデコレーション
    イースターデコレーション

    3月27日は「イースターサンデー」、待ちに待った春の到来である。北ヨーロッパの人々はイースター4連休の長い春休み、毎年、暖かい南ヨーロッパへ民族の大移動をする。北米では特別休暇はないので、旅に出る人は少なくウサギの人形を飾ったり、玄関のドアーに花輪を掛けたり、庭に色とりどりの卵を埋めて子供たちに掘らせて楽しむパーティー ( Easter Egg Hunt ) をする家庭が多い。
     
    手のひらの子ウサギ
    庭で生まれたサバクワタオウサギ ( Desert Cottontail / Sylvilagus audubonii ) 。

    「イースター」と言えば主役はバニー( Bunny / ウサギ )。イースターを前にして「待ってました!’’’’’’」と庭に子ウサギが現れ驚いた。砂漠ネズミの巣穴を利用していつの間にかワタオウサギが2匹の子供を産んでいたようだ。巣穴の入口はうまくカモフラージュされていてまったく気がつかず、先日、巣穴から顔を出しこちらを見ている子ウサギに初めて気がつき、びっくりしたのが彼らとの出会いである。
     
    ウサギの巣穴
    サバクワタオウサギの巣穴。

    庭の小さな小山にあった古いネズミの巣を改築して作った巣で、夜、母ウサギは巣穴に戻って来て子ウサギに乳を与え、朝になると上手く分からないように穴を塞いで巣から離れて行くようである。(夜なので観察出来ないのが残念だった。)子ウサギが巣立ちした後、穴の奥から動物の毛を利用した巣材が出て来た。子ウサギは生まれた時は毛もない丸裸の状況なので、母親は自分の体の毛をむしって穴の中に敷き、子ウサギの毛が生えるまでの砂漠の夜の寒さを防いでいる。
     
    眠った子ウサギ 1
    手の温かみで眠ってしまったサバクワタオウサギの子供。

    巣穴から出て来たばかりの子ウサギはすでに毛もしっかり生え、大きく目を開けて走るのが早い。しかし、子ウサギはまだ天敵の怖さを経験したことがないので、手を差し伸べるとノソノソ乗って来る。持ち上げて両手で包んでやると目を閉じて眠ってしまう無邪気な姿となる。サバクワタオウサギは体長35センチから43センチ、耳が8センチから10センチと大変大きく,ピーンと立っているのが特徴。この大きな耳で砂漠の暑さから体温を調整している。日中は活発でなく早朝から夕方によく小さなグループでエサ取りしている。白い綿のボールのような尾が走ると目につくが、これは仲間に危険を知らせる手段のようである。
     
    眠った子ウサギ 2
    さらに体を丸めて、深い眠りに入った子ウサギ。

    10分ぐらい手のひらで春の暖かい日に当たりながら眠った後、少し動き始めたので巣穴に戻してやると、そのまま穴の奥深く入って行き、また眠りの続きをするらしく動かなくなった。サバクワタオウサギは北米西側の乾燥した砂漠の草地に生息している。天敵は鷹、コヨーテ、ボブキャット、ヘビ、リス、人間(ハンター)などなど非常に多い。自己防衛は早足でジグザグに逃げることで、時速30キロ以上で走ることが出来る。そして、自分と同じ大きさ、あるいは自分より小さい相手に対しては、時には攻撃的になってころころ転がりながら足で「蹴り」を入れることもあるようだ。
     
    メキシコゴールドポピー
    ハナビシソウの仲間メキシコゴールドポピー ( Mexican Gold Poppy / Eschscholzia californica の亜種 mexicana )。

    2月入ると、庭に春を知らせる野花メキシコゴールドポピーが明るい鮮やかな黄色い花を咲かせる。砂漠の花なので夕方になると花弁を閉じて早春の砂漠の寒さを防ぎ、翌朝、日が照り始めると再び開く。群生するのでまだ花が少ない庭に黄色いジュータンを敷いたようで大変美しい。砂漠の春は短く、もうすぐ中南米から夏鳥である砂漠のアメリカムシクイ「ルーシーアメリカムシクイ」 ( Lucy's Warbler ) が戻って来て囀り始め、初夏となる。
     
    ペンステモン、コスタハチドリ
    イワブクロの仲間ペンステモン ( Parry's Penstemon / Penstemon parryi ) とコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) 。

    ペンステモンも春一番に咲く野花である。背丈も草花にしては高く、春らしいピンクのラッパの形をした花をたくさんつけるので、これが咲きだすと庭や玄関がパッと明るくなる。甘い蜜が出るのでハミングバードがよく花蜜を舐めに来る。花のない冬の間は砂糖水のフィーダーに頼っていたハミングバードも、春に花が咲き始めるとフィーダーから離れてい行く。ペンステモンはもともとアリゾナのような北米の南西部の土着の花であるが、19世紀に入りヨーロッパで園芸種として盛んに栽培されたため市場にも色々な種類が出回っており、日本でも今ではおなじみの花である。

    寒中見舞い 2016年 (下)

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      煙突の間、ロードランナー
      屋根上の煙突の間で温まるオオミチバシリ ( Greater Roadrunner ) 。

      「大寒」の早朝、南アリゾナもさすがに寒く、ロードランナーも朝日が一番早く当たる屋根に上がり煙突の間に体を入れて冷たい北風を避けながら体を温めていた。これはめったに見られない大変珍しい姿である。
       
      屋根上のロードランナー
      屋根瓦に腹をつけて体を温めるオオミチバシリ ( Geococcyx californianus ) 。

      ロードランナーは飛ぶことよりもグラウンドを早足で歩いたり走ったりするのが得意な鳥である。霜が降りたグラウンドより朝日が当たる屋根が暖かいようで「ミチバシリ」ならぬ「屋根バシリ」となって軽やかに屋根を歩き、ついには日が当たって温まった瓦に腹を付けて10分間ほど気持ち良さそうにウトウトしていた。
       
      屋根上のイワサザイ
      屋根の上で朝日を浴びて体を温めるイワサザイ ( Rock Wren / Salpinctes obsoletus ) 。

      夏は渓谷の岩場へ移動するイワサザイ、冬になって寒くなると、砂漠に下りて来て人家の庭を徘徊し虫捕りをするので間近に見ることが出来る。夜が明けるとまず屋根へ上がって日の光を浴びるのが日課のようである。体が温まると屋根瓦の隙間にいる小さい虫を探し、そして庭に下りて来て岩や滝、池の周りをチョロチョロ歩きながら小石の間にいる虫を捕るのに忙しい。
       
      塀の前のオオコノハズク
      ガレージ横の小灌木の根元(右下)で眠っているアメリカオオコノハズク(西種)ー ( Western Screedch - Owl ) 。

      アメリカオオコノハズクは主に大西洋側の東に生息する " Otus asio " と太平洋側の西に生息する " Otus kennicottii ) の2種類がいる。南アリゾナで見られるのはこの内の西種である。「寒」に入って寒い日が3日間ほど続いたためか、北風を防ぐため塀に囲まれてる暖かい所を見つけたようである。すぐ横の車道や歩道を行き来する車や散策する住人や犬などを一向に我関せづ’’’’’’’’で昼間ずっと静かに眠っていた。
       
      オオコノハズクのアップ
      大きな金色の目でこちらを威嚇するアメリカオオコノハズク(西種)ー ( Otus kennicottii ) 。

      冬になると、夜、庭に現れて小さな虫を捕ってる姿を時々見ることがあり、また、屋根の上で鳴く声を聞くこともあるが、昼間、車が出入りするガレージすぐ横の灌木で寝ている姿を見るのはさすが私も初めてのうれしい経験であった。郵便物を取りにメールボックスへ歩いて行く途中、足下で変な鳴き声を耳にしたので立ち止まって声の主を探すと何とフクロウであった。40センチぐらい近づいても飛び立つ気配もなく、この日は夕方までじっくりと寝ていった。
       
      夕焼け空のサワーロ
      「大寒」が過ぎて少し春の兆しが感じられるソノラ砂漠の夕焼け空と大サボテン Saguaro 。

      「寒」の冬の夕空は湿度10%以下の乾いた寒い空気が漂い、西の空は濃いブルーと薄いピンクに染まり、まるで飛行機から見る夕空であるが、「大寒」が過ぎ春が近くなると時々雨雲が覆う夕焼け空になることがある。赤い空に浮かぶ大サボテン Saguaro の黒い影は実に美しい。

      寒中見舞い 2016年 (中)

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        手に持つフィーダー
        手に持つフィーダーの砂糖水を舐めるコスタハチドリのオス。

        寒い真冬のソノラ砂漠は日の出直前に気温が零下に下がる日があり、そんな朝はフィーダーの砂糖水が凍りシャーペット状になってしまうので温めなくてはならない。一度フィーダーを家の中へ入れて、シャーペット状の砂糖水を溶かして再び庭に出す作業が大変である。しかし、ハミングバードにとっては花がない冬の間は生きていくためのフィーダーであり、数分でもなくなると少々パニックになるようだ。朝日が出て来たのでフィーダーを持って庭へ出ると、歩きながら手に提げてるフィーダーに待ちきれんばかりにホバリングしながら砂糖水を舐めに来る。
         
        フィーダー横のコスタハチドリ
        フィーダー横の塀でじっとしているコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) 。

        寒い朝の冷たい雨はハミングバードにとって大変堪えるようだ。フィーダー横の塀の一角で雨が小やみになるまでじっとしている姿を見ることがある。今冬の南アリゾナは寒く、例年日中の平均気温は18度ぐらいであるが、今年は8度程度と大変厳しい。しかも、エルニーニョの影響で、けっこう雨も降る日があるので庭にフィーダーを出してる者としての責任を重く感じる。
         
        塀でうずくまるコスタハチドリ
        体を丸く膨らませ、塀で冷たい雨を凌ぐコスタハチドリ ( Calypte costae ) のオス。

        ソノラ砂漠のハミングバードと呼ばれ南への渡りをしないコスタハチドリ、人工物の塀の隙間で冷たい北風や雨を避けてる姿はやはり珍しい。しかし、ハミングバードも個体によって色々寒さを凌ぐ方法が違うと思われるが、我が家の庭で塀を利用するのはこのオスのコスタハチドリだけである。
         
        壁にへばりつくコスタハチドリ
        朝日で暖まった家の壁にへばりついて体を温めるコスタハチドリの珍しい姿。

        朝日が上がって家の壁が暖まる9時過ぎ、夜、よほど寒い思いをして寝たのだろうと思われるコスタハチドリの若鳥、15分ほどキツツキのような格好でじっとしていた。数日前の寒い夜、家の壁にへばりついて寝ている珍しい姿を見て驚いたばかりだが、このように壁で朝日に当たる姿も初めて見た。
         
        欄干に止まるコスタハチドリ
        太陽で暖まった欄干に止まって体を温めるコスタハチドリのオス。

        10時頃になると外気も暖まって塀の欄干の鉄も暖かくなり、心地良さそうにしばらくじっと止まっていた。手前のブーゲンビリアの花や葉もこの数日後すっかり色あせて冬枯れとなっってしまった。
         
        フィーダーとコスタハチドリ
        昼頃になると、すっかり体が暖まり、やっと通常に戻ってゆっくりとフィーダーの砂糖水を舐めるコスタハチドリ。

        南アリゾナはほとんどの家の庭にはハミングバード用のフィーダーが掛けられてある。可愛らしいハミングバードの姿を間近に見たい’’’’’’’’’’’’と思う人が多いためだが、残念ながらなかには庭の装飾品の一つとして掛けてる人も多く、フィーダーが汚れていたり、中の砂糖水が無くなってもそのまま何日間も吊る下げっぱなしの人がけっこう多いのに驚く。

        寒中見舞い 2016年 (上)

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          サワーロと雪山
          「小寒」を迎え、ソノラ砂漠は冷たい雨で、周りの山々では雪が降る。

          寒中お見舞い申し上げます。
          暦の上では「小寒」を過ぎてソノラ砂漠もめっきり寒くなり、花がなくなって落葉樹の葉も落ち、淋しい風景となりました。砂漠で生活する「生き物」たちはエサ探しと寒さを凌ぐため人家の庭や軒先を利用して一生懸命生き延びています。今回は庭で見られるそんな逞しい彼らの姿を紹介しましょう。
           
          アガベに止まるコスタハチドリ
          テキーラ酒の原料となるアガベ( Agave / リュウゼツラン)に止まって、冷たい北風を避けるコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) のメス。

          夕方、日が落ちる頃になると、ハミングバードはフィーダーから出来る限り近い背丈の低い草や木の枝に来て、寝る前のエサ取りに忙しい。特に冷たい北風が吹く寒い夕方は、寝る直前ぎりぎりまでフィーダーの砂糖水を取らなくてはならないので、アガベからフィーダーに上がっては砂糖水を舐め、またアガベに戻って休むことを真っ暗になるまで繰り返し、庭にライトがつき始めると近くの小灌木に潜って眠る。
           
          壁で眠るコスタハチドリ
          壁にへばりついて眠る珍しいコスタハチドリ ( Calypte costae ) の姿。

          早朝の気温が零下まで下がる日が2日〜3日続き、しかも雨が降った寒い先週の夜、ハミングバードが玄関の壁と天井が合わさる角でキツツキのように尾を拡げて縦に止まり、朝までじっと寝ている不思議な姿を見た。ハミングバードが日中飛び回る姿は庭で毎日のように見ているが、このような寒さに耐え寝ている姿を間近に見るのは初めての経験で大変驚いた。
           
          玄関横のタランチュラ
          玄関の片隅でじっとしている毒蜘蛛タランチュラ ( Desert Tarantula ) 。

          冬の砂漠は日中と夜の気温の差が時には25度以上あることもあり、「生き物」にとっては厳しい生息環境となる。大型の蜘蛛タランチュラはめったに人家近くには現れないが、酷寒の日が続くと少しでも暖かさを求めて、北風が遮られる玄関や庭のポーチの壁に張り付いていたり、時にはガレージの中に入って来ることもある。
           
          タンチュラのクローズアップ
          玄関のドアー横の片隅でじっとしているタランチュラ ( Aphanopelma chalcodes ) 。

          タランチュラは砂漠に生息する大型の毒蜘蛛で、体長は8センチ、毛深く、黒くて大きい足と太い体なので最初見るとギョッとするが、人を襲うことはほとんどない。非常に性格がおとなしく、手のひらにのせても静かに歩くだけで、強く掴まないかぎりは刺さないし、毒はハチより弱いので刺されてもたいして痛くない。庭に植えてある花の芽を食べる害虫を駆除してくれるので、私にとっては大切な「生き物」である。

          謹賀新年 2016年元旦

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            ソノラ砂漠からレモン山
            ソノラ砂漠から見る雪をいただく元旦のレモン山。

            あけましておめでとうございます。本年もひきつづき私のブログ「藤波レポート」をよろしくお願い申し上げます。今年もアメリカ国内、南アリゾナの雄大な自然や美しい花、蝶、可愛い鳥たち、そしてそこに生活する「生きもの」たちの姿を写真とともにお届けいたします。
             
            虹がかかる大サボテン
            大サボテン Saguaro の上にかかる元旦の虹。

            除夜の鐘の音もなく、アメリカワシミミズク ( Great Horned Owl ) の低い鳴き声を聞きながら過ごす静かな晦日の夜、午前0時とともに何カ所から突然元旦を知らせる花火があ上がり、「ニューイヤーズ、イブ、パーティー」でシャンペンを飲み大晦を楽しんでいた家々からバラバラと人々が庭に出て来て、「ハッピーニューイヤー」の歓声があがり砂漠の静まりが吹っ飛んでしまう。日本が正月明けした16時間後(日本時間鵯日元旦の午後4時)、南アリゾナも元旦を迎えた。元日はあいにくソノラ砂漠の一部で冬の雨が降っており、今年初の虹が見らました。エルニーニョの関係で今冬のアリゾナは雨が例年より多く、早朝の零下になる日も時々ある寒さで、鳥たち特にハミングバード(ハチドリ)には少々寒さが辛い冬となりそうである。
             
            朝のコスタハチドリ
            体を膨らませじっと日が差してくるのを待つコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) のオス。

            元旦の朝、庭に出てまず今年最初に目に入って来た鳥はハミングバードでした。ほとんどのハミングバードが暖かい中南米へ下りて行ってしまった砂漠に、コスタハチドリは残って庭に出されるフィーダーを頼りにじっと寒さに耐えてます。体長たった9センチしかない小さいハミングバードは寒く零下になる夜はほぞ仮冬眠の状態で過ごすので朝日に当たって早く体を暖めなくてはならない。花から花へホバリングしながら舞うように優雅に飛ぶ可愛らしい姿とはまったく違う厳しい姿です。
             
            屋根の上のロードランナー
            元旦の寒い朝、屋根に上がって初日の出を見るオオミチバシリ ( Greater Roadrunnner / Geococcyx californianus ) 。

            ロードランナー(オオミチバシリ)は飛ぶことよりも歩くことと走ることが得意な鳥です。エサ取りのテリトリーが大変広いのと木陰に隠れるのが上手いので、ソノラ砂漠には数多くいてもなかなか身近に見れるチャンスが少ない。しかし、冬場は比較的暖かい人家の周りでエサ取りすることが多く、冬の寒い日はこうして屋根に上がり暖をとる珍しい姿も見ることがある。

            ハッピーホリデー 2015年クリスマス

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              カード/アカフトオハチドリ
              南アリゾナ、ソノラ砂漠のクリスマスカード/アカフトオハチドリ

              アメリカは11月末のサンクスギビングデーの休日からホリデーシーズンに入り冬休みをとる人が多く、家族が集まって、また友人同士でのパーティーが盛んです。南アリゾナのクリスマスは「ホワイトクリスマス」とはならない暖かさですが、日中20度ぐらいまで上がる気温も早朝は寒くなって時には零下まで下がって鳥たちも震えてます。
               
              サンタ帽子のサワーロサボテン
              ソノラ砂漠を象徴する大サボテン ( Saguaro ) にサンタクロースの帽子が被されてます。

              11月いっぱい咲いていた花はほとんど散ってしまい、花蜜を主食とする小さなハミングバード(ハチドリ)は人が与えてくれるフィーダーの砂糖水が頼りとなります。ほとんどのハミングバードは中南米へ渡って行きますが、近年庭にフィーダーを掛ける家が多くなり、この砂漠に残って冬をそしてクリスマスを過ごすハミングバードの数も多くなってきてます。
               
              ライト巻かれたサワーロサボテン
              クリスマスライトが巻かれた大サボテン ( Saguaro / 弁慶柱 )

              ソノラ砂漠に住んでる多くの人々は家の前や庭に Saguaro サボテンを植えております。雪が積もる北の州で見られるクリスマスツリーのモミの木はここでは見られません。そのかわり、大きくそびえるのは Saguaro だけです。ホリデーシーズンに入ると人々はこの大サボテンにサンタの帽子を被せたり、クリスマスのイルミネーションを巻いて楽しみます。全身固く鋭い棘に包まれたサボテンにライトを巻き付ける作業また取り外す作業は大変な苦労がいると思われます。私はやはり大自然の中で見る立派な Saguaro が好きですし、このように人工物で飾られたものはあまり見たくありませんので我が家にはいっさいありません。
               
              ミッスルトーとコスタハチドリ
              玄関のミッスルトーの横(右上)で朝日に当たり暖をとるコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) 。

              クリスマスが近づくと、南アリゾナのソノラ砂漠も早朝は気温が零下まで落ちる時があります。寒い夜は半冬眠状態で眠るハミングバードは、夜が明けると体を温めなくてはなりません。朝日が当たって暖まった家の壁は彼らにとって絶好の場所であり、フィールドではなかなか見ることの出来ない、尾を拡げて体を支えるキツツキのような姿で暖まっています。

              今年も一年私のブログを見ていただきありがとうございました。どうか皆様、良い年をお迎えください。
              来る年もよろしくお願い申し上げます。

              バードストライク 2015年夏

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                コスタハチドリ、テラスに落下
                窓ガラスに衝突してテラスに落下したハミングバード(コスタハチドリ♂ Costa's Hummingbird / Calypte costae

                バードストライク ( Bird Strike ) は英語がそのままカタカナ日本語になってしまったほど新聞紙上にもよく出手来る言葉である。南アリゾナのソノラ砂漠の小さな我が家でも「バードストライク」を真剣に考えなくてはならない問題となって来た。
                 
                ヒメキンヒワ花のポットに落下
                ヒメキンヒワ ( Lesser Goldfinch / Carduelis psaltria ) 求愛飛行をしている時に窓ガラスに激突。運良くテラスの花のポットに落下。ショックで口を開けて目を白黒させてる。

                バードストライクは日本では主に航空機と鳥が衝突する事故をいうが、近年はこの他にも高速道路を走る自動車、風力発電の風車、ライトアップされてるビルや灯台などでも事故は増加している。環境保護団体の多くは風車やタンカーのオイル漏れなどが招く鳥の大量死は問題視するが、高層ビルなどの窓ガラスに激突して死ぬ鳥の数のほうが多いことをあまり認識していないようだ。
                 
                ノドグロヒメドリ手のひらの中
                ノドグロヒメドリ ( Black-throated Sparrow ) テリトリー争いでガラス窓に激突。一羽は即死、もう一羽は脳しんとうをおこしてるのだろう?手のひらでじっとしている。

                ニューヨークのような大都市の近代的なビルでは室内に太陽光を取り入れ明るくしてエネルギーの効率を上げるためガラス窓を大きくしたり壁全体をガラス張りにして鏡のようにするビルが多い。しかし、これらのガラスは鳥たちにとっては大きな障害物で、激突して死んでしまう鳥の数は北米だけで毎年100万羽以上と言われている。
                 
                ノドグロヒメドリ庭石の上
                ノドグロヒメドリ ( Amphispiza bilineata ) は数分すると意識が戻って来たらしく、目を開けて首を左右に降り始めた。

                アリゾナの大きな町「フェニックス」や「ツーソン」にはガラス張りの大きなビルはほとんどなく、また夜はライトアップされてるビルも少ないのでバードストライクは今の所あまり問題視されていない。しかし、自然界には存在しない「ガラス」というものを鳥たちは障害物として認識することや避けることが出来ない。砂漠の私が住んでる所も、近年は大きなガラス窓を付ける家が多くなり、激突して死んでる鳥の数も多くなってきていると思われる。
                 
                ノドグロヒメドリ庭木
                意識が戻ったノドグロヒメドリは、小さく羽ばたきながら近くの低い灌木にかろうじて止まり、数分間休んだ後無事砂漠へ戻って行った。

                私が住んでる住宅街は町(ツーソン)から40キロ離れた郊外のリゾート地にあり、2階以上の建物は建てられないので大きなビルはない。しかし、住んでる人々の家は部屋から直接雄大な山や大サボテンの林立する砂漠などを見れるように大きなガラス窓が付けられてる。鳥たちはこれらのガラスに映る青い空や緑の木々、そして背景が本物の空や木々と区別がつかず飛び込んで来るようだ。
                 
                スクリーン掛った窓と扉
                鳥の衝突を回避するためスクリーンを掛けた庭への出入り口のガラス戸とガラス窓。

                我が家でもここ数年、毎年5羽以上の鳥が衝突する事故があり、昨年ついにガラスの入ってる全窓と扉にスクリーンを取り付けた。その結果、鳥の衝突事故は皆無となり一安心しているところである。最近このようなスクリーンを取り付ける家が少しづつ増えてきてはいるが、少々コストが掛かるのと、家の中が暗くなって外の景色が見難くなるデメリットがあり、なかなか普及しないようだ。

                残暑見舞い 2015年夏

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                  コスタハチドリ水飲み
                  40度を超す連日の猛暑にハミングバード(コスタハチドリ/ Costa's Hummingbird ) が一日何回も水場にやって来る。
                  ハミングバードは岩場を流れる水が好きで、ホバリングしながら長い舌で上手に水を舐める。

                  今年の日本の夏は連日の猛暑でウンザリされてる方が多いでしょう。南アリゾナもそれに負けないぐらい極暑の日が続いており、日中は「生き物」たちも日陰に入って静かにしてます。そんな暑いソノラ砂漠から残暑お見舞い申し上げます。
                   
                  モモアカノスリずぶ濡れの姿
                  吹き付ける激しい雨に打たれ、全身ずぶ濡れのモモアカノスリ ( Harris's Hawk ) 。

                  南アリゾナの本格的な夏は7月から9月の「モンスーン期」です。年間雨量が非常に少ないソノラ砂漠の木や花、サボテン、「生き物」にとってはまさに恵みの雨が降ってくれる季節です。そのため砂漠のほとんどの木やサボテンはこの時期だけ成長をする’’’’’’と言われてます。
                   
                  雨のカーテン
                  積乱雲から黒いカーテンが下りて来ると雨が降りだし、雷がなり始めて強い風が吹くパターンが「モンスーン期」の特徴。

                  メキシコ湾から熱い湿った空気が乾いてる砂漠に入り込み、積乱雲ができて雷雨となります。砂漠の雷雨は " Isolated Thunder Storm " といって、小さい地域に激しい風と雷をともなった雨が叩きつけるように降ります。そして集中豪雨となって川のない砂漠から鉄砲水のように吹き出して来る水が、道路に溢れ数時間通行止めになることがよくあります。南アリゾナ独特な道路標識 " Do Not Enter When Flooded " は無視出来ない大切な標識です。
                   
                  ロードランナー屋根上
                  オオミチバシリ ( Greater Roadrunner ) 。屋根を走り回るユーモラスな珍しい姿が見られるのもモンスーン期だからです。

                  モンスーン期は虫が大量発生します。それを求めてカエルやトカゲが活発に動き回ります。トカゲを大好物とするロードランナーもこの時期になると人家の庭やゴルフ場にちょくちょく現れます。屋根瓦に隠れる虫やトカゲを探しながら屋根や高い塀の上を歩き回り、大量の雨水が川のように流れる舗装道路で静かに歩きながら雨水と一緒に流れて来る色々な虫を捕つている姿も見ることが出来ます。
                  コアメリカヨタカ夕焼け空
                  夜行性のコアメリカヨタカ ( Lesser Nighthawk ) 。雷雨が去った夕方、まだ明るいうちからエサ捕りに飛び始める。

                  激しいスコールのような雷雨が去って、雲間から砂漠のギラギラする太陽が再び顔を出す。飛びながら空中の虫を補食するヨタカが頭の上すれすれに低く滑空して行く。早いスピードで上下、左右の方向転換を交えて飛ぶ姿は見ていても気持ちが良い。まもなく彼らは中南米へ去って行き姿を消すので、ソノラ砂漠の荒っぽいモンスーンの夏も終わりに近づいてます。そして涼風が吹き始めると湿度は5%から10%台まで落ち、サラッとした抜けるような紺碧の秋空の毎日となります。

                  雪の元旦 ソノラ砂漠2015年 (後編)

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                    雪景色とサワーロサボテン
                    大サボテン Saguaro のまわりは白一色。

                    元旦の早朝、ソノラ砂漠は白黒の幻想的な風景となった。雪が積もって何の音も聞こえてこない銀世界の中に南アリゾナを象徴する Saguaro サボテンが寒さに耐えながらリンとして立っている姿は実に素晴らしかった。
                     
                    Rock Wren
                    雪が解け始めたグラウンドでエサ取りするイワミソサザイ ( Rock Wren / Salpinctes obsoletus )

                    8時を過ぎた頃からグラウンドの雪が解け始め、鳥たちの動きも活発になる。イワミソサザイが滅多にない雪に戸惑いながらも歩きながらエサ取りを始める。
                     
                    Curve-billed Thrasher
                    すっぽり雪を被った小枝でボーとしているマルハシツグミモドキ ( Curve-billed Thrasher / Toxostoma curvirostre ) 。

                    一年を通して砂漠に暮らす鳥たちにとってこんな大雪は初めての経験であろう。朝のエサ取りも忘れ、長い時間、雪の積もった枯れ枝でボーゼンとしている姿は印象的であった。
                     
                    Costas Hummingbird Feeder
                    降雪の後の寒い朝、懸命にフィーダーの砂糖水を舐めるコスタハチドリ ( Costa's Hummingbird ) 。

                    元旦は初日の出が見られる直前と直後の1時間ほどは急激に気温が下がり零下となった。フィーダーの砂糖水が見る見るうちにシャーペット状に凍り始めたので急遽温めて作り直し再び下げてやるとコスタハチドリは待ってました’’’’’’’’’とすっ飛んで来た。
                     
                    Costas Humm. Sitting Branch
                    日の出直後の寒さにじっと枯木の上で動かないコスタハチドリ ( Calypte costae ) 。

                    ほとんど花の蜜が取れない寒いこの時期は、彼らの生きて行く上で庭のフィーダーが唯一の頼りとなる。フィーダーの砂糖水を舐めてはすぐ横の雪が凍り付いてる低い枝先にとまり体が暖まるのをじっと待っている。たった9センチの小さなコスタハチドリが枯木にとまってじっとしている姿を見ていると、厳しい冬を生き抜いてる逞しさを感じる。
                     
                    Cactus Wren
                    砂漠に降り積もった雪とサボテンミソサザイ ( Cactus Wren / Campylorhynchus brunneicapillus ) 。

                    ソノラ砂漠の冬は毎年雪がパラパラと1回ないし2回程度降るが、これほど積もるのは珍しい。しかも、1月1日元旦の朝の雪景色は今までにないようで、地元の人も大騒ぎをしていた。

                    雪の元旦 ソノラ砂漠2015年 (前編)

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                      雪の中の大サボテン
                      元旦の初日の出の光に照らされた雪の中の大サボテン Saguaro 。

                      明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。

                      2015年南アリゾナ、ソノラ砂漠の幕開けは大変珍しい雪降りとなりました。4年〜5年に1回見られるか?’’’’’と言われるほどめったにない元旦の朝の風景です。
                       
                      雪景色 1
                      山肌、砂漠の灌木やサボテン、すべて白一色となった元旦の朝。

                      大晦日の昼ごろから降り出した雨は新年に入るや雪に変わって5センチほどのまとまった積雪となる。そして思いもよらぬ新年の労役が待っていた。新しい年を祝う花火を見ながら庭の樹木や花に積もった雪を払う作業を午前3時頃までやり、ヘトヘトとなって元旦の朝を迎える。
                       
                      雪景色 2
                      大サボテン Saguaro もすっぽり雪に包まれる。

                      砂漠に咲く野花や灌木類の多くは枝が風や重さに弱い。特に我が家の庭は「ハチドリと蝶に優しい庭」というコンセプトでデザインされ植えられた花や小灌木が多く、滅多にない雪が大量に降ると花や枝は簡単に折れてしまう。また、積もった雪をそのままにして朝を迎えると、それが凍ってしまっていっぺんに枯れて面倒くさいことになる。ひとまず枝の雪だけは払っておこうと思い、暖かい冬の砂漠では通常考えられない新年早々の雪との戦いとなってしまった。
                       
                      Gila Woodpecker ♀
                      寒い朝は寝起きとともに庭の砂糖水を舐めに飛んで来るサバクシマセゲラ ( Gila Woodpecker ) ♀

                      日中と夜間の気温差が非常に大きい砂漠、夜間の最低気温が零下になると予想される場合は防寒のために小さな木や花にシートカバーを掛けておく。ブーゲンビリアを包んでる緑のシートカバーの上にも雪が積もって、いつもの正月と雰囲気が異なる2015年の元日風景となった。
                       
                      Gila Woodpecker ♂
                      ハチドリ用のフィーダーの砂糖水をかすめるサバクシマセゲラ ( Melanerpes uropygialis ) 。

                      一週間前のクリスマスの頃、まだ花がいっぱい咲いて蝶が舞っていたのがウソのような元旦の天気。人間だけでなく、ソノラ砂漠に一年中暮らすサバクシマセゲラにとっても大変堪える異常気象であろう。
                       
                      Common Raven
                      雪が積もった屋根で盛んに鳴くワタリガラス ( Common Raven / Corvus cryptoleucus ) 。

                      ソノラ砂漠にはワタリガラスのみで、普通のカラス ( American Crow ) は見られない。天候が悪くしかも寒い朝にはよく人家近くに現れ、独特なしゃがれ声で鳴きわめく。


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