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米国アリゾナのソノラ砂漠に住む鳥好き花好き動物好きのおじさんがおとどけするアメリカの自然情報です。

砂漠の夏に咲くサボテンの花 2017年 (上)

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    サワーロと虹
    ​早朝の雷雨、虹がかかった巨大サボテン Saguaro (サワーロ)、朝日の光に浮き上がる黄色いパロベルデの花。

    ​春雷が激しくなりだすと、南アリゾナ・ソノラ砂漠の短い春は終わって夏となる。砂漠の夏は巨大サボテン・サワーロの花に囲まれる。そして、周りにはアリゾナの州の木である " Foothill Palo Verde " (パロベルデ / Cercidium microphyllum ) の小さな花が樹全体に咲く。葉が大変小さく幹や枝が緑色なので樹全部が黄色に輝いて見える。
     
    サワーロとマリーゴールド
    キンセンカの仲間マリーゴールドの花とサワーロ

    ​サワーロの花が咲くころに明るく黄色い花をつける野草 Desert Marigold ( Baileya multiradiata ) 。背丈の高い茎のてっぺんに咲く菊に似た花である。トレールの両側にこの花が咲くと、まさに砂漠の夏の到来を感じる。
     
    サワーロの蕾
    ​巨大サボテン・サワーロの枝、たくさんの蕾が大きく膨らんでいる。

    ​サワーロ(和名:弁慶柱、英名: Saguaro 学名: Cereus gigantea )はアリゾナ州からカリフォルニア州の南西部からメキシコ北部まで広がるソノラ砂漠、主にそこだけでしか見ることが出来ない巨大サボテンである。奇妙な人間に似た外観や野生的で想像的なイメージを持っているので大変人気がある。
     
    サワーロ、サバクシマセゲラ
    ​サワーロの蕾が開き始めると砂漠のキツツキ・サバクシマセゲラ (Gila Woodpecker / Melanerpes uropygialis) が蜜を吸いに来る

    ​サワーロは非常に成長が遅く、砂漠の花や木がほとんどそうであるように、主に夏の「モンスーン期」(6月中旬から9月中旬)の3か月間に成長する。15年経過するとやっと30センチの高さとなるぐらいスローで、何と、花が咲くには75年以上経たなくてはならない。200年近く生存するが、150年以上経った立派なサワーロは、高さ15メートル以上になり重さは8トンもの大きさに成長する。
     
    サワーロ全体に花
    大きなサワーロサボテンの全体に花がついて、まさに満開である。

    ​今年の冬と春は例年より少々雨が多く、サワーロや砂漠の木や花にとって大変ハッピーだったようだ。サワーロの頂上から枝先全部に花がびっしり咲くのも珍しい。ソノラ砂漠はアメリカ大陸において最も乾燥した土地の一つだと言える。真夏の気温は35度から40度、年間の降雨量は30センチ以下、しかも冬場は朝方零下5度以下という日もあって実に厳しい。サワーロはそんな環境に置かれてるので成長が非常に遅い。
     
    サワーロ5つの花
    アリゾナの「州の花」サワーロ、蝋細工の花のようである。

    ​サワーロの花は大きさ(幅)9センチほどの白い蝋質の花弁で、中央部にはぎっしりと花粉がついている。花は午後遅く咲き始め翌日の午後早く終わってしまう、たった24時間の命である。花が咲き終わり赤い果実がなる頃には、乾燥した「ドライサマー」も終わって激しい雷雨をともなう「モンスーンサマー」に入る。
     
    サワーロ、下に向いた花
    サワーロには珍しい、低くグラウンドに向かって咲いてる花。

    ​サワーロは樹木のような大きなサボテンであるが、根は浅く横に広く張っている。そして互いに水分の奪い合いをしないようにするため、一本一本の間隔が均等でしかも遠く離れている。「モンスーン期」の砂漠で荒れ狂う夏の嵐は、雷雨をともなった大量の雨を降らせる。この雨は砂漠の「生きもの」にとってまさに天の恵みで、サワーロも巨大な幹のゼラチン質の細胞で750リットルもの水分を吸収し、翌年の乾期に備える。
     

    雛を連れたアメリカワシミミズク 2017年夏 (下)

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      ワシミミズクの雛と親
      ​私を睨み付ける雛、人の存在など全く感知しない親

      ​アメリカワシミミズクはヨーロッパで見られるワシミミズクと近い種類であるが、体長は56センチと少々小さい。大きな耳の羽毛が立っているので識別は簡単であるが、体の色が森の木の幹や山の斜面の岩に同化して非常に見つけるのに苦労する。英名の " Great Horned " (大きな角)は冠毛で " Plumicorus " と呼ばれる耳の羽毛である。
       
      ワシミミズク雛じっと睨む
      ​親がえさ捕りの間、残った雛はじっと私と睨めっこ。

      ​一羽になった雛は心細そうな顔で時々大きな声で「シー」と鳴き、鋭い金切り声を出しながら一人前に私を威嚇してくる。巣やヒナを守る親はもっとアグレッシブで、近づく敵に対して容赦ない攻撃をしてくる。もちろん人を襲うことがあり、鋭い爪で頭や顔を狙ってくる。
       
      ワシミミズク雛片目つぶる
      雛はそろそろ疲れて来たのか、眠そうに片目をつぶる。

      ​雛の行動を見ていると実に面白い。私をじっと見つめながらカメラのシャッター音に首をかしげ、周りをぐるりと見渡したり、私一人しか居ないのを確かめると目をつぶり始めナップする。親について夜の獲物探し獲物捕りは、雛にとっては相当の重労働であろう。
       
      ワシミミズク親両目閉じる
      エサ探しに疲れたのか、両目をつぶって眠そうな顔をしている。

      ​アメリカワシミミズクは大きな木に作られてる鷹やワタリガラスの古巣を利用して営巣することが多い。しかし、南アリゾナは巨大サボテン・サワーロ ( Saguaro ) の数が特に多いので、サワーロサボテンを利用するモモアカノスリ ( Harris's Hawk ) の古巣をもっぱら利用している。葉もないまる裸のサワーロサボテンの人の腕のような枝に作られた巣に,フクロウが座っている姿は南アリゾナ独特な光景で面白い。
       
      ワシミミズク雛飛ぶ姿
      雛は少しづつ飛ぶ練習をしながら、保護区の奥へ移って行った。

      ​一週間、毎朝楽しませてくれたフクロウの親子の姿も、この雛の飛ぶ後ろ姿を最後に、翌朝からは見られなくなった。無事に大きく育って、来年の春には親と同じように屋根に来て鳴いてくれることを願う。ワシミミズクは子供の絵本をはじめ、小説や映画にもよく出て来る人気者であるが、アメリカインディアンの戦士たちは、アメリカワシミミズクの「力強さ、勇気、美しさ」を称賛した。又、私が住んでる " Pima " 郡のインディアン " Pima " 族たちは、夜アメリカワシミミズクが飛んでいる姿を死んだ戦士たちの亡霊と信じていたようだ。

      雛を連れたアメリカワシミミズク 2017年夏 (上)

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        アメリカワシミミズク親前向き
        アメリカワシミミズク ( Great Horned Owl ) 

        ​アメリカワシミミズクは北米全域で見られる最もポピュラーなフクロウで、新大陸、アラスカの北極圏から南アメリカまで幅広く生息している。子供の時に見たディズニーのアニメ映画「バンビ」に森の博士として出てきたのを思い出す。そして、絵本にも数多く描かれてるので、子供たちにも人気がある身近なフクロウでもある。
         
        アメリカワシミミズク親後ろ向き
        顔を真後ろに回して警戒するアメリカワシミミズク ( Bubo virginianus

        ​私が住んでる南アリゾナはアメリカワシミミズクの数が特に多く、繁殖期が始まる3月中旬ごろから6月初旬まで毎晩のように我が家の屋根に来て低い声で「ホッホ・ホーホー」と鳴いている。時々寝室の横の塀の上で明け方に鳴かれることがあって、たびたび起こされることがあり、「煩いなー、勘弁してくれよ!」と思わず怒鳴りたくなるほど大変身近な鳥である。何しろ鳴き声の英語による聞きなしが " You awake? " " Me too ! " で、和訳すると「目が覚めた?」「私も覚めたよ」というぐいだから、仕方ないかも・・
         
        アメリカワシミミズク親と雛
        ​じっと私を見つめるアメリカワシミミズクの親子

        ​今年も3月の終わりごろから毎晩屋根で鳴いてくれたアメリカワシミミズクが6月初めの早朝、庭に隣接する「野生生物保護区」の大きな木に雛を連れて現れ、一週間、毎朝親子の仲睦まじい姿を楽しむことが出来た。「雛が生まれ、無事育てたヨ」と自慢げに見せに来てくれたような感じがして、実に嬉しい連日の朝だった。
         
        アメリカワシミミズク雛伸びする
        翼を広げて伸びをするヒナ

        ​アメリカワシミミズクの雛は10週間ぐらいで飛べるようになり、数か月間は親についてエサ捕りの方法を会得していく。フクロウの中でも最も「力」のある種類で、主に脊椎動物を捕り、自分よりも大きいボブキャット(野生の猫)、スカンク、ヤマアラシ、ウサギなどを狙うこともしばしばある。
         
        アメリカワシミミズク雛枝登る
        ​雛は親に負けない太い脚を使って枝を登り始める

        鳥の雛も人間の子供と同じようにひと時もじっとしていない。常に足を動かしたり、首を回したり、枝を登ったり下ったりヨロヨロと千鳥足で危なげに歩き回り、今にも木から落ちるのでは・・・と見ていてハラハラしてくる。
         
        アメリカワシミミズク親に甘える雛
        親子で語り合ってるような微笑ましい姿

        ​アメリカワシミミズクは夜行性であるが、時々は日中でもエサ捕りをする。特に雛を育ててる時は、夏の太陽がさんさんと照りつける暑い昼間でも盛んにエサ捕りする姿を見ることがある。雛の食欲はおおせいで、夜の狩りだけでは間に合わないのかもしれない。

        暑中見舞い 2017年夏

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          トロゴン1横向
          北米では南アリゾナでしか見られない美しい夏鳥ウツクシキヌバネドリ ( Elegant Trogon ) 

          ​暑中お見舞い申し上げます。
          南アリゾナの夏は4月、5月、6月の「ドライサマー」と7月、8月の「モンスーンサマー」の前期と後期2回に分けられてます。今年の「ドライサマー」の6月は40度以上の日が2週間以上も続き、しかも湿度10%以下(時には3%台)というまさにカラカラの「ドライサマー」でした。あまりにも乾燥した猛暑なのでアリゾナ州、隣のカリフォルニア州、ユタ州などでは何か所にも渡って大規模な山火事が発生、そのほとんどが一か月以上も燃え続け、一時は私のところからも煙が見えました。7月に入って「モンスーンサマー」になり、メキシコから湿った空気が入ってきて砂漠の乾いた高熱の空気とぶつかって積乱雲ができ、ほぼ毎日のように激しいスコールが降ります。雷を伴った雨は「ゲリラ集中豪雨」のような降雨で、短時間に多量の雨が降って砂漠からの鉄砲水が流れ、あふれだしそれが道路に溜まってしばしば交通止めとなります。でもこの雨は砂漠の「生きもの」にとっては嬉しい恵みの雨です。草木は生き返ったように新しい芽を出して花が咲きます。そして、砂漠の鳥たちは2回目の子育てをするので、この時期を " Second Spring " (2回目の春)と呼ばれてます。
           
          トロゴン2正面 
          ​キャニオン ( Canyon ) と呼ばれる緑深い山の渓流沿いで見られる夏鳥のウツクシキヌバネドリ ( Trogon elegans

          ​真夏になると砂漠での鳥見は危険を伴うこともあり、私のフィールドも2000メートルを超す山々のキャニオンへ移り、主に森林で鳥見を楽しみます。南アリゾナの森林のシンボルの鳥と言えばウツクシキヌバネドリ(通称トロゴン)でしょう。大きさはキジバト ( Streptopelia orientalis ) とほぼ同じで、胸から下腹にかけての鮮明な赤、首から背中にかけての絹のような光沢をした青と緑は実に美しい。独特な低いしゃがれ声で切れ目なく続く鳴き声は森の中から聞こえてくるが、なかなか姿が見れないことが多い。
           
          トロゴン3後姿
          ​ウツクシキヌバネドリはほぼ直立姿勢で、長い尾を真っ直ぐ下へたらして置物のように動かず長い時間高い枝に止まっている。

          ​この鳥は涼しい深い森の渓流沿いの大きな鈴懸の樹やオークの樹を好み、それらの樹洞に営巣する。繁殖期に入る直前の5月の早朝には、オスがしゃがれ声で低く「クワークワー」と繰り返し鳴きながら渓流沿いをメスを求めてパトロールをする。そして、近くの枝にポッと止まることがよくあるので、一番この鳥を見れるチャンスが多い。ウツクシキヌバネドリの数は多くないが、私のフィールドの一つにしてるマデラ渓谷 ( Madera Canyon ) には、今年の報告では3組のカップルが営巣しているようである。7月8月の「モンスーン期」の山での自然探索は集中豪雨はもちろん落雷(森の高い木にはよく落ちる)に十分注意をし、常に天気予報を見ながらの歩きなので非常に疲れる。それでも双眼鏡をぶら下げて早朝から山に入ると、全米各地からの同じような仲間が歩いており情報交換に忙しい。

          アメリカドクトカゲ庭に現れる 2017年初夏 (下)

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            ヒラモンスター歩き
            ​水をたっぷり飲み終えて、もと来た方へ帰って行くアメリカドクトカゲ(ヒラモンスター / Gila Monster ) 

            ​アメリカドクトカゲは亜種を入れると2種類に分けられる。写真のアミメアメリカドクトカゲ ( Heloderma suspectum ) は主にアリゾナ南部、隣の州ニューメキシコ南部、そして隣国のメキシコ北部に生息する。もう一種のオビアメリカドクトカゲ ( Heloderma cinctum ) はアリゾナ西部、カリフォルニア南西部、ネバタ、ユタ、メキシコに生息し、私が住んでる南アリゾナでは見られない。
             
            ヒラモンスター舌出して歩く
            ​舌を出し方向を確認しながら入って来た塀の方へ歩いて行く。

            ​有毒な「ヒラモンスター」は噛まれると激しい痛みや腫れをともない吐き気、目眩などを起こすが、健康な成人の場合は噛まれても死に至ることはほとんどない。それでも「出会ったらむやみに近づかないこと」と言われており、少々緊張しながら観察しなくてはならない「生きもの」である。唾液に含まれる毒は糖尿病者の治療薬(リキシセナチド)として用いられる。
             
            ヒラモンスター歩く後姿
            ​庭を去っていく後姿も堂々としていて格好良い。

            ​「ヒラモンスター」はきわめて動きがスローで向こうから攻撃してくることはないが、近づぎ過ぎて危険を感じると口を開け「ハー」という噴気音をあげて威嚇してくる。昔、インディアンの「アパッチ族」の間では「ヒラモンスター」は獲物や外敵に対し毒息を吹きかけて殺してしまう「怪物」と信じられ恐れられていた。
             
            ヒラモンスター欄干潜る
            塀の欄干をゆっくり潜り抜け保護区へ帰って行く。

            ​アメリカドクトカゲは、過去、毒を持つ恐ろしいトカゲとして嫌われた為、多くが殺され、また、ペット用として乱獲されたので一時生息数が大きく減少していた。日本にもたくさん輸入されていたらしい。1952年にアリゾナ州は「ヒラモンスター」への迫害行為や商品売買、生け捕りを禁止する法律を作り、現在は手厚く保護されている。
             
            ヒラモンスターウオッシュ渡る
            庭を出て灌漑用の水路「ウオッシュ ( Wash ) 」を登り「野生生物保護区」へ帰って行った。

            ​野生の「アメリカドクトカゲ」は20年近い寿命で長生きする。ガラガラヘビのような毒蛇は上顎から毒を分泌するが、「ヒラモンスター」は下顎から分泌する。しかし、毒蛇のように毒を噴出する強力な筋肉を持ってないので、獲物を歯で咀嚼しながら歯の間から毒を出す。また、「ヒラモンスター」は獲物の場所を見つける鋭い嗅覚を持っており、特に大好物の鳥や爬虫類の卵を探し出す能力はすごい。卵がある巣を感知すると、大きな太い木や棘だらけの太いサボテンも簡単に登っていく。

            アメリカドクトカゲ庭に現れる 2017年初夏 (上)

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              Gila Monster 1
              北米で唯一の毒を持つ大型のアメリカドクトカゲ ( Gila Monster ) 

              ​英名 " Gila Monster " (ヒラモンスター)の由来は、アリゾナの隣の州ニューメキシコ州とアリゾナ州にかけて流れるヒラ川 (Gila River ) であり、昔この川の流域にはたくさんの「ヒラモンスター」が生息していた。体長50センチから60センチと非常に大きく。太いボディーと尾が短くて太い、そしてビーズ玉のような皮膚で、ピンクと黒のコントラストが大変美しい。北米で一番大きいトカゲであり、英名の意味もまさしく「ヒラ川の怪物」である。
               
              Gila Monster 2
              隣接する野生生物保護区から壁を登って庭に入って来るアメリカドクトカゲ ( Heloderma suspectum

              ​アメリカドクトカゲ(ヒラモンスター)は主に南アリゾナの砂漠、山麓の乾燥した岩場に生息しており、、重たく太い体であるが鳥の卵を求めて高い木に登ることが出来る。食性は主にトカゲ、ヘビーなどの卵、鳥の卵や雛、小さな動物などである。
               
              Gila Monster 3
              ワニのようにゆっくり歩きながら庭の奥深く入って来るヒラモンスター

              ​アメリカドクトカゲは一年の90%以上を地中で生活しているが、春から初夏にかけての繁殖期には盛んに地上へ出てきてメスを求めて歩き回る。主に薄暮時に活動するが、繁殖期は昼間でもこうして活発に動き回る。
               
              ヒラモンスター花の間
              岩の間に植えられてる野草の花の間から顔を出すアメリカドクトカゲ

              ​「ヒラモンスター」は主に地中で生活してるのと夜行性なのでなかなか見れるチャンスがない。アリゾナのシンボルでもあるが、よく歩き回る地元のハイカーでも「ヒラモンスター」にお目にかかれた人は非常に少ない。そんな珍しい「生きもの」が庭に現れた(2日間)というので、近所の人々が大勢やって来て大騒ぎしながらこわごわと写真を撮って行った。地元の新聞に投稿して掲載してもらった人もおり、エキサイティングな2日間であった。
               
              ヒラモンスター滝の上
              ​滝の岩の上に出てきた「ヒラモンスター」

              ​アリゾナソノラ砂漠の晩春から初夏(4月から5月)にかけてはドライシーズンで、雨はほとんど降らないので湿度が10%以下(時には3%)になる。しかも、強い日照りと風がよく吹くので全てがカラカラといった感じで暑く、砂漠の「生きもの」たちが水場に集まって来る。
               
              ヒラモンスター水飲み
              滝の流れる水をうまそうに飲む「ヒラモンスター」

              ​自然の岩を流れる水音を聞きたいのとハミングバードをはじめとする砂漠の鳥たちに庭へ来てもらうためにポンプで水を汲み上げて岩の間を通して冷やす人工の小さな滝を造ってもらった。4年経過したこの滝も砂漠の「生きもの」たちの間では有名になり,鳥たちはもちろんウサギやボブキャット(野生の猫)、地リス、スカンクなどの動物たちも、昼夜、水を飲みに来る。

              カタリナ州立公園 2017年春 その(10)

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                Ash-throated Flycatcher 1
                目の前の枝に止まってけげんそうな顔で見つめるハイノドヒタキモドキ ( Ash-throated Flycatcher ) 

                ​北米西側の中部から南部にかけての広い地域に夏になると渡って来る夏鳥である。繁殖地は乾燥してる砂漠の灌木地帯から標高2500メートルの樫の林や常緑針葉樹林帯まで非常に幅広い。巣は主に樹洞を利用するが、カタリナ州立公園のような砂漠地帯は大きな木が少ないので、キツツキ(サバクシマセゲラ / Gila Woodpecker / Melanerpes uropygialis )が巣に使った巨大サボテン(サワーロサボテン / Saguaro )の穴を利用することが多い。
                 
                Ash-throated Flycatcher 2
                ​尾が長く大きくて派手な色のハイノドヒタキモドキ ( Myiarchus cinerascens

                ​日本のモズ ( Lanius bucephalus ) より大きいので飛ぶと目立つが、木の中ほどの枝に静かに止まっている時は、周りに上手く溶け込んで見つけにくい。しかし、朝早くから独特な声でいつまでも鳴くので居場所は簡単にわかる。鳴き声はまさにサッカーのレフリーの笛のようで、「プリリリリ」「ピピピ」と非常に特徴があり、鳥らしくないその変な声を一度聞くと忘れられない。
                 
                Ash-throated Flycatcher 3
                頭上を飛んでる蜜蜂を狙うハイノドヒタキモドキ

                ​ハイノドヒタキモドキのエサ捕り方法は、枝に止まってじっと空中を飛ぶ虫を探し、見つけると枝から急に飛び出してフライングキャッチする。時々目の高さの枝に止まり頭を左右に振ったり傾げたりする。この動作はまるで何かを詮索しているようにも見えるので、何時も見てるとついつい笑ってしまう。この鳥は乾燥してる所が好きなので、水をあまり必要としないようだ。夕方遅く陽が沈むときによく鳴くので、この声を聞くと砂漠の夕焼を思い出す人が多い。
                 
                Northern Mockingbird 1
                木の実を大事そうに銜えて飛び去っていくマネシツグミ ( Northern Mockingbird ) 

                ​もともと北米南部から中南米にかけて生息していたが、近年どんどん北へ生息地を広げており、今では全米何処でも見られ、色々な歌や詩にも出てくるポピュラーな鳥となった。灰色の地味な鳥であるが、日本のツグミ ( Turdus naumanni ) より大きく、飛ぶと太くて白い翼帯が鮮やかに目立つので識別しやすい。
                 
                Northern Mockingbird 2
                朝から晩まで一日中鳴きまくるマネシツグミ ( Mimus polyglottos

                ​学名(ラテン語)の " polyglottos " は「二枚舌ならぬ沢山の色々な舌を持つ」という意味であり、何しろ「もの真似」が上手い。数十種類にも及ぶ鳥の鳴き真似や動物、虫などを器用に真似る。また、市街地に近い所に生息するマネシツグミは車の音、機械音、楽器の音色まで上手に真似るのには驚く。おまけに、この鳥は実にお喋りで、写真のような高い枝先で囀るだけでなく、時には飛びながらも囀ってる姿を見る。しかも、昼だけでなく月が明るい夜や街灯が輝いてる所では一晩中鳴き続けることもある。以前、ニューヨークに住んでいた頃、時々寝室の横の樹で夜中に大きな声で鳴かれるのには参ったことがった。
                 
                Broad-billed Hummingbird
                ​北米で最も小さく、最も美しい派手なハミングバードのアカハシハチドリ ( Broad-billed Hummingbird / Cynanthus latirostris

                ​アカハシハチドリはカタリナ州立公園には特に多い。もともとメキシコ種で、夏に南アリゾナの山麓のキャニオンに渡って来る。他のハチドリにも見られるが、特にアカハシハチドリは赤い色が好きで、人の赤い服や赤いパッチなどがあると、何処からともなくやって来てホバリングしながらチェックする。時には車の赤いテールライトにも反応することがあるので面白い。
                 
                Black-chinned Hummingbird
                ​南アリゾナで数多く見られるノドグロハチドリ ( Black-chinned Hummingbird / Archilochus alexandri ) のメスと2羽の雛

                ​北米では主に西側でしか見られない体長10センチほどの小さなハミングバードである。乾燥してる砂漠地帯に生息しており、中米で冬を過ごす渡り鳥であるが、南アリゾナには冬になっても南へ渡らない個体がおり、庭のフィーダーによくやって来るポピュラーなハミングバードでもある。このハミングバードはコートシップ(求愛飛翔)が大変面白い。オスは時計の振り子が揺れるような弧を描いて飛び、翼を震わせながら「ジー」という大きな音を出してメスが止まってる枝の前を急降下する。

                カタリナ州立公園 2017年春 その(9)

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                  ブユムシクイ巣作り
                  巣作り中のブユムシクイ ( Blue-gray Gnatcatcher ) 

                  ​カタリナ州立公園では山の麓のキャニオン ( Canyon ) で写真のブユムシクイ ( Blue-gray Gnatcatcher ) 、山麓から離れたサボテン林の砂漠ではオグロブユムシクイ ( Black-tailed Gnatcatcher / Polioptila melanura ) の2種類のナットキャッチャー ( Gnatcatcher ) が見られる。南アリゾナでは総体的に西側の南部でしか見られないオグロブユムシクイの方が数多い。この2種は非常によく似ていて、初心者には識別が難しい。大きさと鳴き声、尾の裏側の模様の違いから識別する方法がベストである。
                   
                  ブユムシクイ雄雌
                  巣作り中のメスにエサを運ぶブユムシクイ ( polioptila caerulea ) の雄

                  ​日本のメジロより小さくほっそりしたブユムシクイは主に北米東側の高い広葉樹林に生息している。春に中南米から戻って来る渡り鳥であるが、南アリゾナでは夏冬一年中見られる留鳥である。落ち着きのない鳥で、枝先をくりくりしながらエサ取りするので見にくいが、雛が鳴くような高く細い声で「ジージージー」とよく鳴くので居場所を見つけるのは簡単である。
                   
                  ブユムシクイ巣に座る
                  ​メスと交代して巣に座るブユムシクイの雄

                  ​ブユムシクイの巣は蜘蛛の糸を多く用いてしっかり作られており、樹の下から見上げると樹のこぶのように見える。巣づくりしている初期の段階で邪魔されると、その巣を取り壊し別の場所に作り直す習性がある。枝先で長い尾を広げて左右に振りながらエサ探しをするが、時には蜘蛛の巣に引っかかってる虫を失敬することもある。
                   
                  シロハラミソサザイと巣
                  ​雛にエサを運ぶシロハラミソサザイ ( Bewick's Wren ) 

                  ​英名「ビューイックス ( Bewick's ) 」は人の名前(米国の鳥類学者で画家であるオージュボンの友人で英国の画家トーマス・ビューイック)に由来する。かって全米の広い地域に生息していたシロハラミソサザイは1960年以降東側では数が減少、今では地域によっては珍鳥となっている。カタリナ州立公園では毎春大きな木の樹洞に営巣している姿が見られる。雄はテリトリー内に幾つかの見せかけの巣を作り、雌がそのうちの一つを選ぶ。そして巣が決まると、雄雌共同で巣を完成させる。
                   
                  シロハラミソサザイ正面向き
                  カタリナ州立公園では数が多いシロハラミソサザイ ( Thryomanes bewickii

                  ​尾を高く上にあげ左右に振りながらオス、メスでうるさく鳴き合うのでよく目につく。また、人を恐れることがないので、しばしば目の前の枝に来てこちらをじっと見ていることがある。
                   
                  シロハラミソサザイ囀り
                  一日中さえずるシロハラミソサザイ

                  ​日本のミソサザイ ( Troglodytes troglodytes ) より大きい。他のミソサザイと同じようによく囀る。頭を後ろにのけぞり、上にあげた長い尾をゆっくり下へ押し下げながら鳴く。採餌はグラウンドが多く、時には木の枝から虫や蜘蛛を下へ落として拾って食べている。
                   
                  クーパーハイタカと巣
                  数年使用した古巣を手直しするクーパーハイタカ ( Cooper's Hawk ) 

                  ​南カナダからメキシコまで幅広く生息している中型の鷹で、日本のハイタカ ( Accipiter nisus ) より大きい。英名 " Cooper " は最初にこの鳥を捕獲して識別した " William Cooper " の名前に由来する。
                   
                  クーパーハイタカ獲物を食べる
                  獲ったばかりの獲物を頭から食べ始めるクーパーハイタカの雌 ( Accipiter cooperii

                  ​昔、クーパーハイタカは別名 " Blue Darter " (すばしっこい奴)とか " Chicken Hawk " (ニワトリを狙う鷹)とか呼ばれ、農夫には嫌われていたが、近年の調査でニワトリなどの家禽類は捕らないことが判り汚名返上をした。写真の獲物はミヤマシトド ( White-crowned Sparrow ) で、クーパーハイタカは小鳥の他に小型の動物を狙うこともある。
                   
                  クーパーハイタカ雄
                  ​メスが獲物を食べてる間、すぐ横の枝でじっとメスをエスコートしてるクーパーハイタカのオス。

                  ​クーパーハイタカの獲物捕りの方法は他の鷹たちと異なり、大きな葉が密に茂る林で、木の幹近くに寄り添うように止まり、じっと獲物が来るまで待ち伏せする。獲物の動きを察知すると素早く飛び立ち、猛烈な速さで狭い木立の間を飛び、時には上がったり下がったりしながら狙った獲物に近づき、鋭い爪で引っ掛ける。また、クーパーハイタカはテリトリー意識が非常に強く、同じ中型のアシボソハイタカ ( Sharp-shinned Hawk ) がテリトリーに入って来ると猛烈な勢いで追い払う。

                  カタリナ州立公園 2017年春 その(8)

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                    Saguaro & Mt.Lemon
                    アリゾナ州のシンボル、大サボテン ( Saguaro ) の林とレモン連山。

                    ​サワーロサボテン(和名:弁慶柱)は主にソノラ砂漠で見られる高さ10メートル以上の巨大サボテンで、両腕を上げて突っ立ってる姿は人に似ているので非常に人気がある。これだけの規模でサワーロサボテンが林立しているのは、南アリゾナ、ツーソンの町の周りのソノラ砂漠だけであり、中でも特にカタリナ州立公園は有名である。
                     
                    レンジャクモドキの雄
                    ​中南米で見られる " Silky Flycatcher " の仲間、レンジャクモドキ ( Phainopepla ) のオス。

                    ​英名「ファイノペプラ」( Phainopepla ) はギリシャ語で「輝く外套」の意味で、オスの美しい黒い姿から付けられた。南カリフォルニアから南アリゾナの砂漠に一年中いる留鳥だが、冬と春は暖かい砂漠で過ごし、暑い夏には涼しい山の渓谷(キャニオン)へ移動して年に2回繫殖する北米で唯一の鳥である。
                     
                    レンジャクモドキの飛翔
                    ​白黒の美しいレンジャクモドキ ( Phainopepla nitens ) の飛翔。

                    ​レンジャクモドキは主に木の実や種を食べるが、時にはハエトリのように飛びながら空中の虫を捕えることがある。オスによる「コートシップ」(求愛行動)が大変美しく、100メートル近く空高く舞い上がって、ジグザグ又は弧を描きながらテリトリー内に降りてくる。
                     
                    ミドリトウヒチョウ 1 
                    ​カタリナ州立公園とその周りの砂漠で冬を過ごすミドリトウヒチョウ ( Green-tailed Towhee )

                    ​密に茂った灌木の根元近くでエサ取りをし、陽が当たる明るい所へなかなか出て来ないので、全身を双眼鏡に入れるのが難しい。
                     
                    ミドリトウヒチョウ2採餌
                    ​細かい野草の実を食べるミドリトウヒチョウ ( Pipilo chlorurus )

                    ​開けたところより茂みや暗い木陰を好み、薄明薄暮の時間帯に活発にグラウンドを動き回ってエサ取りするのでゆっくり観察するのが難しい鳥である。
                     
                    アメリカツリスガラ 1
                    ​ハックベリーの実をついばむアメリカツリスガラ ( Verdin )

                    ​砂漠では一年中ごく普通に見られ、庭にも来るポピュラーな可愛い鳥である。小さな虫や甘い花を好んで食べるが、砂漠で暮らす鳥なので、時々水分補給のため小さい木の実も食べる。
                     
                    アメリカツリスガラ 2
                    実を銜えるアメリカツリスガラ ( Auriparus flaviceps )

                    ​日本で見られるツリスガラ ( Remiz pendulinus ) と同じ仲間ではないが、同じような袋状の吊り巣を作り、体長も同じ大きさであるが、尾が短いのでずっと小さく見える。冬鳥として日本に渡来するツリスガラは平地の葦原に生息して、葦の中に居るカイガラムシ類を食べるが、アメリカツリスガラは留鳥で、テキサスから南アリゾナ、メキシコにかけての砂漠地帯に一年中生息し渡りをしない。

                    カタリナ州立公園 2017年春 その(7)

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                      プッシュリッジ連山と新緑
                      粗削りなゴツゴツした岩肌、イヌワシが営巣するプッシユリッジ連山と美しいトレールの新緑。

                      ​4月に入ると、カタリナ州立公園の新緑の樹木もみっちり若葉が茂って本格的な夏鳥の到来となる。ルーシーアメリカムシクイ、ベルズモズモドキの囀りに混じってハエトリ ( Flycatcher ) の種類も多くなり、奇妙で面白いテリトリーソングが聞こえてくる。
                       
                      メグロハエトリ囀り
                      南アリゾナの一部の狭い地域でしか見られないメグロハエトリ ( Northern Beardless Tyrannulet )

                      ​北米で見られるハエトリの仲間で英名「ティラヌレット」 ( tyrannulet ) と呼ばれるのはこのメグロハエトリ1種類である。もともとメキシコ種で、以前はメキシコとの国境を接するアリゾナ東南の Patagonia あたりまで行かないと見れなかったが、近年少しづつ数が増えてカタリナ州立公園でも毎年見られるようになった。
                       
                      メグロハエトリ左向
                      メグロハエトリ ( Camptostoma imberbe ) の Worm 型

                      ​メグロハエトリは長い英名がつけられてるが、体長は短く地味で小さな鳥である。日本で一番小さい鳥のキクイタダキ ( Regulus regulus ) にほぼ近い大きさである。よく葉が茂った木の枝に止まっていることが多く、姿や居場所を見つけるのが大変難しい。鳴き声を頼りに探すが、これまた鳴き声は口笛のようなクリアーな声だが、高くて消えるようなか細い声で「ピーピーピー」と囀るので非常に聞きづらい。
                       
                      メグロハエトリ後姿
                      メグロハエトリの Fresh 型

                      ​メグロハエトリは特徴である頭のボサボサした冠毛とハエトリの仲間では一番小さいサイズであること、また、枝に止まっている姿が直立している姿勢で尾を振ることなどを総合して識別するしか手がない。ハエトリなので空中を飛んでる虫をフライングキャッチして元の枝に戻るので、じっくり双眼鏡で追うとキャッチするチャンスはある。
                       
                      ハイイロメジロハエトリ
                      ​識別に苦労するハイイロメジロハエトリ ( Gray Flycatcher )

                      ​アメリカのバーダーの間で通称エンピ ( Empid ) と呼ばれる学名 " Empidonax " のメジロハエトリ類は全米で11種類見られるが、非常によく似ているので初心者にはフィールドでの識別が大変難しい。鳴き声による区別が一番確実性が高い。しかし、ハイイロメジロハエトリは大変臆病で、驚くとすぐ密に茂った小灌木の隠れ場所に飛び込んでじっとしているので囀りが聞こえても見つけにくい。
                       
                      ハイイロメジロハエトリ地上採餌
                      ​ハエトリの仲間では珍しいグラウンドに降りて採餌するハイイロメジロハエトリ ( Empidonax wrightii )

                      ​ハイイロメジロハエトリは低い枝に止まって低く飛びながら虫をフライングキャッチするが、時には地面に下りて虫を探すこともある。動作の特徴として、長い尾をぴくっと上げてゆっくり下へおろしてゆき、最後にまた元の位置に戻す仕草を時々する。アリゾナでは春と秋の渡りの時だけ通過していくので短い間しか見られない。
                       
                      Pacific Slope Flycatcher
                      アリゾナでは珍しいキノドメジロハエトリ ( Pacific-slope Flycatcher / Empidonax difficilis )

                      ​昔は " Western Flycatcher " と呼ばれていたが、近年写真の " Pacific-slope Flycatcher " とアリゾナの森林渓谷でごく普通に見られる " Cordilleran Flycatcher / Empidonax occidentalis ) の2種類に分けられた。この2種のフィールドでの識別は大変難しく、鳴き声で区別するしか方法がない。 " Pacific-slope Flycatcher " はアリゾナではごく少数が春の渡りの時に通過して行き、繁殖地は英名の由来である太平洋沿岸の森林で営巣する。動作の特徴として枝に止まる時にしばしば尾と翼を同時に震わせることがあるが、常時ではないので残念ながらあまり識別の手助けとはならない。


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